有価証券報告書-第86期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは『人々の健康と幸せを実現する企業を目指す』ことを経営の基本姿勢としており、臨床診断薬、産業検査薬、医薬の各事業を通じて常に人々の健康と幸せに貢献することにより社会的に信頼され、かつ必要とされる企業であり続けることが当社発展の条件であると考えております。当社は、得意とする事業分野に経営資源を集中し、研究・開発、生産、販売各部門の独自の先端技術力を極めた事業基盤のもとに、企業のブランド力を高め、企業価値の最大化および活力ある企業風土を確立してまいります。
(2)経営戦略等
事業環境の変化に対応し成長発展を遂げるため3ヶ年における中期経営計画の3年目に際し、引き続き次のような経営戦略に取り組んでまいりたいと考えております。
将来性・・・成長分野への新技術開発のための開発的投資(資本参加などのM&A・提携・委託)
拡張性・・・市場拡大のための戦略的投資(市場開拓・製品及びサービス開発)
収益性・・・製造設備強化への効率的投資(業務品質向上・事業ポートフォリオ適正化)
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、新たな中期経営計画を策定し既存事業の育成と共に新規事業推進による新たな価値の創出を図り、「長期的に持続的成長をする企業」を目指し経営してまいります。
『グローバル展開に拠る売上倍増を目指して』
・品質への追求を続け経営理念を全うする企業
・時代の求める魅力ある個性的な製品を提供する企業
『サスティナブルな企業を目指して(Sustainable Development)』
・企業として長期的な成長を目指すこと
・オープンイノベーションの中で新たなビジネスを生み出すこと
・既存の製品にオンラインで付加価値を付けてグローバルにサービスを提供していくこと
(4)経営環境
当連結会計年度における当社グループの事業環境において、医療費抑制の影響を受ける中、病院や検査センターでは、業務効率の最適化に重きが置かれ、検査機器への新しい分析技術が求められている他、検査室の品質マネジメント能力や、検査データの品質向上に期待が寄せられております。また、再生医療の分野では、これまで治療方法が困難な遺伝的障害、癌、糖尿病などの疾患への新たな選択肢を秘めております。海外市場では、EU(欧州)議会において、「欧州体外診断用医療機器規則(IVDR: In Vitro Diagnostic Medical Device Regulation)」の適用が2017年5月に発効され5年間の移行期間が始まり、国内の対象企業はEU諸国へ供給している製品(OEM製品含む)への対応が求められております。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループは、持続的成長へ向けて「事業ポートフォリオ変更」、「海外売上比率向上」、「新規事業立上げ」、「生産性向上」に対処する必要があります。それらを達成するために、外部提携、研究開発、設備投資、人材獲得を進め、以下の事項を重要課題に設定のうえ対処してまいります。
1.既存事業領域の拡売
1-1.診断薬事業(臨床診断薬)
・自社開発及び他社機器の拡売
「全自動迅速同定・感受性測定装置ライサス®」
「全自動化学発光酵素免疫測定装置AIA®-CLシリーズ」(※東ソー株式会社)
「自動蛍光免疫測定装置バイダスシリーズ」(※bioMérieux Japan Ltd.)
1-2.診断薬事業(産業検査薬)
・コンパクトドライ®拡売
新規項目 :コンパクトドライ® LM(L.monocytigenes)、乳酸菌への対応
国際認証追加:コンパクトドライ® YMR AOAC・PTM取得予定
・常温保存培地の強化
ガンマ線滅菌SCD寒天培地(日本薬局方準拠の生培地)
『90mmシャーレ・30mL分注・γ線滅菌・3重包装・常温』の特性を活かした拡売
・Myco Finderの拡売
日局7菌種の局方基準達成、欧米3菌種にも対応し拡売
・他社製品導入の推進
食中毒菌・病原性菌検査向け自動免疫蛍光測定装置、指標菌検査向け自動生菌数測定装置、微生物定量試験用標準菌株等の装置、試薬のラインナップ拡充
2.オープンイノベーション
2-1.新戦略
・同業他社との協業 自社製品を販売委託、他社製品は製造受託を推進
・受託サービス
解析サービス :発育・成長に必要な成分解析の受託
分析サービス :同定・感受性及び精度管理の受託
バリデーションサービス:製造工程バリデーション委託・受託(特注品受託・OEM増)
2-2.海外展開
・臨床診断薬
<中国>ライサス® ANY:ライセンス供与・ノックダウン生産・中国国産品における展開
GDH/TOX:簡易操作・性能を活かした拡売
<アジア>管理血清:国際ハーモナイゼーション・第三者的地位・サーベランス事業を計画
<グローバル展開>抗体・半製品:供給量UP・新規開拓を推進
・産業検査薬
<グローバル展開>コンパクトドライ®:新製品・新承認を推進、海外代理店の拡大を図る
<グローバル展開>@BactLAB:簡易同定・コロニーカウントクラウドサービスのリリース
Myco Finder:簡易操作・性能・価格・汎用性を活かした拡売
<グローバル展開>EC Blue:コンパクトドライ® とともに拡売
3.新規事業の立上げ
・再生医療分野の受託業務(CPC稼働)
培地開発、CPC運用、バイオベンチャーや研究・製造関連の企業への出資、株持合、合弁
・アーリーステージへの投資
アーリーステージ(基礎・前臨床)の発掘、情報収集「日水製薬オープンイノベーションプログラム」
・コンパクトドライ® 関連におけるSubscription事業立上げ
AmazonクラウドとAIを活用したモバイルサービス
・AIを活用した感染症画像判定受託業務モデル開発
コンパクトドライ®用のコロニーカウンターを通常生培地へ応用し起炎菌検出・簡易同定を行う
・再生医療関連・製薬企業向けバリデーション受託事業立上げ
4.生産性向上への取り組み(原価低減及びコスト削減)
・基幹システムリプレイス
販売・生産・原価・会計・人事給与・生産計画・物流・品質管理(LIMS)のリプレイス
・営業管理・支援のシステム構築
臨床診断薬営業向けSalesforce・原価管理のシステム構築
・継続製品の既存製造設備のIoT化
センサー、ロボットアーム等活用し省力化や外部委託を推進
・CPC施設稼働(先端技術・共同事業)
※CPC=Cell Processing Center 再生医療等で用いられる細胞を培養・加工等をする施設
当社グループは、株主や投資家の皆様、消費者の皆様をはじめとするステークホルダーの皆様のご期待に応える企業活動を実現する為、中長期的な企業価値の創出に取り組んでおります。業務の適正化を確保するための内部統制システムについては、都度必要な整備方針を見直しており、方針に沿った体制整備を確実に推進してまいります。CSRにつきましては、環境保全、製品の安全、コンプライアンス、安全・防災活動を含むリスク管理の徹底、人材の育成、社会貢献活動の各分野において実効の上がる活動をしてまいります。
(1)経営方針
当社グループは『人々の健康と幸せを実現する企業を目指す』ことを経営の基本姿勢としており、臨床診断薬、産業検査薬、医薬の各事業を通じて常に人々の健康と幸せに貢献することにより社会的に信頼され、かつ必要とされる企業であり続けることが当社発展の条件であると考えております。当社は、得意とする事業分野に経営資源を集中し、研究・開発、生産、販売各部門の独自の先端技術力を極めた事業基盤のもとに、企業のブランド力を高め、企業価値の最大化および活力ある企業風土を確立してまいります。
(2)経営戦略等
事業環境の変化に対応し成長発展を遂げるため3ヶ年における中期経営計画の3年目に際し、引き続き次のような経営戦略に取り組んでまいりたいと考えております。
将来性・・・成長分野への新技術開発のための開発的投資(資本参加などのM&A・提携・委託)
拡張性・・・市場拡大のための戦略的投資(市場開拓・製品及びサービス開発)
収益性・・・製造設備強化への効率的投資(業務品質向上・事業ポートフォリオ適正化)
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、新たな中期経営計画を策定し既存事業の育成と共に新規事業推進による新たな価値の創出を図り、「長期的に持続的成長をする企業」を目指し経営してまいります。
『グローバル展開に拠る売上倍増を目指して』
・品質への追求を続け経営理念を全うする企業
・時代の求める魅力ある個性的な製品を提供する企業
『サスティナブルな企業を目指して(Sustainable Development)』
・企業として長期的な成長を目指すこと
・オープンイノベーションの中で新たなビジネスを生み出すこと
・既存の製品にオンラインで付加価値を付けてグローバルにサービスを提供していくこと
(4)経営環境
当連結会計年度における当社グループの事業環境において、医療費抑制の影響を受ける中、病院や検査センターでは、業務効率の最適化に重きが置かれ、検査機器への新しい分析技術が求められている他、検査室の品質マネジメント能力や、検査データの品質向上に期待が寄せられております。また、再生医療の分野では、これまで治療方法が困難な遺伝的障害、癌、糖尿病などの疾患への新たな選択肢を秘めております。海外市場では、EU(欧州)議会において、「欧州体外診断用医療機器規則(IVDR: In Vitro Diagnostic Medical Device Regulation)」の適用が2017年5月に発効され5年間の移行期間が始まり、国内の対象企業はEU諸国へ供給している製品(OEM製品含む)への対応が求められております。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループは、持続的成長へ向けて「事業ポートフォリオ変更」、「海外売上比率向上」、「新規事業立上げ」、「生産性向上」に対処する必要があります。それらを達成するために、外部提携、研究開発、設備投資、人材獲得を進め、以下の事項を重要課題に設定のうえ対処してまいります。
1.既存事業領域の拡売
1-1.診断薬事業(臨床診断薬)
・自社開発及び他社機器の拡売
「全自動迅速同定・感受性測定装置ライサス®」
「全自動化学発光酵素免疫測定装置AIA®-CLシリーズ」(※東ソー株式会社)
「自動蛍光免疫測定装置バイダスシリーズ」(※bioMérieux Japan Ltd.)
1-2.診断薬事業(産業検査薬)
・コンパクトドライ®拡売
新規項目 :コンパクトドライ® LM(L.monocytigenes)、乳酸菌への対応
国際認証追加:コンパクトドライ® YMR AOAC・PTM取得予定
・常温保存培地の強化
ガンマ線滅菌SCD寒天培地(日本薬局方準拠の生培地)
『90mmシャーレ・30mL分注・γ線滅菌・3重包装・常温』の特性を活かした拡売
・Myco Finderの拡売
日局7菌種の局方基準達成、欧米3菌種にも対応し拡売
・他社製品導入の推進
食中毒菌・病原性菌検査向け自動免疫蛍光測定装置、指標菌検査向け自動生菌数測定装置、微生物定量試験用標準菌株等の装置、試薬のラインナップ拡充
2.オープンイノベーション
2-1.新戦略
・同業他社との協業 自社製品を販売委託、他社製品は製造受託を推進
・受託サービス
解析サービス :発育・成長に必要な成分解析の受託
分析サービス :同定・感受性及び精度管理の受託
バリデーションサービス:製造工程バリデーション委託・受託(特注品受託・OEM増)
2-2.海外展開
・臨床診断薬
<中国>ライサス® ANY:ライセンス供与・ノックダウン生産・中国国産品における展開
<アジア>管理血清:国際ハーモナイゼーション・第三者的地位・サーベランス事業を計画
<グローバル展開>抗体・半製品:供給量UP・新規開拓を推進
・産業検査薬
<グローバル展開>コンパクトドライ®:新製品・新承認を推進、海外代理店の拡大を図る
<グローバル展開>@BactLAB:簡易同定・コロニーカウントクラウドサービスのリリース
<グローバル展開>EC Blue:コンパクトドライ® とともに拡売
3.新規事業の立上げ
・再生医療分野の受託業務(CPC稼働)
培地開発、CPC運用、バイオベンチャーや研究・製造関連の企業への出資、株持合、合弁
・アーリーステージへの投資
アーリーステージ(基礎・前臨床)の発掘、情報収集「日水製薬オープンイノベーションプログラム」
・コンパクトドライ® 関連におけるSubscription事業立上げ
AmazonクラウドとAIを活用したモバイルサービス
・AIを活用した感染症画像判定受託業務モデル開発
コンパクトドライ®用のコロニーカウンターを通常生培地へ応用し起炎菌検出・簡易同定を行う
・再生医療関連・製薬企業向けバリデーション受託事業立上げ
4.生産性向上への取り組み(原価低減及びコスト削減)
・基幹システムリプレイス
販売・生産・原価・会計・人事給与・生産計画・物流・品質管理(LIMS)のリプレイス
・営業管理・支援のシステム構築
臨床診断薬営業向けSalesforce・原価管理のシステム構築
・継続製品の既存製造設備のIoT化
センサー、ロボットアーム等活用し省力化や外部委託を推進
・CPC施設稼働(先端技術・共同事業)
※CPC=Cell Processing Center 再生医療等で用いられる細胞を培養・加工等をする施設
当社グループは、株主や投資家の皆様、消費者の皆様をはじめとするステークホルダーの皆様のご期待に応える企業活動を実現する為、中長期的な企業価値の創出に取り組んでおります。業務の適正化を確保するための内部統制システムについては、都度必要な整備方針を見直しており、方針に沿った体制整備を確実に推進してまいります。CSRにつきましては、環境保全、製品の安全、コンプライアンス、安全・防災活動を含むリスク管理の徹底、人材の育成、社会貢献活動の各分野において実効の上がる活動をしてまいります。