訂正有価証券報告書-第82期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/07/15 13:52
【資料】
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【項目】
83項目

対処すべき課題

現在の経済状況は、国内では各種政策の効果もあり、個人所得や投資の増加傾向が続き、景気回復に向けて明るい兆しも見えてまいりました。一方、中国などの経済成長鈍化など先行きが不透明な状況も依然続いております。このような状況のもと、事業環境の変化に対応し成長発展を遂げるため、特に以下の点について重点的に取り組んでおります。
(1) 収益構造の改善
生産部門においては付加価値の高い生産技術を確立しながら、生産設備への投資を実施し、自動化・省人化された生産体制を確立し製造原価の低減をすすめるとともに品質管理の強化を行ってまいります。また、支援部門ではITを用いた業務効率化を推進し、全体最適と全体統制を行いながら、お客様満足度の向上および経費削減を図ってまいります。
(2) 得意分野を活かした研究部門の展開
統合医療・代替医療のアイテムである一般用医薬品の漢方パック製剤4種類を平成25年7月より順次発売いたしました。また主力品である全自動微生物検査装置ライサスの嫌気性菌感受性プレートや消費者庁の通知に基づくアレルギー物質定量検査キット改良品などの発売を当期中に行いました。引き続き当社の得意分野である天然・自然薬や培地原料などの素材を生かした研究開発・製品開発を推進してまいります。さらに、外部研究機関とのコラボレーションにも力を入れ、新しい世代の素材や技術をスピーディーに展開する研究体制の確立を行ってまいります。
(3) 事業構造の改善
統合医療の実現をめざし、医薬品・化粧品・薬膳花茶を用いた健康をトータルサポートする新業態モデルの健康創造館内に、中国北京同仁堂の協力のもと、中国伝統医学の理論に基づき開発された「同仁堂養生」をオープンいたしました。医薬分野ではこのような代替医療商品とサービスによる新業態モデルの展開と、生活習慣病を対象とした日本初のスイッチOTC医薬品であるエパアルテの拡売をすすめ、化粧品分野ではリスブラン製品取扱店の拡大と海外展開に取り組んでまいります。また臨床分野では外部提携による新技術開発や抗体技術を活かした試薬開発をすすめ、産業分野では国際基準準拠対応や環境検査への営業展開を実施してまいります。