有価証券報告書-第55期(平成30年10月1日-令和1年9月30日)
経営者の視点による当社グループ(当社及び連結子会社)の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しており、その作成の基礎となる会計記録に適切に記録していない重要な取引はありません。
(2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
①経営成績等
a.財政状態の分析
当連結会計年度末の資産につきましては、総資産額が60,737百万円となり、前期末と比べ7,620百万円の増加となりました。純資産は39,363百万円となり、自己資本比率は64.8%となりました。
資産の部においては、流動資産は、売上債権が減少したことなどにより33,919百万円となり、前期末と比べ1,008百万円の減少となりました。固定資産は、投資有価証券の増加などにより26,817百万円となり、前期末と比べ8,628百万円の増加となりました。
負債の部においては、流動負債は、支払手形及び買掛金が減少した一方、1年内返済予定の長期借入金の固定負債の長期借入金からの振替による増加などがあったこと等により12,012百万円となり、前期末と比べ466百万円の増加となりました。固定負債は長期借入金の増加などにより、9,360百万円となり、前期と比べ3,140百万円の増加となりました。
純資産の部においては、利益剰余金の増加や第三者割当による自己株式の減少等により39,363百万円となり、前期末と比べ4,013百万円の増加となりました。
b.経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は36,279百万円(前年同期比4.3%減)となり、前期に比べて1,629百万円の減少となりました。内訳といたしましては、非イオン性尿路・血管造影剤「オイパロミン注」が423百万円の増加、子宮内膜症治療剤「ジエノゲスト錠」が308百万円増加した一方、販売権を移管した非イオン性造影剤「オプチレイ注」が1,452百万円減少したことによるものであります。
売上原価は20,483百万円(前年同期比6.7%減)となり、売上原価率は前期に比べ1.5ポイント改善し56.5%になっております。
販売費及び一般管理費は、11,622百万円(前年同期比0.5%増)となりました。研究開発費などが増加いたしましたが、適切な経費の投入とコストの見直しなどを進めたことにより、売上高販管費比率は32.0%となりました。営業利益は4,173百万円(同5.0%減)となりました。経常利益は4,169百万円(同6.8%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は2,962百万円(同12.2%減)となりました。
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べ2,243百万円増加し、8,494百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)税金等調整前当期純利益3,961百万円に、売上債権の減少額3,965百万円、減価償却費1,850百万円などを加える一方、仕入債務の減少額1,937百万円、法人税等の支払額957百万円があったこと等により、営業活動による収入は7,035百万円(前年同期比3,261百万円の収入増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資有価証券の取得による支出7,786百万円、有形固定資産の取得による支出1,701百万円、無形固定資産の取得による支出1,583百万円があったこと等により、投資活動による支出は12,024百万円(前年同期比10,950百万円の支出増)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)配当金の支払額839百万円などがあった一方で、長期借入による収入7,000百万円があったこと等により財務活動による収入は7,265百万円(前年同期は2,001百万円の支出)となりました。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標
・自己資本比率:自己資本/総資産
・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/支払利息
(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
3.有利子負債は、連結貸借対照表上に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
4.営業キャッシュ・フローは、キャッシュ・フロー計算書上に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」、支払利息は、連結損益計算書に記載されている「支払利息」を用いております。
②生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。
(注)1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、薬効分類別生産実績を記載しております。
2.金額は販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績は、次のとおりであります。
(注)1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、薬効分類別商品仕入実績を記載しております。
2.金額は仕入価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
(3)受注実績
当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。
(注)当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載しておりません。
(4)販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
(注)1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、薬効分類別販売実績を記載しております。
2.金額は販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は,次のとおりであります。
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は上記「①経営成績等 c.キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
財務政策につきましては、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、必要に応じて内部資金の活用及び金融機関からの借入金により資金調達を行っております。
主な資金需要につきましては、運転資金として、医薬品に係る製造原価、研究開発費を含む販売費及び一般管理費等があります。また、設備資金として、医薬品に係る研究開発及び生産のための設備投資等があります。
④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、2015年9月期から5ヵ年の中期経営計画「Fuji Pharmaブランディング」に基づき、ブランド薬の開発、海外事業の強化等の戦略を推進して参りました。その結果、欧州のMithra社及びBesins Healthcare社からの導入によるブランド薬開発、子会社のOLIC(Thailand)Limitedの業容拡大等、一定の成果を上げることができました。しかしながら、最終期である2019年9月期には、連結売上高425億円、連結営業利益67億円の達成を目標としておりましたが、連結売上高362億円、連結営業利益41億円となりました。主な理由は、開発に取り組んでいた製品の開発中止、オプチレイ注をはじめとするブランド造影剤の移管、他社ジェネリック品上市による主力製品のシェア減少等による売上高減少によるものです。2020年9月期からスタートする中期経営計画は、2019年10月に社長に就任した岩井孝之の長期ビジョンに基づき現在策定中であり、2020年9月期上半期の決算発表時に公表予定です。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しており、その作成の基礎となる会計記録に適切に記録していない重要な取引はありません。
(2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
①経営成績等
a.財政状態の分析
当連結会計年度末の資産につきましては、総資産額が60,737百万円となり、前期末と比べ7,620百万円の増加となりました。純資産は39,363百万円となり、自己資本比率は64.8%となりました。
資産の部においては、流動資産は、売上債権が減少したことなどにより33,919百万円となり、前期末と比べ1,008百万円の減少となりました。固定資産は、投資有価証券の増加などにより26,817百万円となり、前期末と比べ8,628百万円の増加となりました。
負債の部においては、流動負債は、支払手形及び買掛金が減少した一方、1年内返済予定の長期借入金の固定負債の長期借入金からの振替による増加などがあったこと等により12,012百万円となり、前期末と比べ466百万円の増加となりました。固定負債は長期借入金の増加などにより、9,360百万円となり、前期と比べ3,140百万円の増加となりました。
純資産の部においては、利益剰余金の増加や第三者割当による自己株式の減少等により39,363百万円となり、前期末と比べ4,013百万円の増加となりました。
b.経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は36,279百万円(前年同期比4.3%減)となり、前期に比べて1,629百万円の減少となりました。内訳といたしましては、非イオン性尿路・血管造影剤「オイパロミン注」が423百万円の増加、子宮内膜症治療剤「ジエノゲスト錠」が308百万円増加した一方、販売権を移管した非イオン性造影剤「オプチレイ注」が1,452百万円減少したことによるものであります。
売上原価は20,483百万円(前年同期比6.7%減)となり、売上原価率は前期に比べ1.5ポイント改善し56.5%になっております。
販売費及び一般管理費は、11,622百万円(前年同期比0.5%増)となりました。研究開発費などが増加いたしましたが、適切な経費の投入とコストの見直しなどを進めたことにより、売上高販管費比率は32.0%となりました。営業利益は4,173百万円(同5.0%減)となりました。経常利益は4,169百万円(同6.8%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は2,962百万円(同12.2%減)となりました。
c.キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前期末に比べ2,243百万円増加し、8,494百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)税金等調整前当期純利益3,961百万円に、売上債権の減少額3,965百万円、減価償却費1,850百万円などを加える一方、仕入債務の減少額1,937百万円、法人税等の支払額957百万円があったこと等により、営業活動による収入は7,035百万円(前年同期比3,261百万円の収入増)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資有価証券の取得による支出7,786百万円、有形固定資産の取得による支出1,701百万円、無形固定資産の取得による支出1,583百万円があったこと等により、投資活動による支出は12,024百万円(前年同期比10,950百万円の支出増)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)配当金の支払額839百万円などがあった一方で、長期借入による収入7,000百万円があったこと等により財務活動による収入は7,265百万円(前年同期は2,001百万円の支出)となりました。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標
| 2017年9月期 | 2018年9月期 | 2019年9月期 | |
| 自己資本比率(%) | 65.8 | 66.5 | 64.8 |
| 時価ベースの自己資本比率(%) | 116.0 | 100.9 | 67.5 |
| キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%) | 155.6 | 138.8 | 157.3 |
| インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) | 93.4 | 99.2 | 170.9 |
・自己資本比率:自己資本/総資産
・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/支払利息
(注)1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
3.有利子負債は、連結貸借対照表上に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
4.営業キャッシュ・フローは、キャッシュ・フロー計算書上に計上されている「営業活動によるキャッシュ・フロー」、支払利息は、連結損益計算書に記載されている「支払利息」を用いております。
②生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。
| 薬 効 | 当連結会計年度 (自 2018年10月1日 至 2019年9月30日) | 前年同期比(%) |
| 診断用薬(百万円) | 12,939 | 104.4 |
| ホルモン剤(百万円) | 10,281 | 112.1 |
| 代謝性医薬品(百万円) | 3,083 | 105.5 |
| 循環器官用薬(百万円) | 1,024 | 87.2 |
| 抗生物質及び化学療法剤(百万円) | 951 | 119.6 |
| 体外診断用医薬品(百万円) | 88 | 103.3 |
| 泌尿・生殖器官系用薬(百万円) | 610 | 101.6 |
| 外皮用薬(百万円) | 485 | 96.0 |
| その他(百万円) | 4,632 | 60.5 |
| 合計(百万円) | 34,097 | 96.6 |
(注)1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、薬効分類別生産実績を記載しております。
2.金額は販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績は、次のとおりであります。
| 薬 効 | 当連結会計年度 (自 2018年10月1日 至 2019年9月30日) | 前年同期比(%) |
| ホルモン剤(百万円) | 1,162 | 88.5 |
| 神経系及び感覚器用剤(百万円) | 597 | 1,094.3 |
| 体外診断用医薬品(百万円) | 288 | 74.7 |
| その他(百万円) | 63 | 3.6 |
| 合計(百万円) | 2,112 | 59.8 |
(注)1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、薬効分類別商品仕入実績を記載しております。
2.金額は仕入価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
(3)受注実績
当連結会計年度における受注実績は、次のとおりであります。
| 名 称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
| OLIC社 | 5,099 | 113.2 | 166 | 125.4 |
(注)当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載しておりません。
(4)販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
| 薬 効 | 当連結会計年度 (自 2018年10月1日 至 2019年9月30日) | 前年同期比(%) |
| 製品 | ||
| 診断用薬(百万円) | 10,781 | 96.0 |
| ホルモン剤(百万円) | 8,855 | 111.4 |
| 代謝性医薬品(百万円) | 1,555 | 97.0 |
| 循環器官用薬(百万円) | 891 | 96.3 |
| 抗生物質及び化学療法剤(百万円) | 820 | 102.4 |
| 泌尿・生殖器官系用薬(百万円) | 556 | 104.2 |
| 外皮用薬(百万円) | 537 | 106.3 |
| その他(百万円) | 8,607 | 117.5 |
| 小計(百万円) | 32,605 | 105.6 |
| 商品 | ||
| ホルモン剤(百万円) | 1,885 | 62.2 |
| 体外診断用医薬品(百万円) | 582 | 83.3 |
| 診断用薬(百万円) | 46 | 1.5 |
| その他(百万円) | 1,159 | 553.4 |
| 小計(百万円) | 3,674 | 52.2 |
| 合計(百万円) | 36,279 | 95.7 |
(注)1.当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであり、セグメント情報を記載していないため、薬効分類別販売実績を記載しております。
2.金額は販売価格で表示しており、消費税等は含まれておりません。
3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は,次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2017年10月1日 至 2018年9月30日) | 当連結会計年度 (自 2018年10月1日 至 2019年9月30日) | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| 株式会社メディセオ | 7,135 | 18.8 | 7,063 | 19.5 |
| アルフレッサ株式会社 | 5,992 | 15.8 | 5,828 | 16.1 |
| 株式会社スズケン | 5,310 | 14.0 | 4,622 | 12.7 |
| 東邦薬品株式会社 | 4,314 | 11.4 | 3,565 | 9.8 |
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③資本の財源及び資金の流動性 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は上記「①経営成績等 c.キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
財務政策につきましては、当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、必要に応じて内部資金の活用及び金融機関からの借入金により資金調達を行っております。
主な資金需要につきましては、運転資金として、医薬品に係る製造原価、研究開発費を含む販売費及び一般管理費等があります。また、設備資金として、医薬品に係る研究開発及び生産のための設備投資等があります。
④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、2015年9月期から5ヵ年の中期経営計画「Fuji Pharmaブランディング」に基づき、ブランド薬の開発、海外事業の強化等の戦略を推進して参りました。その結果、欧州のMithra社及びBesins Healthcare社からの導入によるブランド薬開発、子会社のOLIC(Thailand)Limitedの業容拡大等、一定の成果を上げることができました。しかしながら、最終期である2019年9月期には、連結売上高425億円、連結営業利益67億円の達成を目標としておりましたが、連結売上高362億円、連結営業利益41億円となりました。主な理由は、開発に取り組んでいた製品の開発中止、オプチレイ注をはじめとするブランド造影剤の移管、他社ジェネリック品上市による主力製品のシェア減少等による売上高減少によるものです。2020年9月期からスタートする中期経営計画は、2019年10月に社長に就任した岩井孝之の長期ビジョンに基づき現在策定中であり、2020年9月期上半期の決算発表時に公表予定です。