有価証券報告書-第31期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)
8.業務提携及び関連するライセンス契約に係る会計処理
当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
①Tempero Bio. Inc.との取引
当連結会計年度において、当社子会社であるHeptares Therapeutics Ltd.は、フェーズ1/フェーズ2の臨床試験を専門とするバイオテクノロジー投資ファンドであるAditum Bio Fund 1, L.P.,社と、ストラクチャードファイナンス契約を締結し、共同でTempero Bio. Inc. を設立しました。Tempero Bio. Inc. は、mGlu受容体5のネガティブアロステリックモジュレーターを用い、物質使用障害や不安障害を治療する薬剤の開発を目指しています。
本契約の条件に基づき、Tempero Bio. Inc. は、当社グループが保有する特定の関連する知的財産を取得し、独自のノウハウと開発能力を利用できるようになり、Heptares Therapeutics Ltd.はその対価として契約一時金及びTempero Bio. Inc. の株式を受領しました。
上記の権利の譲渡は、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に基づき、使用権と評価されたライセンスとして754百万円を認識し、連結包括利益計算書において「売上収益(マイルストン収入及び契約一時金)」として、連結キャッシュ・フロー計算書において、契約一時金の受領のうち、株式の受領231百万円は「顧客から受け取った非現金対価」として表示しております。また、Tempero Bio. Inc. 株式は、将来キャッシュ・フローの割引現在価値により当初測定しております。
当社グループは、Tempero Bio. Inc. に対する支配若しくは重要な影響を有していないと判断しているため、IFRS第9号「金融商品」に基づき会計処理を行っており、IFRS第10号「連結財務諸表」及びIAS第28号「関連会社及び共同支配企業に対する投資」に基づく会計処理は行っておりません。なお、当該投資を資本性金融資産として認識し、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。
②Biohaven Pharmaceutical Holding Company Limitedとの取引
当連結会計年度において、当社子会社であるHeptares Therapeutics Ltd.は、Biohaven Pharmacecutical Holding Company Ltd. とグローバルな研究開発提携及びライセンス契約を締結しました。
本契約の条件に基づき、当社グループはBiohaven Pharmacecutical Holding Company Ltd. の普通株式を取得しております。なお、当該投資を資本性金融資産として認識し、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。
前連結会計年度 (自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
当連結会計年度において、当社子会社であるHeptares Therapeutics Ltd.は、重要なアセットに特化した企業の資金提供を専門とするベンチャーファンドであるMedicxiと、ストラクチャードファイナンス契約を締結しました。当契約により、Gタンパク質共役型受容体であるオレキシン受容体OX1およびOX2のポジティブモジュレーターを基礎とする神経系疾患に対する新規治療法の開発を目指すOrexia Limited及びInexia Limitedの独立系二社が設立されました。
本契約の条件に基づき、Orexia社とInexia社は、Heptares Therapeutics Ltd.によって設計および開発されたデュアルOX1/OX2作動薬を含む一連のオレキシン受容体OX1およびOX2のポジティブモジュレーターおよび類縁薬に関する特定の知的財産権及びノウハウ・開発力活用等の権利を取得し、Heptares Therapeutics Ltd.はその対価としてOrexia LimitedとInexia Limitedの持分を取得しました。
上記の権利の譲渡は、IFRS第15号に基づき、使用権と評価されたライセンスとして252百万円を認識し、連結包括利益計算書において「売上収益(マイルストン収入及び契約一時金)」として、連結キャッシュ・フロー計算書において「顧客から受け取った非現金対価」として表示しております。また、Orexia Limited株式及びInexia Limited株式は、将来の現預金残高、マイノリティディスカウントを考慮した再取得原価法と割引現在価値法を組み合わせた方法により当初測定しております。
当社グループは、Orexia LimitedとInexia Limitedに対する支配若しくは重要な影響を有していないと判断しているため、IFRS第9号「金融商品」に基づき会計処理を行っており、IFRS第10号「連結財務諸表」及びIAS第28号「関連会社及び共同支配企業に対する投資」に基づく会計処理は行っておりません。なお、経営者は長期的な成果を最も適切に反映すると判断して、当該投資を資本性金融資産として認識し、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。
当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
①Tempero Bio. Inc.との取引
当連結会計年度において、当社子会社であるHeptares Therapeutics Ltd.は、フェーズ1/フェーズ2の臨床試験を専門とするバイオテクノロジー投資ファンドであるAditum Bio Fund 1, L.P.,社と、ストラクチャードファイナンス契約を締結し、共同でTempero Bio. Inc. を設立しました。Tempero Bio. Inc. は、mGlu受容体5のネガティブアロステリックモジュレーターを用い、物質使用障害や不安障害を治療する薬剤の開発を目指しています。
本契約の条件に基づき、Tempero Bio. Inc. は、当社グループが保有する特定の関連する知的財産を取得し、独自のノウハウと開発能力を利用できるようになり、Heptares Therapeutics Ltd.はその対価として契約一時金及びTempero Bio. Inc. の株式を受領しました。
上記の権利の譲渡は、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に基づき、使用権と評価されたライセンスとして754百万円を認識し、連結包括利益計算書において「売上収益(マイルストン収入及び契約一時金)」として、連結キャッシュ・フロー計算書において、契約一時金の受領のうち、株式の受領231百万円は「顧客から受け取った非現金対価」として表示しております。また、Tempero Bio. Inc. 株式は、将来キャッシュ・フローの割引現在価値により当初測定しております。
当社グループは、Tempero Bio. Inc. に対する支配若しくは重要な影響を有していないと判断しているため、IFRS第9号「金融商品」に基づき会計処理を行っており、IFRS第10号「連結財務諸表」及びIAS第28号「関連会社及び共同支配企業に対する投資」に基づく会計処理は行っておりません。なお、当該投資を資本性金融資産として認識し、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。
②Biohaven Pharmaceutical Holding Company Limitedとの取引
当連結会計年度において、当社子会社であるHeptares Therapeutics Ltd.は、Biohaven Pharmacecutical Holding Company Ltd. とグローバルな研究開発提携及びライセンス契約を締結しました。
本契約の条件に基づき、当社グループはBiohaven Pharmacecutical Holding Company Ltd. の普通株式を取得しております。なお、当該投資を資本性金融資産として認識し、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。
前連結会計年度 (自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
当連結会計年度において、当社子会社であるHeptares Therapeutics Ltd.は、重要なアセットに特化した企業の資金提供を専門とするベンチャーファンドであるMedicxiと、ストラクチャードファイナンス契約を締結しました。当契約により、Gタンパク質共役型受容体であるオレキシン受容体OX1およびOX2のポジティブモジュレーターを基礎とする神経系疾患に対する新規治療法の開発を目指すOrexia Limited及びInexia Limitedの独立系二社が設立されました。
本契約の条件に基づき、Orexia社とInexia社は、Heptares Therapeutics Ltd.によって設計および開発されたデュアルOX1/OX2作動薬を含む一連のオレキシン受容体OX1およびOX2のポジティブモジュレーターおよび類縁薬に関する特定の知的財産権及びノウハウ・開発力活用等の権利を取得し、Heptares Therapeutics Ltd.はその対価としてOrexia LimitedとInexia Limitedの持分を取得しました。
上記の権利の譲渡は、IFRS第15号に基づき、使用権と評価されたライセンスとして252百万円を認識し、連結包括利益計算書において「売上収益(マイルストン収入及び契約一時金)」として、連結キャッシュ・フロー計算書において「顧客から受け取った非現金対価」として表示しております。また、Orexia Limited株式及びInexia Limited株式は、将来の現預金残高、マイノリティディスカウントを考慮した再取得原価法と割引現在価値法を組み合わせた方法により当初測定しております。
当社グループは、Orexia LimitedとInexia Limitedに対する支配若しくは重要な影響を有していないと判断しているため、IFRS第9号「金融商品」に基づき会計処理を行っており、IFRS第10号「連結財務諸表」及びIAS第28号「関連会社及び共同支配企業に対する投資」に基づく会計処理は行っておりません。なお、経営者は長期的な成果を最も適切に反映すると判断して、当該投資を資本性金融資産として認識し、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に指定しております。