有価証券報告書-第82期(2023/01/01-2023/12/31)

【提出】
2024/03/28 15:24
【資料】
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【項目】
165項目
④指標と目標
気候変動のシナリオ分析の結果から、事業活動によるCO2排出に対して、精力的な削減目標を設定する重要性を強く認識いたしました。そして、「コーセー サステナビリティ プラン」の中で、当社グループが排出しうる温室効果ガスとしてCO2の排出削減を取り組みテーマの一つとして掲げ、2030年までのGHG排出量削減目標をScope1・2で55%削減(SBT1.5℃目標※に準じた設定)バリューチェーン全体(Scope3)で30%削減と設定(いずれも2018年度を基準)いたしました。
※SBT:Science Based Targetsイニシアチブが提唱する、パリ協定が求める水準と整合した目標。
世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて1.5℃に抑えるための科学的な根拠に基づき設定。
2023年度CO2排出量目標に対する実績
コミットメント指標2023年度実績目標値達成年
CO2排出量の削減Scope1・2▲45.1%*
(2018年比・総量)
▲55%
(2018年比・総量目標)
2030
14,089.4 t-CO2*カーボンニュートラル2040
Scope3▲26.5%*
(2018年比・総量)
▲30%
(2018年比・総量目標)
2030

* 2023年度実績については会社算定値であり、第三者検証後、2024年8月に下記「コーセー サステナビリティ プラ ン 実績報告データ」(https://corp.kose.co.jp/ja/sustainability/plan/)にて更新予定
具体的な取り組み
当社の主力生産工場である群馬工場(群馬県伊勢崎市)において、2021年1月より、購入している全ての電力を再生可能エネルギーへ切り替えました。年間で調達すると、2018年度を基準とした場合、コーセーグループ全拠点におけるエネルギー・購入電力由来の温室効果ガス排出量のうち約23%分に相当いたします。また、2023年2月からは狭
山工場(埼玉県狭山市)の再生可能エネルギー切り替えも実施しております。
更に、コーセー化粧品販売株式会社では、営業車の利用台数を削減するために、カーシェアリングの活用を推進するとともに、営業業務の抜本的見直しを行い、利用数を削減する取り組みを実施いたしました。

コーセーインダストリーズ株式会社 群馬工場

商品・サービスにおけるCO2排出量可視化
当社グループでは、「コーセー サステナビリティ プラン」中で、2040年までにCO2排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル、2030年までにSBT1.5℃目標に準じたCO2排出量削減目標を掲げ、脱炭素戦略を推進しております。また2022年には、環境省が実施した「製品・サービスのカーボンフットプリントに係るモデル事業」に参加し、カーボンフットプリント算定・表示における実務上のノウハウの蓄積や、サステナブル対応の効果測定、ライフサイクルにおける環境負荷ホットスポットの特定を行いました。2023年には、『雪肌精』の新商品でも算定を行い、情報発信を実施しております。今後も本取り組みを通じ、バリューチェーン全体のCO2排出量削減を加速させ、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。