有価証券報告書-第75期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/25 13:25
【資料】
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【項目】
130項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在、入手可能な情報に基づき、当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。
(2) 当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高につきましては、主要得意先の自動車生産台数の増加や拡販、メキシコ拠点の本格的な操業開始により、745億4千3百万円と前年同期比で12.6%の増加となりました。
損益につきましては、海外の拡販による操業度の上昇や資材調達の現地化・汎用化、モノ造り改善活動及び輸送コストの削減をはじめとした徹底した経費削減により、前連結会計年度に比べ営業利益は9億9百万円増加の72億9千2百万円、経常利益は10億3千8百万円増加の80億8千4百万円、当期純利益は7億1千8百万円増加の46億9千4百万円となりました。
総資産は610億3千8百万円と前連結会計年度末に比べ119億6千5百万円の増加となりました。資産の部では有形固定資産が29億9千5百万円増加しており、負債の部では長期借入金が25億6千9百万円増加しております。
純資産は前連結会計年度末に比べ52億2百万円の増加となり、自己資本比率は50.0%となりました。
(3) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの主力製品である自動車部品は得意先のグローバル調達の方針のもとに、激しい価格競争が続いております。このため、売上数量の増加が直ちに利益の増加に結びつかない場合があります。また、主要な原材料である天然ゴム、合成ゴム及び合成樹脂等の市場変動が経営成績に影響を与える場合があります。
(4) 戦略的現状と見通し
当社グループは、当連結会計年度にグローバルで下記の諸施策を実施いたしました。
1) モノ造りの継続した改革
生産リードタイム短縮、ローコストオートメーション、省スペース化、材料歩留向上等の実現のため、グループ各社から経験豊富な人材を選抜し、クロスファンクショナルチームを結成、日本ベンチマークの生産方式を海外拠点に展開
2) 原材料調達の現地化等、グローバルでの最適調達の推進
3) 売上の更なる拡大
主要カーメーカーに対するグローバル拡販活動の実施
メキシコ、中国、タイで車体シール部品に加えて防振部品、ホース部品の生産体制を整え、日産を始めとする日系、欧米系、中国民族系カーメーカーへの売上拡大
4) 仕事の質の改善
鬼怒川グループのモノ造りレベルアップの3つの重点活動を推進
① 拠点・設備の立上げ(スムーズな生産体制)
② 新車の立上げ(時間やコストのロス削減と効率化)
③ 拠点運営(新興国と先進国のレベル差を無くす)
標準マニュアルによる継続反復した教育を実施
(5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度末の現金及び現金同等物は44億2千4百万円と、期首に比べて14億6千4百万円の増加となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益が81億8百万円、減価償却費19億6千万円、売上債権の増加16億1千2百万円、法人税等の支払額28億6千9百万円などにより、57億9千万円の増加(前年同期は31億3千8百万円の増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得37億1千3百万円、投資有価証券の取得11億3百万円などにより、50億6千8百万円の減少(前年同期は35億8千5百万円の減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、有利子負債の増加9億1千6百万円、配当金の支払額6億3千2百万円などにより、2億5千万円の増加(前年同期は2億2千8百万円の減少)となりました。