有価証券報告書-第140期(2022/04/01-2023/03/31)

(3) 人的資本への対応
[人的資本に関する基本方針]
人的資本経営につきましては、あらゆる価値は「人」が創造するという考えのもと、社員がいきいきとやりがいをもって挑戦できる職場環境、企業風土をつくっていくことで、新たな付加価値を生み出し、企業理念である「豊かな人間環境づくり」に貢献したいと考えています。社員の成長が会社の業績向上につながるよう、人的資本経営を推進することで、企業価値向上に取り組んでまいります。
[人材育成戦略]
① OJT・OFF-JT戦略
当社では2023年4月より新人事制度をスタートしました。目的は「プロフェッショナル人材の育成強化」「個を活かすタレントマネジメントの推進」です。従来からのOJT、それを補完するOFF-JTである研修カリキュラムに加え、それらの状況をデータドリブンすることで、人的資本経営を推進します。
② リーダーシップ向上戦略
気候変動・環境への対応、デジタル化への対応、我が国においては人口減少への対応など、当社は時代の大きな転換期の渦中にいます。
経営のダイナミズムと生産性向上を図るには、現場力の再興、人財の能力を最大限に発揮させる取組みが必要であり、そのためにはマネージャーのリーダーシップ向上が必要と考えています。
「リーダーシップアセスメント」を活用し、現状把握とフィードバックによるリーダーシップ能力の向上に取り組むと共に、マネージャーと部下の1on1ミーティングをHR部門が支援することで、相互信頼に基づく現場力の向上に取り組みます。
[社内環境整備戦略]
① タレントマネジメント(採用・異動・配置)戦略
我が国においては中長期に生産人口の減少が見込まれます。「採用効率」と「採用の質」の精度を上げるために、採用活動は効率化を図り、採用マッチ度の検証や通年型採用の頻度を上げる取組みを強化します。
また、2023年4月よりスタートした新人事制度では、専門職(いわゆるエキスパート志向)とライン管理職(いわゆる戦略重要ポジション)の役割を明確にしました。異動・配置については、従来型の人事制度からの変革と定着を推進すると共に、適性や保有スキル等の情報に基づき、「人事委員会」による適正な評価に基づく適材適所異動にシフトし、また、そのパフォーマンスやコンピテンシーレートを科学的に検証する体制を構築していきます。
② ダイバーシティ&インクルージョン戦略
同質化からはなかなかイノベーションが起きにくいことは周知であり、中核人材の多様性確保については重要な経営課題と認識しています。多様な人財で組織やチームを構成し、相互理解をもって、個性を活かし、最大限の能力を発揮する自律的な企業風土作りを推進します。
③ 健康経営の推進戦略
当社は、従業員が心身ともに健康であることが、経営上極めて重要であると考えております。具体的な取組として、優良な健康経営を実践している企業に対して与えられる「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定されました。今後も従業員がより健康でいきいきと働き続けられる職場環境や企業風土を作ってまいります。
[指標と目標]
当社グループは、年齢、国籍、性別等区別することなく、意欲と能力のある優秀な従業員が平等に管理職登用への機会が得られるような人事制度を整備しております。今後も、従業員が最大限の能力を発揮できる職場環境や企業風土の醸成に努め、意欲と能力のある従業員を育成し、適性のある人財を管理職として登用していく方針であります。
現在、女性、外国人、中途採用者等の区分で管理職の構成割合や人数の指標等、一部の指標について目標を設定しております。設定拡大は今後の課題であると認識しております。
(参考)改正開示府令に基づく開示データ(従業員の状況)
| 指 標 | 2022年度 (実績) | 2032年度 (目標) | 2037年度 (目標) |
| 女性管理職比率 | 5.0% | 8% | 10% |
| 男女賃金差異(基準内賃金) | 77.1% | ― | ― |
| 男性育休取得率 | 55.5% | 100% | 100% |