有価証券報告書-第104期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/19 13:38
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有報資料

少子高齢化の進行、グローバル化の伸展や予測不能な不連続・不透明な世界の到来、また、新型コロナウイルスの感染拡大など当社グループを取り巻く経営環境は目まぐるしく変化しており、常に変化できる企業集団、持続的に成長する企業集団であることが必要と考えている。
このような経営環境において、2019年10月1日、当社グループは、「10年先も、地域の皆さまやお客さまをはじめとする、全てのステークホルダーの皆さまに必要とされる会社でありたい」という想いを実現するため、10年後、2030年を俯瞰した目指すべき方針「Metal Vision 2030 ⦅絆⦆」と、それを着実に実現していくため、2020年度から2024年度まで5ヶ年の新中期経営計画「絆2024」を策定した。
北越メタルグループ 長期ビジョン[ Metal Vision 2030 ⦅絆⦆ ]
「ものづくり」のその先へ。
エコとソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に貢献します。

「私達北越メタルは、地域社会やお客様、ビジネスパートナー、株主様との絆を大切にします。
会社に集う経営・社員など全ての構成員の絆を強め、社員全員が成長と挑戦する気持ちを忘れず、全員の行動力、叡智、勇気を結集し、環境に優しい地域循環型社会の実現、災害に強い国土強靭化の実現、労働人口減少へのソリューションの提供などによる社会貢献を通して、全てのステークホルダーの皆様にとっての存在価値を創造・強化し、不連続・不透明な未来(VUCAな世界)に向けて、持続的に成長する企業を目指します。」
2030年に目指す姿を実現するため、ステークホルダーの皆さまとの絆を強化していく。
地域との絆社員との絆
ビジネスパートナーとの絆株主の皆さまとの絆

北越メタルグループ 中期経営計画[ 絆2024 ]
経営目標 5年後までに、ROS5.5%以上を安定的に達成できる収益体質を確実に構築する
2024年度目標:売上高 270億円、経常利益 15億円、ROS 5.6%
重点課題 ① グループ経営構造改革を完成形へ
・素材製品から加工製品までの一貫事業体制と管理間接コスト最適化の実現
② 持続的な成長を可能とする抜本的な設備投資計画の策案と実行を推進
・土台である素材製品事業の基盤強化と加工製品・新製品・新事業のバランスのとれた投資を実行
③ 新たな社会的な要請に応えていくため、全社を挙げたSDGs経営の取り組み
・長期ビジョン「Metal Vision 2030 ⦅絆⦆」を追求し、計画的に具現化を図る
今後の事業環境の見通しについては、新型コロナウィルスの感染拡大による世界経済への長期的・複合的な影響が懸念され、予断を許さない状況が当面続くものと思われる。
当社グループの関連業界においても、建設工事の中断や延期だけでなく、インバウンド需要の減速等により建築需要の減退が予想されるが、国土強靭化の重要性に対する認識は変わることなく、公共事業を中心に、政府の各種経済対策が打ち出されるものと期待している。
当社グループの長期ビジョン「Metal Vision 2030 ⦅絆⦆」は、まさに現在起こっているような「VUCAな世界 (Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))」に柔軟に対応し、持続的な成長を図っていくためのものであり、短期的な経営環境の変化に対して臨機応変に対応しながら、「Metal Vision 2030 ⦅絆⦆」に掲げた方針と、これに基づいて策定した5ヶ年の中期経営計画「絆 2024」の重点課題に着実に取り組むことで、未来に向けた礎を具現化していく。
(加工製品部門)
加工製品部門については、市場情報・顧客ニーズを探索する基盤を強化し、新規顧客の開拓と新製品開発に注力する。
そのためにも、販売関係においては、2020年4月1日付で当社グループに加わった㈱コーテックスの営業戦力との相乗効果を早期に発現させるとともに、生産関係においては、素材製品と加工製品の一貫事業プロセスを強化し、加工工場間におけるプロダクトミックスの最適化を図ることで、品質、納期、コスト競争力に優れた生産体制を構築していく。
(素材製品部門)
棒鋼・線材や形鋼を中心とした素材製品部門については、市況変動の影響を大きく受けるため、原材料や諸資材、エネルギー価格の調達環境、価格動向に注視し、迅速かつ柔軟にグローバルワイドで対応を図るため、購買部門を強化する。また、業界全体で取り組んできた取引慣習の改善を推進し、適正な製品販売価格と販売数量の確保の両立を図る。生産関係においては、従来から取り組んでいる改善活動を「TCC2020」として新たに開始するほか、今夏完成予定の圧延製造ライン合理化工事については安定稼働を目指していく。
(株主の皆さまとの絆)
当社の株主価値・企業価値の向上を目指し、引き続きガバナンス体制を強化するとともに、株主・投資家の皆さまとの対話の機会を重視し、関係性を強化していく。
株式市場に対しては、今後もIRや広報活動を通じて経営活動や経営戦略の方向性、検討中の新たな資本政策の方針についてご理解頂き、末長く応援して頂けるよう努力していく。
(地域社会やビジネスパートナーの皆さまとの絆)
昨年度は地域の慰霊・復興・平和を祈る長岡花火への協賛や、第四銀行様を引受先とした寄付型私募債の発行による新潟県の魅力を国内外に発信する取り組みへの支援などを行ったほか、低炭素で持続可能な社会の実現に向けて、東京電力様のグループと共同で取り組みを進めることとした。
今後は環境や省エネルギー設備への投資を積極的に行うことはもちろん、自社だけでは解決できない課題に対しては、ビジネスパートナーの皆さまの知見を活用しながら、引き続き地域や社会へ貢献していく。
(社員との絆)
人材は当社グループの事業を支える貴重な経営資源であると認識している。人材の確保については、引き続き、企業説明会やIR活動、地域貢献等を通して当社グループの魅力を発信する場を多く設け、優秀な人材の確保に努めていく。
人材の育成については、業務を通じた自己成長の促進、中長期的な視点からの人材育成を図るため「人材育成方針」を策定しており、これに基づき、ブラザー・シスター制度の導入や自己啓発支援制度の拡充など、社員の成長を積極的にサポートしている。今後は人事処遇制度の見直しを図ることで、個々の能力を最大限に発揮できる環境を整え、社員とのエンゲージメントを高めていく。
以上、「Metal Vision 2030 ⦅絆⦆」に掲げた4つの〈絆〉(地域との絆、社員との絆、ビジネスパートナーとの絆、株主との絆)を強めることで、10年先を見通した盤石な経営基盤を再構築するとともに、事業プロセスおいては、成長が期待される加工製品部門と、それを下支えする素材製品部門を両輪として強化し、「素材から加工までの一貫体制」をより強固なものへ発展させていく。
厳しい事業環境の中ではあるが、これらの経営課題に全社一丸となって取り組むことで、グループ全体の経営安定と持続的成長を図っていく。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響について、本報告書提出日現在においては、当社グループの関連業界では、建設工事の遅延・中止などが一部で見られたものの、概ね平常時と同水準を維持しているが、新型コロナウイルスの第2波、第3波等については未だ予断を許さない状況であり、また、収束時期等を予想することは困難なことから、今後この影響をしっかりと見極めつつ、適宜、計画の見直しと必要な施策等を実施する。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による影響は不確定要素が多く、当社グループの財政状態、経営成績等に影響を及ぼす可能性がある。

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