有価証券報告書-第98期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/24 11:54
【資料】
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【項目】
116項目

対処すべき課題

当社グループは、鉄鋼素材から土木・建築向け加工製品までの一貫体制のなかで、より高付加価値製品の開発・拡充を指向し、他社との差別化、優位性を図り経営基盤の安定・強化を目指している。
今後の見通しについては、政府による経済対策の効果から緩やかな回復傾向が続くと予想されるものの、消費税率の引き上げによる消費の落ち込みや世界経済の減速懸念など、先行き不透明感が依然として強く、厳しい状況が継続するものと予想される。
当社グループの関連業界についても、このような経営環境の影響を受け、民間設備投資の増加が期待されるものの、建設業界の人手不足による鋼材需要と鉄スクラップ価格および電力料金の動向が懸念される。
当社としては、このような経営環境を踏まえ、本年4月から開始した新たな改善活動「TCC2014」に取り組み、収益力の回復を目指して行く。
販売面においては、主力製品である異形棒鋼は、原材料価格等に見合った製品販売価格の改善と製品販売数量の確保を目指し取り組んで行く。土木・加工製品等は、顧客情報の収集を図り、新規顧客の開拓と新製品の開発に注力する。
コスト面では、当社グループを挙げて原材料などの諸費用が増えるなかで、改善活動を中心としたコスト低減と顧客満足度の高い製品の提供を目指して行く。
なお、当社は、経営環境の変化に適切かつ迅速に対応するため、経営の意思決定機能と業務執行機能を分離し、業務執行責任の明確化を図ることを目的として、本年4月から執行役員制度を導入した。
今後もグループ各社の経営体質の改善・強化に積極的に取り組み、グループ全体の経営安定を図って行く。