四半期報告書-第196期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/09 11:02
【資料】
PDFをみる
【項目】
28項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の当第3四半期連結累計期間の業績は、電装エレクトロニクスセグメント、機能製品セグメントや、インフラセグメントの情報通信ソリューション事業がおおむね好調で、売上高は7,034億円(前年同期比16.3%増)、営業利益は333億円(前年同期比40.1%増)となりました。経常利益は348億円(前年同期比67.2%増)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は292億円(前年同期比54.7%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
[インフラ]
電力事業が低迷していることや、中国市場での調整局面継続による集積型信号光源の減収幅の拡大、北米の光ケーブルで一時的に売上が落ち込んだものの、国内ネットワークシステムの旺盛な需要による売上増もあり、当セグメントの売上高は2,166億円(前年同期比15.6%増)、営業利益は98億円(前年同期比15.1%増)となりました。
[電装エレクトロニクス]
製品ミックスを改善したことや、生産性の改善による着実な増産で伸銅品の旺盛な需要に対応したことにより、銅条・高機能材事業が増収増益となったこと、巻線事業ではスマートフォンや自動車向けの需要が堅調に推移したこと、自動車部品事業においても新車種に採用されたワイヤハーネスの売上増があったことなどから、当セグメントの売上高は3,830億円(前年同期比16.7%増)、営業利益は125億円(前年同期比79.9%増)となりました。
[機能製品]
銅箔事業で旺盛な需要の継続に加えて製品ミックスの改善、生産性向上が寄与したことや、サーマル・電子部品事業でデータセンター向け需要が堅調に推移したことなどにより、当セグメントの売上高は1,135億円(前年同期比12.4%増)、営業利益は111億円(前年同期比29.4%増)となりました。
[サービス・開発等]
主に物流、各種業務受託等による当社グループの各事業のサポート、不動産の賃貸、水力発電、新製品研究開発の推進等のサービス・開発等の事業を行っております。
当セグメントの売上高は389億円(前年同期比6.3%増)、営業損失は2億円(前年同期比1億円改善)となりました。
なお、当セグメントを構成していた古河インフォメーション・テクノロジー㈱について、平成29年10月1日付で持分を一部譲渡し、同社が持分法適用関連会社となっております。
(2) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。

(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は142億円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当社グループの生産・販売品目は、広範かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産形態をとらない製品も多く、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額または、数量で示すことはしておりません。
(6) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりであります。
会社名所在地報告
セグメント
設備の内容投資予定額資金調達
方法
着手及び完了予定年月完成後の
増加能力
着手完了
OFS Fitel,LLCアメリカ・
ノークロス
インフラ光ファイバ・ケーブルの製造設備150
百万米ドル
自己資金
及び借入金
2017年9月2018年度末(注)

(注)光ファイバの製造能力は、2019年度までに2016年度比約2倍となる計画です。