有価証券報告書-第112期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/29 13:12
【資料】
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【項目】
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業績等の概要

(1) 業績
当事業年度におけるわが国経済は、政府による経済政策や日銀の金融緩和政策に支えられ、企業収益や雇用情勢の改善等、緩やかな回復基調が続きました。しかしながら、中国をはじめとする海外経済の減速を背景に金融市場は円高や株安等に振れ、個人消費についても鈍化傾向が持続するなど、景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。
このような情勢下におきまして、当社は新規販路の開拓とその市場に合わせた製品開発、積極的な営業活動に努力してまいりましたが、暖冬による影響でショベル類をはじめ除雪関連用品の売上が低迷した結果、売上高は8,229百万円(前期8,887百万円)となりました。
利益面につきましては、コストの低減と諸経費の節減等に努めましたものの、主力商品であるショベル類および農具・園芸用品等の落ち込みが大きく影響し、26百万円の営業損失(前期は170百万円の営業利益)となり、経常利益は36百万円(前期192百万円)、当期純利益は10百万円(前期124百万円)となりました。
なお、セグメント別の業況は次のとおりであります。
(生活関連用品)
ショベル類につきましては、暖冬による除雪関連のショベル、スコップの売上不振と前期の降雪準備による特需等の反動減の影響もあって、国内向け売上高は865百万円(対前期比37.3%減)となりました。輸出は、主力取引先であるイランへの経済制裁が一部緩和され、徐々に受注状況が回復するなど、売上高は99百万円(対前期比26.1%増)となり、ショベル類全体の売上高は965百万円(対前期比33.9%減)となりました。
また、アウトドア用品類、工事・農業用機器類につきましては、営業戦力の強化と新規販路等への拡販に努力するも、ショベル類以外の除雪関連用品の売上減とホームセンター市場における個人消費の冷え込みが影響し、売上高は4,553百万円(対前期比6.5%減)となり、生活関連用品全体の売上高は5,518百万円(対前期比12.8%減)となりました。
(物流機器)
業界内における設備投資は、企業収益の改善を背景に緩やかながらも回復傾向が続いており、依然として価格競合等の影響はあるものの、拡販策の展開に努力した結果、売上高は2,711百万円(対前期比5.9%増)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べて255百万円減少し、696百万円となりました。
なお、当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、251百万円(前期は119百万円の収入)となりました。これは主に売上債権の減少額が153百万円となったものの、仕入債務の減少額が359百万円となったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、127百万円(前期は35百万円の収入)となりました。これは主に保険積立金の払戻による収入が78百万円となったものの、投資有価証券の取得による支出と有形および無形固定資産の取得による支出の合計が175百万円となったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、123百万円(前期は59百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払額が38百万円となったものの、短期および長期借入金の純増額の合計が161百万円となったためであります。