有価証券報告書-第106期(2022/04/01-2023/03/31)
研究開発活動
当社は、Fine Precision Products(超精密機能製品)の機能拡大を通じてお客様の問題解決を図り、事業を拡大することを使命ととらえております。
自動車の電動化が加速し、電子化製品の需要増加と素材転換が進む中、当社は得意とする精密塑性加工技術と電子情報通信部品製造技術を応用し、電動車や電子情報通信機器などに搭載されるキーパーツの開発と量産化を進め、将来の中核事業へ育成してまいります。
更に、成長分野として医療・環境事業へ新規事業開拓を進め、事業基盤・領域の拡大を目指し、環境・エネルギー関連市場、医療・介護機器市場での取り組みを加速してまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は1,076百万円であります。主な研究開発の成果は下記のとおりであります。
また、下記は主な製品区分ごとに記載し、対応セグメントは[ ]書きしております。
(1) 開発グループ[日本]
◎電流センサー
開発を続けていたシャントセンサーが北米の電気自動車に採用され量産が拡大しました。また新たな電流センサーとして米国CROCUS社より供給されるTMR(トンネル磁気抵抗効果)ICチップを搭載した磁気式電流センサーをラインナップに加え、電動車・省エネ分野への拡大を図ってまいります。
◎オルソボット(歩行支援ロボット)
今年度、サービス/生活支援ロボットの安全規格であるISO13482を取得しました。また使用現場の声を反映した無線タブレット型オルソボットをリリースし有線型・無線タブレット型の2モデル体制とし、それぞれの特徴を生かした活用方法で事業拡大を目指して参ります。今後はロボットリハビリテーションの普及に向け、更なる新機能を追加し多様な使用ニーズに応えてまいります。
◎超音波センサー
展示会で得られた市場ニーズより、フェイズドアレイ式超音波センサーの空中使用用途としての特徴を生かせるアプリケーションを模索中です。
◎環境関連製品
宮津市の竹害対策の一環として伐採された竹を活用した新製品を開発中です。
従来より取り組んでいる竹炭に関しては、製造時に発生する乾留活性ガスの有効利用や排熱を無駄無く活用するサーマルリサイクルに力を入れながら、カーボンニュートラル・SDG'sを意識した環境配慮型の竹ならではの特徴を活かした素材・複合材の開発を目指します。
(2) 材料関連製品[日本]
◎新ワイヤー加工技術の開発
当社が得意な精密異形ワイヤーにおいて、従来引抜線材の課題であった線材表面性状を改善する新工法を開発し、量産供給を行っています。今後はさらにワイヤー加工技術の開発を進めると共に、より信頼性向上が図れる新規材料開発を行い事業拡大を進めてまいります。
(3) 自動車関連製品[日本]
◎バスバー次世代製品の開発
バスバーは、HEV・EV関連の車載用バッテリーユニット、インバーター、ジャンクションBOX用の電源供給ターミナルとして需要が増加傾向にあり、仕様の多様化も加速しております。複雑な3D形状や短・中・長・超長尺に分類され、また高電流・耐熱仕様の要求も高まっており断面積も大きくなります。22年度は超長尺バスバーの技術開発を経て新たな製品の量産を開始しました。更なる曲げ加工技術力UPと付属部品の仕様及びAssy技術・自動加工技術を導入し、市場価格の先端を走ります。材料では銅価格より安価・軽量であるアルミ材の技術開発にも着手しました。多様な複合技術を交えた加工技術開発により、市場ニーズに沿った様々な仕様の提供を目指し事業の拡販を進めてまいります。
◎自動車用シートベルト用ぜんまいの開発
自動運転時代の到来を想定し、シートベルトの機能が増加していくとともに、ぜんまいに求められる要求事項も高度化していくと考えております。バルブスプリングで培った技術力を応用し、材料組成/素材形状/ぜんまい加工(形状)の各種最適化を図ることで、市場ニーズに対応していくとともに、死亡事故ゼロに向けた取り組みに貢献してまいります。
(3) 通信関連
◎光通信用コネクター
発展する情報通信分野における送受信情報トラフィックの更なる拡大・高速化による、通信システムの小型化へのニーズに応える為、また、高速通信においても光データを支障なく送受信する為に、高密度化と高密度実装環境での利便性の高い製品、及び防塵性・耐環境性の優れた製品の研究と開発を継続して進めて参ります。
また、携帯端末機器との情報通信の高周波化に伴うEMI対策を施した製品の需要増加や、多芯型のファイバーの商用化の拡大による調芯機能を有した製品の需要増加が見込まれており、新たな課題として研究と開発に取り組んでおります。
自動車の電動化が加速し、電子化製品の需要増加と素材転換が進む中、当社は得意とする精密塑性加工技術と電子情報通信部品製造技術を応用し、電動車や電子情報通信機器などに搭載されるキーパーツの開発と量産化を進め、将来の中核事業へ育成してまいります。
更に、成長分野として医療・環境事業へ新規事業開拓を進め、事業基盤・領域の拡大を目指し、環境・エネルギー関連市場、医療・介護機器市場での取り組みを加速してまいります。
なお、当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は1,076百万円であります。主な研究開発の成果は下記のとおりであります。
また、下記は主な製品区分ごとに記載し、対応セグメントは[ ]書きしております。
(1) 開発グループ[日本]
◎電流センサー
開発を続けていたシャントセンサーが北米の電気自動車に採用され量産が拡大しました。また新たな電流センサーとして米国CROCUS社より供給されるTMR(トンネル磁気抵抗効果)ICチップを搭載した磁気式電流センサーをラインナップに加え、電動車・省エネ分野への拡大を図ってまいります。
◎オルソボット(歩行支援ロボット)
今年度、サービス/生活支援ロボットの安全規格であるISO13482を取得しました。また使用現場の声を反映した無線タブレット型オルソボットをリリースし有線型・無線タブレット型の2モデル体制とし、それぞれの特徴を生かした活用方法で事業拡大を目指して参ります。今後はロボットリハビリテーションの普及に向け、更なる新機能を追加し多様な使用ニーズに応えてまいります。
◎超音波センサー
展示会で得られた市場ニーズより、フェイズドアレイ式超音波センサーの空中使用用途としての特徴を生かせるアプリケーションを模索中です。
◎環境関連製品
宮津市の竹害対策の一環として伐採された竹を活用した新製品を開発中です。
従来より取り組んでいる竹炭に関しては、製造時に発生する乾留活性ガスの有効利用や排熱を無駄無く活用するサーマルリサイクルに力を入れながら、カーボンニュートラル・SDG'sを意識した環境配慮型の竹ならではの特徴を活かした素材・複合材の開発を目指します。
(2) 材料関連製品[日本]
◎新ワイヤー加工技術の開発
当社が得意な精密異形ワイヤーにおいて、従来引抜線材の課題であった線材表面性状を改善する新工法を開発し、量産供給を行っています。今後はさらにワイヤー加工技術の開発を進めると共に、より信頼性向上が図れる新規材料開発を行い事業拡大を進めてまいります。
(3) 自動車関連製品[日本]
◎バスバー次世代製品の開発
バスバーは、HEV・EV関連の車載用バッテリーユニット、インバーター、ジャンクションBOX用の電源供給ターミナルとして需要が増加傾向にあり、仕様の多様化も加速しております。複雑な3D形状や短・中・長・超長尺に分類され、また高電流・耐熱仕様の要求も高まっており断面積も大きくなります。22年度は超長尺バスバーの技術開発を経て新たな製品の量産を開始しました。更なる曲げ加工技術力UPと付属部品の仕様及びAssy技術・自動加工技術を導入し、市場価格の先端を走ります。材料では銅価格より安価・軽量であるアルミ材の技術開発にも着手しました。多様な複合技術を交えた加工技術開発により、市場ニーズに沿った様々な仕様の提供を目指し事業の拡販を進めてまいります。
◎自動車用シートベルト用ぜんまいの開発
自動運転時代の到来を想定し、シートベルトの機能が増加していくとともに、ぜんまいに求められる要求事項も高度化していくと考えております。バルブスプリングで培った技術力を応用し、材料組成/素材形状/ぜんまい加工(形状)の各種最適化を図ることで、市場ニーズに対応していくとともに、死亡事故ゼロに向けた取り組みに貢献してまいります。
(3) 通信関連
◎光通信用コネクター
発展する情報通信分野における送受信情報トラフィックの更なる拡大・高速化による、通信システムの小型化へのニーズに応える為、また、高速通信においても光データを支障なく送受信する為に、高密度化と高密度実装環境での利便性の高い製品、及び防塵性・耐環境性の優れた製品の研究と開発を継続して進めて参ります。
また、携帯端末機器との情報通信の高周波化に伴うEMI対策を施した製品の需要増加や、多芯型のファイバーの商用化の拡大による調芯機能を有した製品の需要増加が見込まれており、新たな課題として研究と開発に取り組んでおります。