有価証券報告書-第50期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/23 9:40
【資料】
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【項目】
116項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における、当社グループの主要顧客業界である日系自動車産業は、ASEAN市場停滞の影響があったものの、北米市場や中国市場の販売台数が高水準で推移したことに加え、国内市場も堅調に推移したことから、世界生産台数は増加傾向で推移しました。
このような状況のなか、ネットシェイプ事業の金型部門では、国内ユーザー向けの売上高が前年より増加したものの、アジア地域向けの売上高は前年を下回る水準で推移しました。また、精密鍛造品部門では、エアコン用スクロールコンプレッサー部品の売上高が前年を下回る水準で推移いたしました。その結果、ネットシェイプ事業の売上高は68億1千6百万円(前年同期比6.7%減)となりました。
アッセンブリ事業では、VGターボチャージャー部品の売上高が前年を下回る一方、ガソリンエンジン車向けのターボチャージャー部品の売上高は増加傾向で推移いたしました。その結果、アッセンブリ事業の売上高は53億8千8百万円(前年同期比10.4%増)となりました。
フィルタ事業では、国内では大型海水ストレーナーの生産が増加したものの、海外子会社THAI SINTERED MESH CO.,LTD.で生産する石油掘削用フィルターの低迷が続きました。その結果、売上高は19億4千2百万円(前年同期比6.3%減)となりました。
以上の結果、連結売上高は141億4千7百万円(前年同期比0.8%減)となりました。
損益面におきましては全事業とも前年を下回る利益水準となりましたが、下半期に入り、各事業の売上高が増加したことや為替差益を計上したことから収益性が回復しました。
以上の結果、営業利益6億4千2百万円(前年同期比22.5%減)、経常利益6億4千3百万円(前年同期比16.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益4億2千4百万円(前年同期比12.6%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5億1千3百万円増加し、24億7千8百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は18億1百万円(前年同期比67.6%増)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益6億3千7百万円、減価償却費7億9千3百万円、たな卸資産の減少額4億8千1百万円、仕入債務の増加額2億6千6百万円の増加要因より、売上債権の増加額2億3千7百万円、法人税等の支払額1億2千8百万円の減少要因を差し引いた結果によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は5億8千1百万円(前年同期比16.1%減)となりました。これは、主にネットシェイプ事業用設備及びアッセンブリ事業用設備の更新等を含む有形固定資産の取得による支出5億5千9百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は6億9千1百万円(前年同期比4.1%増)となりました。これは、主に長期借入れによる収入10億5千万円の増加要因より、短期借入金の減少額8千5百万円、長期借入金の返済による支出12億6千5百万円、配当金の支払額1億8千万円、リース債務の返済による支出2億9百万円の減少要因を差し引いた結果によるものであります。