有価証券報告書-第64期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/26 12:01
【資料】
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【項目】
117項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済対策への期待感から、円安・株高を背景に企業収益改善の動きが見られ、景気は緩やかな回復基調であったものの、一方では円安による資材やエネルギーコストの値上がりや新興国での経済成長の鈍化が見られる等の不安材料もあり、依然として先行き不透明な状況で推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは、製品開発の強化に取組み、高付加価値製品の供給、新分野市場への製品開発等を進めるとともに、製造コストの低減を図り全社で業績の向上に努めてまいりましたが、事業環境は予断を許さない厳しい状況で推移いたしました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高159億2百万円(前年同期比9.1%減)となりました。利益面につきましては、売上高の減少及び円安による輸入コスト高等で、営業利益26百万円(同97.1%減)、経常利益2億21百万円(同80.2%減)となりました。また、ゴルフ生産設備の減損損失を特別損失に計上したこと等で、当期純損失5億69百万円(前年同期は4億84百万円の当期純利益)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(ゴルフ事業)
ゴルフ事業につきましては、製品開発部門を強化し、提案営業に努めるとともに、コスト削減に努めましたが、海外廉価品との価格競争の激化や円安バーツ高による為替の影響等からタイ国子会社からの輸入コストの上昇等で、売上高71億63百万円(前年同期比26.2%減)、営業損失7億80百万円(前年同期は2億54百万円の営業利益)となりました。
(ステンレス事業)
ステンレス事業につきましては、新技術開発モデルの製品化等に取組む中で、新規販路において取引が拡大したことや、ベトナム国子会社解散による生産体制再構築の効果等で、売上高は13億26百万円(前年同期比28.3%増)、営業利益は2億89百万円(同168.6%増)となりました。
(鍛造事業)
鍛造事業につきましては、増床による生産体制の拡充に伴う生産増や為替換算の影響等から、売上高は74億11百万円(同9.9%増)となりました。営業利益につきましては、価格競争が強いこと等から10億5百万円(同9.3%減)となりました。
なお、当連結会計年度より事業名称変更に伴い、従来の「自動車等鍛造部品事業」を「鍛造事業」の表記にしております。
(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、26億50百万円(前年同期比108.6%増)の収入となりました。この主な要因は、売上債権の減少17億78百万円、たな卸資産の減少11億50百万円、減価償却費9億51百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、7億18百万円(同30.1%減)の支出となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得7億64百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、1億17百万円(同85.7%減)の支出となりました。この主な要因は、長期借入金の返済による支出5億63百万円等によるものであります。
この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は42億38百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億64百万円増加いたしました。