有価証券報告書-第66期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/28 12:04
【資料】
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【項目】
122項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、経済政策等から企業収益や雇用環境の改善が見られ、景気は緩やかな回復基調が続いておりますが、一方で中国をはじめアジア新興国の景気の減速が鮮明となり、海外経済に対する不安の高まり等、景気を下押しするリスクから、依然として不透明な状況で推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループは、新規取引先との取引拡大を図り、企画開発力を高め高付加価値製品の供給に努めるとともに、ゴルフ事業で本社及び海外子会社の合理化を推し進め、全社で一層の効率化、コスト低減等、収益の改善に取り組んでまいりました。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高125億87百万円(前年同期比8.9%減)となりました。利益面につきましては、ゴルフ事業で構造改革を推し進め、コスト削減が進んだことやステンレス事業で増収及び生産効率の向上等から利益率が改善し、営業利益8億91百万円(同319.8%増)、経常利益8億95百万円(同129.3%増)と大幅な増益となりました。また、ゴルフ事業の合理化に伴う事業再編損や固定資産の減損損失を特別損失に計上したこと等で、親会社株主に帰属する当期純損失4百万円(前年同期は3億1百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(ゴルフ事業)
ゴルフ事業につきましては、メタルウッドヘッドのOEM(相手先ブランドによる生産)の見直し、本社及び海外子会社の工場合理化を行う等、固定費の圧縮を図り、売上高43億3百万円(前年同期比21.7%減)、営業損失54百万円(前年同期は6億34百万円の営業損失)となりました。
(ステンレス事業)
ステンレス事業につきましては、新規取引先との取引の増加、技術開発力の向上及び製造工程の効率化等を図り、売上高15億68百万円(前年同期比10.0%増)、営業利益6億8百万円(同25.7%増)となりました。
(鍛造事業)
鍛造事業につきましては、タイ国自動車産業の回復が鈍く、生産効率の改善、コスト削減等に努めましたが、売上高67億15百万円(同2.6%減)、営業利益7億36百万円(同7.5%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、16億67百万円(前年同期比64.9%増)の収入となりました。この主な要因は、減価償却費10億円、売上債権の減少5億21百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2億1百万円(同64.0%減)の支出となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出4億7百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、5億59百万円(同89.8%増)の支出となりました。この主な要因は、長期借入金の返済による支出3億63百万円等によるものであります。
この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は54億38百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億93百万円増加いたしました。