半期報告書-第97期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2024/11/13 15:18
【資料】
PDFをみる
【項目】
37項目
継続企業の前提に関する重要事象等
当社グループと米国テキサス州にてGolden Pass LNGプロジェクト(GPXプロジェクト)を共同遂行している米国Zachry Industrial, Inc.(Zachry社)が、2024年5月に、米国連邦破産法第11章に基づく申し立てを行い、法的再建手続きに入りました。本事象を受け、会計上の収益及び費用の計上基準に基づき、Zachry社のGPXプロジェクトからの離脱の可能性に伴う影響を考慮し、前連結会計年度において、営業損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を計上しました。
当中間連結会計期間において、営業利益及び親会社株主に帰属する中間純利益を計上しておりますが、GPX
プロジェクトの顧客である米国Golden Pass LNG Terminal LLC 社(GPX 社)との間でのEPC 契約(設計・調達・建設工事請負契約)の改定・合意に向けた協議が当中間連結会計期間において継続中であることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況は解消していないと認識しております。
2024年8月に現地裁判所によるZachry社のGPXプロジェクトからの離脱に関わる基本合意書が最終承認され、これにてZachry社のGPXプロジェクトからの離脱が正式に確定しました。また、同月にジョイントベンチャーパートナーである米国CB&I LLC(CB&I社)及び米国の当社グループ会社であるChiyoda International Corporation(CIC社)は、GPX社より、GPXプロジェクトでZachry社が担当していた建設工事を両社が引継いで再開するための「短期的な遂行プラン」に関する正式発注を受け、見積りの見直しを実施しております。GPXプロジェクト全体の完工までの遂行に関する取決め「長期的な遂行プラン」に関しては、これまで継続して進めてきたGPX社との協議を更に加速させ、早期のEPC契約(設計・調達・建設工事請負契約)の改定・合意を目指します。
資金面では、当中間連結会計期間末において十分な資金を有していることから、今後の資金繰りに大きな影響はなく、事業活動の継続性に重大な懸念は見られません。加えて、2024年7月24日に㈱三菱UFJ銀行と融資契約を締結の上、同31日に借入を実行するなど、取引金融機関とは密なコミュニケーションと緊密な連携関係が維持されております。
以上により、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。