有価証券報告書-第163期(2023/04/01-2024/03/31)
8.売却目的保有に分類される処分グループ及び非継続事業
当社は2023年5月12日にJISとの間で、当社及びJISが当社のステアリング事業をグローバルに統括する連結子会社であるNS&Cを共同運営すること等を内容とする契約を締結しました。これに伴い、ステアリング事業を売却目的保有に分類される処分グループに分類し、第1四半期連結会計期間から非継続事業に分類しています。なお、当社は2023年8月1日にNS&Cに対する支配を喪失し、第2四半期連結会計期間よりNS&C及び同社の子会社は当社の持分法適用関連会社及びその子会社となりました。支配の喪失に係る損益は非継続事業に、持分法による投資損益は継続事業にそれぞれ含めています。また、当社の欧州子会社は第3四半期連結会計期間にNS&Cの欧州子会社との間で、2023年12月1日よりステアリング製品の販売・技術に関する事業を譲渡すること等を内容とする契約を締結し、実行しました。なお、一部の会社については、後日個別譲渡を予定しています。
① 売却目的保有に分類される処分グループ
売却目的保有に分類される処分グループに係る資産及び負債の期末残高の内訳は次のとおりです。
② 非継続事業
当連結会計年度は2023年8月1日に当社がNS&Cに対する支配を喪失する以前のNS&C及び同社の子会社、及び後日個別譲渡を予定している一部の会社を非継続事業の範囲に含めています。また、前連結会計年度はステアリング事業の全てを非継続事業に組み替えています。
(1) 非継続事業の損益
非継続事業の損益は次のとおりです。
(2) 非継続事業のキャッシュ・フロー
非継続事業のキャッシュ・フローは次のとおりです。
③ NS&Cの株式譲渡
(1) 取引の概要
当社は2023年5月12日にJISとの間で、当社及びJISが当社のステアリング事業をグローバルに統括する連結子会社であるNS&Cを共同運営すること等を内容とする契約を締結しました。本契約に関し、JISとの協議・合意を経て、NS&Cの議決権の50.1%に相当する種類株式10,041株を一旦当社が引き受けた上で、2023年8月1日に本種類株式を当社からJISに対して19,991百万円で譲渡しました。この結果、当社はNS&Cに対する支配を喪失し、第2四半期連結会計期間よりNS&C及び同社の子会社は当社の持分法適用関連会社及びその子会社となりました。
(2) 支配の喪失を伴う資産及び負債
(単位:百万円)
(3) 支配の喪失に伴うキャッシュ・フロー
(単位:百万円)
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出は、連結キャッシュ・フロー計算書において
「投資活動によるキャッシュ・フロー」に含まれています。
(4) 支配の喪失に伴う損益
当連結会計年度において、NS&Cに対する支配の喪失に伴う損失は114百万円であり、連結損益計算書上、「非継続事業からの当期利益」に含めています。なお、当該損失には残存する投資を支配喪失日の公正価値で測定することにより生じた利益337百万円が含まれています。
この残存する投資の公正価値は、NS&Cの公正価値総額から種類株式の公正価値を差し引いて算定しており、それぞれの評価モデルを採用しています。NS&Cの公正価値総額はインカム・アプローチにより算定しており、当該測定で利用された将来キャッシュ・フローの算定には、売上高及び営業費用等の経営者による重要な仮定を利用しています。また、種類株式の権利を反映させた公正価値は算定モデル(二項モデル等)を用いて算定しています。これらの公正価値ヒエラルキーは、レベル3です。
④ 欧州子会社のステアリング事業譲渡
(1) 取引の概要
当社の欧州子会社は第3四半期連結会計期間にNS&Cの欧州子会社との間で、2023年12月1日よりステアリング製品の販売・技術に関する事業を譲渡すること等を内容とする契約を締結し、実行しました。
(2) 支配の喪失を伴う資産及び負債
(単位:百万円)
(3) 支配の喪失に伴うキャッシュ・フロー
支配の喪失を伴う資産に現金及び現金同等物は含まれず、事業譲渡による対価は当連結会計年度末時点で受領していないため、当連結会計年度において事業譲渡による収入は計上していません。
(4) 支配の喪失に伴う損益
当連結会計年度において、当社の欧州子会社におけるステアリング製品の販売・技術に関する事業の支配喪失に伴う譲渡益は1,016百万円であり、連結損益計算書上、「非継続事業からの当期利益」に含めています。
当社は2023年5月12日にJISとの間で、当社及びJISが当社のステアリング事業をグローバルに統括する連結子会社であるNS&Cを共同運営すること等を内容とする契約を締結しました。これに伴い、ステアリング事業を売却目的保有に分類される処分グループに分類し、第1四半期連結会計期間から非継続事業に分類しています。なお、当社は2023年8月1日にNS&Cに対する支配を喪失し、第2四半期連結会計期間よりNS&C及び同社の子会社は当社の持分法適用関連会社及びその子会社となりました。支配の喪失に係る損益は非継続事業に、持分法による投資損益は継続事業にそれぞれ含めています。また、当社の欧州子会社は第3四半期連結会計期間にNS&Cの欧州子会社との間で、2023年12月1日よりステアリング製品の販売・技術に関する事業を譲渡すること等を内容とする契約を締結し、実行しました。なお、一部の会社については、後日個別譲渡を予定しています。
① 売却目的保有に分類される処分グループ
売却目的保有に分類される処分グループに係る資産及び負債の期末残高の内訳は次のとおりです。
(単位:百万円) | ||
前連結会計年度 (2023年3月31日) | 当連結会計年度 (2024年3月31日) | |
売却目的保有に分類される処分グループに係る資産 | ||
現金及び現金同等物 | - | 6 |
売上債権及びその他の債権 | - | 4,065 |
棚卸資産 | - | 2,048 |
その他の流動資産 | - | 128 |
有形固定資産 | - | 4,002 |
のれん及び無形資産 | - | 33 |
その他の金融資産(非流動) | - | 222 |
繰延税金資産 | - | 1,114 |
その他の非流動資産 | - | 22 |
資産合計 | - | 11,643 |
売却目的保有に分類される処分グループに係る負債 | ||
仕入債務及びその他の債務 | - | 3,908 |
その他の金融負債(流動) | - | 5,961 |
その他の流動負債 | - | 1,427 |
金融負債(非流動) | - | 73 |
負債合計 | - | 11,370 |
② 非継続事業
当連結会計年度は2023年8月1日に当社がNS&Cに対する支配を喪失する以前のNS&C及び同社の子会社、及び後日個別譲渡を予定している一部の会社を非継続事業の範囲に含めています。また、前連結会計年度はステアリング事業の全てを非継続事業に組み替えています。
(1) 非継続事業の損益
非継続事業の損益は次のとおりです。
(単位:百万円) | ||
前連結会計年度 (自 2022年4月 1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月 1日 至 2024年3月31日) | |
売上高 | 161,336 | 86,579 |
売上原価及び費用 | 172,693 | 89,566 |
税引前利益(△は損失) | △11,356 | △2,986 |
法人所得税費用 | △2,001 | 1,702 |
当期利益(△は損失) | △9,355 | △4,689 |
(2) 非継続事業のキャッシュ・フロー
非継続事業のキャッシュ・フローは次のとおりです。
(単位:百万円) | ||
前連結会計年度 (自 2022年4月 1日 至 2023年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2023年4月 1日 至 2024年3月31日) | |
営業活動によるキャッシュ・フロー | △5,307 | 3,243 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | △7,586 | △13,677 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | △738 | 65,147 |
合計 | △13,632 | 54,713 |
③ NS&Cの株式譲渡
(1) 取引の概要
当社は2023年5月12日にJISとの間で、当社及びJISが当社のステアリング事業をグローバルに統括する連結子会社であるNS&Cを共同運営すること等を内容とする契約を締結しました。本契約に関し、JISとの協議・合意を経て、NS&Cの議決権の50.1%に相当する種類株式10,041株を一旦当社が引き受けた上で、2023年8月1日に本種類株式を当社からJISに対して19,991百万円で譲渡しました。この結果、当社はNS&Cに対する支配を喪失し、第2四半期連結会計期間よりNS&C及び同社の子会社は当社の持分法適用関連会社及びその子会社となりました。
(2) 支配の喪失を伴う資産及び負債
(単位:百万円)
金額 | |
流動資産 | 118,327 |
非流動資産 | 33,612 |
資産合計 | 151,940 |
流動負債 | 42,375 |
非流動負債 | 68,563 |
負債合計 | 110,939 |
(3) 支配の喪失に伴うキャッシュ・フロー
(単位:百万円)
金額 | |
受取対価 | 19,991 |
支配を喪失した子会社の現金及び現金同等物 | △30,909 |
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出 | △10,917 |
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出は、連結キャッシュ・フロー計算書において
「投資活動によるキャッシュ・フロー」に含まれています。
(4) 支配の喪失に伴う損益
当連結会計年度において、NS&Cに対する支配の喪失に伴う損失は114百万円であり、連結損益計算書上、「非継続事業からの当期利益」に含めています。なお、当該損失には残存する投資を支配喪失日の公正価値で測定することにより生じた利益337百万円が含まれています。
この残存する投資の公正価値は、NS&Cの公正価値総額から種類株式の公正価値を差し引いて算定しており、それぞれの評価モデルを採用しています。NS&Cの公正価値総額はインカム・アプローチにより算定しており、当該測定で利用された将来キャッシュ・フローの算定には、売上高及び営業費用等の経営者による重要な仮定を利用しています。また、種類株式の権利を反映させた公正価値は算定モデル(二項モデル等)を用いて算定しています。これらの公正価値ヒエラルキーは、レベル3です。
④ 欧州子会社のステアリング事業譲渡
(1) 取引の概要
当社の欧州子会社は第3四半期連結会計期間にNS&Cの欧州子会社との間で、2023年12月1日よりステアリング製品の販売・技術に関する事業を譲渡すること等を内容とする契約を締結し、実行しました。
(2) 支配の喪失を伴う資産及び負債
(単位:百万円)
金額 | |
流動資産 | 7,953 |
非流動資産 | 1,098 |
資産合計 | 9,052 |
流動負債 | 6,727 |
非流動負債 | 73 |
負債合計 | 6,800 |
(3) 支配の喪失に伴うキャッシュ・フロー
支配の喪失を伴う資産に現金及び現金同等物は含まれず、事業譲渡による対価は当連結会計年度末時点で受領していないため、当連結会計年度において事業譲渡による収入は計上していません。
(4) 支配の喪失に伴う損益
当連結会計年度において、当社の欧州子会社におけるステアリング製品の販売・技術に関する事業の支配喪失に伴う譲渡益は1,016百万円であり、連結損益計算書上、「非継続事業からの当期利益」に含めています。