有価証券報告書-第70期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/29 11:39
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161項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要と分析・検討内容は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度の経済情勢は、長引く米中貿易摩擦問題や中国経済の停滞、消費税引上げ実施などから先行きに不透明感が増していたところに、新型コロナウィルス感染が急速に拡がり、世界経済は深刻な影響を受ける状況となりました。
このような環境下、当社グループの当連結会計年度の業績計画につきましては、遊戯機械や舞台設備などの大型案件の完工が前期比では減少することや、中国の景気減速や米国東部の気候不順の影響などによるパーク建設工事の遅延などを織り込み、減収減益とした上で(注)業績向上に取り組んでまいりました。
この結果、売上高は45,077百万円(前期比14.6%減、計画比9.8%減)、営業利益は2,871百万円(前期比33.5%減、計画比13.0%減)、経常利益は2,889百万円(前期比32.6%減、計画比9.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,420百万円(前期比48.3%減、計画比13.6%増)と減収減益となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益では期初計画を上回ることができました。
なお、新型コロナウイルス感染の拡大による当連結会計年度の業績への重要な影響はありません。
今後の影響及び対応については、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」及び「2事業等のリスク」に記載のとおりです。
(注)2020年3月期業績計画(単位 百万円)
売上高 50,000、営業利益 3,300、 経常利益3,200、 ※当期純利益1,250
※親会社株主に帰属する当期純利益
セグメント別の業績は以下のとおりであります
(売上高は、セグメント間の内部売上を含んでおりません)
なお、当連結会計年度より、当社グループの事業内容に合わせ、報告セグメントの区分方法を見直しております。
当社グループは従来「製品製造関連」、「保守改修関連」を報告セグメントとしておりましたが、当連結会計年度より報告セグメントを「遊戯機械」、「舞台設備」、「昇降機」に区分して記載する方法に変更しております。これに伴い、従来「保守改修関連」に区分・記載しておりました保守改修関連事業を「遊戯機械」、「舞台設備」、「昇降機」の各報告セグメントに含めて記載しております。
遊戯機械
前期は内外で多数の大型案件の売上が順調でしたが、当期は大型案件の売上が減少したこと、中国・米国で主要な案件の受注・着工・建設等について進捗に遅れがみられ採算も悪化したこと、またユーロ・米ドルがともに円高に推移したことなどから、売上高は23,464百万円(前期比24.2%減)、セグメント利益は125百万円(同90.3%減)と減収減益となりました。
舞台設備
前期は大規模公共ホール新設案件の順調な仕上りや大規模コンサートの活況などにより売上は好調でしたが、当期は大規模コンサートの減少や新規受注した大型機構案件の売上寄与が翌期にまたがることなどもあって、売上高は16,386百万円(前期比2.1%減)と減収となりました。一方、セグメント利益は新設・改修案件などで一定の利益を確保できたことから3,440百万円(同5.8%増)と増益となりました。
昇降機
ダム用等大口特殊仕様の工事が一巡したことなどにより、当期は採算の厳しい住宅用案件の工事が中心となったことから、売上高は5,143百万円(前期比2.4%増)と増収となったものの、セグメント利益は808百万円(同28.6%減)と減益となりました。
その他
売上高は83百万円(前期比4.7%減)、セグメント利益は10百万円(同30.6%減)となりました。
財政状態について、資産の部では、流動資産は、前連結会計年度末に比べ1,477百万円減少し、36,329百万円となりました。これは主に、現金及び預金が1,224百万円増加したこと、原材料及び貯蔵品が684百万円増加したのに対し、売上減少に伴い売上債権が3,642百万円減少したことなどによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ2,731百万円減少し、28,649百万円となりました。これは主に、無形固定資産が償却の進捗等により2,628百万円減少したことなどによります。
負債の部では、流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,335百万円減少し、18,372百万円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が1,018百万円増加したこと、工事損失引当金が266百万円増加したことに対し、支払手形及び買掛金が1,436百万円減少したこと、前受金が1,666百万円減少したことなどによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ2,507百万円減少し、16,490百万円となりました。これは主に、国内で長期借入金の返済が進んだことなどによります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ365百万円減少し、30,116百万円となりました。これは主に、利益剰余金が774百万円増加したのに対し、その他有価証券評価差額金が265百万円減少したこと、為替換算調整勘定が941百万円減少したことなどによるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ1,224百万円増加し10,535百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べて1,584百万円増加し4,231百万円となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益2,602百万円、減価償却費1,703百万円、売上債権の減少3,299百万円等であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額1,623百万円、前受金の減少1,432百万円、仕入債務の減少1,375百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べて934百万円減少し1,069百万円となりました。支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による962百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べて113百万円減少し1,759百万円となりました。収入の主な内訳は、短期借入金の純増による208百万円であり、支出の主な内訳は、長期借入金の返済による1,276百万円、配当金の支払いによる645百万円等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
セグメントの「その他」については、受注による生産は行っていないため、a.生産実績、b.受注実績について記載をしておりません。
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりです。
セグメントの名称生産高(千円)前年同期比(%)
遊戯機械23,232,523△25.5
舞台設備16,549,697△0.9
昇降機5,101,418+2.4
合計44,883,639△15.1

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.金額は販売価格によって算出したものであり、研究開発及び固定資産の製作に係るものは含んでおりません。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりです。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
遊戯機械18,327,226△53.239,376,760△11.5
舞台設備16,053,831△3.36,319,798△5.0
昇降機5,406,087+12.61,134,871+30.1
合計39,787,144△34.346,831,430△10.0

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
遊戯機械23,464,306△24.2
舞台設備16,386,403△2.1
昇降機5,143,690+2.4
その他83,168△4.7
合計45,077,568△14.6

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループ及びセグメントごとの財政状態及び経営成績は、(1)経営成績等の状況の概要の①財政状態及び経営成績の状況に記載のとおりであります。
当社グループは、2019年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画において、ユニークなグローバル・ニッチ・トップ・カンパニーとしての一段の進化と成長を目指し、将来の1,000億円企業を展望した持続的成長に取り組むことを基本方針とし、業績計画として2021年度の目標値を、売上高60,000百万円、経常利益6,000百万円、当期利益4,000百万円、経常利益率10%、ROE12%としております。2019年度においては、売上高45,077百万円、経常利益は2,889百万円、当期利益は1,420百万円、経常利益率6.4%、ROE4.7%となりました。当社グループの業績は、大型案件の進捗状況を反映して売上高をはじめ各種指標が一定程度上下することは常態でありますが、将来を見据えた持続的な成長を展望しつつマイルストーンとなる業績目標の達成に向け取り組んでまいります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動の結果得られた資金が4,231百万円となった一方、投資活動の結果使用した資金が1,069百万円、財務活動の結果使用した資金が1,759百万円となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は10,535百万円となり、この自己資金によって、金融機関からの既存借入金の返済や長期かつ安定的な配当金の支払いによる株主還元などの財務活動をはじめ、事業拡大に必要な投資活動及び営業活動を賄っております。また、シンジケート銀行団と30億円のコミットメントライン契約を締結し、不測の流動性リスクに備えております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」及び、「第5 経理の状況 2財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりであります。

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