有価証券報告書-第49期(2024/04/01-2025/03/31)

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2025/06/23 10:51
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境等の改善が進む中、緩やかな回復基調となりました。一方で、原材料価格やエネルギー価格の高騰による物価上昇が継続しているほか、米国の政策動向などによる経済環境への影響も懸念され、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループにおいては、国内では、ケミカル業界の設備投資意欲が引き続き旺盛であることに加えて、水処理関連の引き合いも強く、好調に推移しました。一方、海外向けでは、二次電池市場における需要が鈍り、低調な結果となりました。
以上の結果、売上高は111億19百万円(前期比0.9%増)となり、前期に続き過去最高を更新しました。利益面につきましては、売上構成の変化に伴い限界利益率が上昇したことから、売上総利益は51億90百万円(同3.9%増)と増加しました。また、販売費及び一般管理費は、賃上げの実施や企業活動の活発化等により増加しましたが、売上総利益の増加により吸収することができたため、営業利益は16億3百万円(同1.3%増)、経常利益は16億45百万円(同2.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億17百万円(同1.8%増)となり、各利益についても過去最高を更新しました。
主な品目別販売実績は以下のとおりであります。
<高性能ソリューションポンプ>国内市場では、当社主力製品の「スムーズフローポンプ」の主要市場となるケミカル業界において、二次電池関連や素材関連を中心に堅調な設備投資需要が継続しており、同製品群の販売は引き続き好調に推移しました。スムーズフローテクノロジーを駆使したソリューションの採用は、環境への負荷低減や自動化・効率化につながるシステム化のニーズ拡大に加えて、研究・開発分野における新用途に向けても広がりつつあり、順調に売上を伸ばしております。また、2025年2月には、東京ビッグサイトで開催された「スマートエネルギーウィーク2025」に出展し、電池及びその材料の製造工程に向けて、「スムーズフローポンプ」を中心とした流体ソリューションやスムーズフローテクノロジーを紹介するとともに、品質と生産性の向上や不良率とTCO(Total Cost of Ownership)削減への貢献を訴求しました。
海外市場では、韓国企業における二次電池関連に向けた「スムーズフローポンプ」の納入は継続しているものの、EV需要の減速に伴い投資計画に停滞が見られ、前期に比して低調に推移しました。一方、中国においては、ケミカル市場向けで「スムーズフローポンプ」の売上が増加し、業績に貢献しました。
以上の結果、高性能ソリューションポンプの売上高は、43億36百万円(前期比2.0%減)となりました。
<汎用型薬液注入ポンプ>国内を中心とした堅調な設備投資を背景に、水処理関連で需要が増加しており、滅菌・殺菌業界の活発な動きが続いている中で、順調に推移しました。
以上の結果、汎用型薬液注入ポンプの売上高は、29億3百万円(前期比0.8%増)となりました。
<ケミカル移送ポンプ>「ムンシュポンプ(高耐食ポンプ)」が、進行中の製鉄プラント向け案件で受注を継続していますが、前期に大型物件を受注していたこともあり、売上が微減となりました。
以上の結果、ケミカル移送ポンプの売上高は、7億42百万円(前期比1.8%減)となりました。
<計測機器・装置>滅菌・殺菌業界向けに案件数が底上げされ、中でも「計測機器」及び「流体制御装置」の受注が増えたことにより、売上が増加しました。
以上の結果、計測機器・装置の売上高は、14億78百万円(前期比11.1%増)となりました。
<流体機器>水処理関連向けを中心に順調に推移しましたが、前期に海外の二次電池関連向けで大型物件を複数受注していた反動により、売上が減少しました。
以上の結果、流体機器の売上高は、4億18百万円(前期比9.0%減)となりました。
<ケミカルタンク>ケミカルタンクは、水処理プラント向けで大型タンクのスポット案件を受注し、順調に売上を伸ばしました。
以上の結果、ケミカルタンクの売上高は、8億11百万円(前期比12.6%増)となりました。
<その他>その他には、立会調整費やメンテナンス等の売上高及びその他(レストラン、ホテル、フィットネス)の売上高が含まれております。
その他の売上高は、4億28百万円(前期比3.6%減)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1億77百万円減少し、147億30百万円となりました。
流動資産は7億15百万円減少し、95億95百万円となりました。主な増減内訳は、現金及び預金の減少7億69百万円、売上債権の増加3百万円、有価証券の減少99百万円、棚卸資産の増加1億96百万円、貸倒引当金の増加77百万円であります。
固定資産は5億37百万円増加し、51億35百万円となりました。主な増減内訳は、有形固定資産の増加1億32百万円、無形固定資産の減少50百万円、投資その他の資産の増加4億56百万円であります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて4億52百万円減少し、44億32百万円となりました。
流動負債は43百万円減少し、36億71百万円となりました。主な増減内訳は、仕入債務の減少3億81百万円、1年内返済予定の長期借入金の増加3億50百万円、未払法人税等の増加4百万円、賞与引当金の増加36百万円であります。
固定負債は4億8百万円減少し、7億60百万円となりました。主な減少内訳は、長期借入金の減少3億50百万円、退職給付に係る負債の減少57百万円であります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて2億74百万円増加し、102億98百万円となりました。主な増減内訳は、親会社株主に帰属する当期純利益12億17百万円から配当金3億62百万円の支払いを差し引いた利益剰余金の増加8億54百万円、自己株式の増加6億7百万円、その他有価証券評価差額金の減少10百万円、為替換算調整勘定の減少9百万円、退職給付に係る調整累計額の増加32百万円であります。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の67.2%から69.9%へと2.7ポイント上昇いたしました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べて7億81百万円減少し、31億15百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて1億36百万円減少し、9億98百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益16億46百万円、減価償却費2億81百万円、貸倒引当金の増加77百万円、賞与引当金の増加36百万円による資金の増加及び売上債権の増加3百万円、棚卸資産の増加1億97百万円、仕入債務の減少3億81百万円、法人税等の支払4億49百万円による資金の減少によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて3億31百万円支出が増加し7億97百万円の支出となりました。これは主に、投資有価証券の償還1億77百万円による資金の増加及び有形固定資産の取得3億95百万円、無形固定資産の取得78百万円、投資有価証券の取得5億13百万円による資金の減少によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて5億78百万円支出が増加し、9億85百万円の支出となりました。これは主に、自己株式の取得6億14百万円、配当金の支払3億62百万円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
当社グループは、ポンプ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の生産実績、受注実績、販売実績の記載はしておりません。なお、品目別の生産実績等は次のとおりであります。
a. 生産実績
品目当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前期比(%)
高性能ソリューションポンプ(千円)4,358,52694.9
汎用型薬液注入ポンプ(千円)2,931,592101.0
ケミカル移送ポンプ(千円)772,729102.1
計測機器・装置 (千円)1,504,496112.7
流体機器(千円)414,03288.9
ケミカルタンク(千円)807,814111.3
合計(千円)10,789,191100.1

(注)金額は販売価額で表示しております。
b. 受注実績
品目当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
受注高(千円)前期比(%)受注残高(千円)前期比(%)
高性能ソリューションポンプ3,820,85784.0965,73965.2
汎用型薬液注入ポンプ2,903,92599.1236,91791.6
ケミカル移送ポンプ821,667103.7315,187133.7
計測機器・装置1,398,843108.9208,64172.5
流体機器422,15375.9233,025101.5
ケミカルタンク823,701109.0154,688108.7
その他406,65594.480,62578.4
合計10,597,80593.82,194,82480.1

(注)金額は販売価額で表示しております。
c. 販売実績
品目当連結会計年度
(自 2024年4月1日
至 2025年3月31日)
前期比(%)
高性能ソリューションポンプ(千円)4,336,74898.0
汎用型薬液注入ポンプ(千円)2,903,534100.8
ケミカル移送ポンプ(千円)742,20098.2
計測機器・装置(千円)1,478,177111.1
流体機器(千円)418,62291.0
ケミカルタンク(千円)811,256112.6
その他(千円)428,85696.4
合計(千円)11,119,396100.9

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、売上高については111億19百万円(前期比0.9%増)となり、前期に続き過去最高を更新しました。利益面につきましても、営業利益は16億3百万円(同1.3%増)、経常利益は16億45百万円(同2.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億17百万円(同1.8%増)と、前期に続きいずれも過去最高益となりました。
各品目別の販売状況につきましては、「第2[事業の状況] 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」をご参照下さい。
各段階利益の増減金額とその要因につきましては、以下のとおりであります。
売上総利益は、売上構成の変化に伴い限界利益率が上昇したことから、1億94百万円(同3.9%増)の増益となりました。
営業利益は、ベースアップ等の実施や企業活動の活発化等により、販売費及び一般管理費が1億73百万円増加(同5.1%増)しましたが、売上総利益の増加で吸収することができたため、20百万円(同1.3%増)の増益となりました。
経常利益は、受取利息及び配当金の増加や投資有価証券運用損益の好転等により、33百万円(同2.1%増)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は、21百万円(同1.8%増)の増益となりました。
以上の結果、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の165円22銭から5円1銭増加し、170円23銭となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローは9億98百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは7億97百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは9億85百万円の支出となりました。以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から7億81百万円減少し、31億15百万円となりました。詳細につきましては、「第2[事業の状況] 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、事業運営において必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金需要のうち主なものは、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、設備投資によるものであります。
当連結会計年度末時点における重要な資本的支出の予定はありませんが、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資に係る資金調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は3億88百万円となっております。
③ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、中長期的に資本コストを上回るROE(自己資本利益率)の向上を目指す価値創造企業でありたいと考えております。このため、ROEを重要な指標として位置付けております。
当連結会計年度におけるROEは12.0%(前期比0.6ポイント低下)となりましたが、引き続き当該指標の改善に邁進してまいります。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、貸倒引当金、賞与引当金、退職給付債務、棚卸資産の評価、有価証券の評価、固定資産の減損、繰延税金資産の回収可能性などについて、会計上の見積り及び仮定を用いております。この連結財務諸表の作成に当たっての重要な会計方針については、「第5[経理の状況] 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、この連結財務諸表の作成に当たり、連結決算日における資産及び負債の数値並びに当連結会計年度における収益及び費用の数値に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5[経理の状況] 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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