有価証券報告書-第50期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/22 11:01
【資料】
PDFをみる
【項目】
129項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果などにより緩やかな回復基調となりました。一方で、イラン情勢をはじめとする中東地域の緊迫化に伴う資源価格の高騰や、米国の通商政策の影響などが景気を下押しするリスクとなっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは、国内市場において、足元の設備投資が底堅く推移し、特にケミカル業界を中心に業績が好調に推移しました。一方、海外市場においては、EV市場の成長鈍化の見通しから、二次電池業界の設備投資計画に調整が入ったこともあり、厳しい結果となりました。
以上の結果、売上高は111億55百万円(前期比0.3%増)となり、4期連続で過去最高を更新しました。利益面につきましては、売上構成の変化に伴い限界利益率が低下し、売上総利益は51億59百万円(同0.6%減)と減少しました。一方で、販売費及び一般管理費は、継続的な賃上げの実施や販売促進及び研究開発活動に向けた積極投資により増加した面はあるものの、海外の販売代理店向け手数料の支払いが減少要因となり、営業利益は16億30百万円(同1.7%増)、経常利益は17億2百万円(同3.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億31百万円(同1.1%増)となり、これらの利益については4期連続で過去最高を更新しました。
主な品目別販売実績は以下のとおりであります。
<高性能ソリューションポンプ>国内市場では、当社主力製品である「スムーズフローポンプ」の主要市場となるケミカル業界において、素材関連を中心に設備投資計画が順調に進展し、前期に引き続き好調に推移しました。「スムーズフローポンプ」の販路は、研究・開発分野における新用途に向けても拡大しており、環境負荷低減や自動化・効率化などに関連したシステム化のニーズに対しても、スムーズフローテクノロジーを駆使したソリューションの導入が進んでおります。また、2026年3月には、東京ビッグサイトで開催された「スマートエネルギーWEEK2026」に2年連続で出展し、二次電池並びに電池材料等の製造工程のほか、水素・燃料電池市場に向けて「スムーズフローポンプ」を中心とした流体ソリューションやスムーズフローテクノロジーを紹介し、TCO(Total Cost of Ownership)削減への貢献や納入実績を訴求するとともにさらなる認知向上を図りました。
海外市場では、韓国企業における二次電池関連に向けた「スムーズフローポンプ」の納入は一部継続しているものの、EV需要の減速に伴い投資計画に足踏みが見られ、低調に推移しました。
以上の結果、高性能ソリューションポンプの売上高は、40億20百万円(前期比7.3%減)となりました。
<汎用型薬液注入ポンプ>滅菌・殺菌業界向けの販売が底堅く推移したことに加えて、国内の水処理プラント向け案件を多数受注したことにより、好調を維持しました。
以上の結果、汎用型薬液注入ポンプの売上高は、29億85百万円(前期比2.8%増)となりました。
<ケミカル移送ポンプ>「ムンシュポンプ(高耐食ポンプ)」の大型案件が、製鉄プラント向けに納入されたことに伴い売上が大きく増加し、業績に貢献しました。
以上の結果、ケミカル移送ポンプの売上高は、8億69百万円(前期比17.1%増)となりました。
<計測機器・装置>プラント向け大型案件を獲得したことによりシステム案件が増加し、売上を伸ばしました。
以上の結果、計測機器・装置の売上高は、15億14百万円(前期比2.5%増)となりました。
<流体機器>工業製品の生産設備にかかる大型の増設案件を納入したことにより、売上が大きく増加しました。
以上の結果、流体機器の売上高は、5億38百万円(前期比28.6%増)となりました。
<ケミカルタンク>前期に大型タンクなどのスポット案件を複数受注していたこともあり、売上を僅かに落としました。
以上の結果、ケミカルタンクの売上高は、7億54百万円(前期比6.9%減)となりました。
<その他>その他には、立会調整費やメンテナンス等の売上高及びその他(レストラン、ホテル、フィットネス)の売上高が含まれております。
その他の売上高は、4億72百万円(前期比10.1%増)となりました。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1億96百万円減少し、145億34百万円となりました。
流動資産は2億33百万円減少し、93億61百万円となりました。主な増減内訳は、現金及び預金の増加3億30百万円、売上債権の減少5億29百万円、有価証券の増加1億58百万円、棚卸資産の減少2億41百万円、貸倒引当金の減少65百万円であります。
固定資産は37百万円増加し、51億72百万円となりました。主な増減内訳は、無形固定資産の増加73百万円、投資その他の資産の減少36百万円であります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて12億77百万円減少し、31億54百万円となりました。
流動負債は16億円減少し、20億71百万円となりました。主な減少内訳は、仕入債務の減少9億31百万円、短期借入金の減少30百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少3億50百万円、未払法人税等の減少50百万円、賞与引当金の減少43百万円であります。
固定負債は3億22百万円増加し、10億82百万円となりました。主な増減内訳は、長期借入金の増加3億50百万円、退職給付に係る負債の減少25百万円であります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて10億81百万円増加し、113億79百万円となりました。主な増加内訳は、親会社株主に帰属する当期純利益12億31百万円から配当金3億45百万円の支払いを差し引いた利益剰余金の増加8億86百万円、その他有価証券評価差額金の増加1億34百万円、退職給付に係る調整累計額の増加25百万円であります。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の69.9%から78.3%へと8.4ポイント上昇いたしました。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べて1億57百万円減少し、29億57百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて1億11百万円増加し、11億10百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益16億82百万円、減価償却費2億99百万円、減損損失20百万円、貸倒引当金の増加28百万円、売上債権の減少4億17百万円、棚卸資産の減少2億41百万円による資金の増加及び賞与引当金の減少43百万円、仕入債務の減少9億31百万円、法人税等の支払4億69百万円による資金の減少によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて1億1百万円支出が増加し8億99百万円の支出となりました。これは主に、定期預金の払戻し6億29百万円、投資有価証券の売却71百万円による資金の増加及び定期預金の預入11億17百万円、有形固定資産の取得2億29百万円、無形固定資産の取得1億26百万円、投資有価証券の取得96百万円による資金の減少によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べて6億5百万円支出が減少し、3億80百万円の支出となりました。これは主に、短期借入金の減少30百万円、配当金の支払3億44百万円によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
当社グループは、ポンプ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の生産実績、受注実績、販売実績の記載はしておりません。なお、品目別の生産実績等は次のとおりであります。
a. 生産実績
品目当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
前期比(%)
高性能ソリューションポンプ(千円)3,997,46691.7
汎用型薬液注入ポンプ(千円)2,988,896102.0
ケミカル移送ポンプ(千円)835,935108.2
計測機器・装置 (千円)1,492,33799.2
流体機器(千円)543,035131.2
ケミカルタンク(千円)754,56093.4
合計(千円)10,612,23198.4

(注)金額は販売価額で表示しております。
b. 受注実績
品目当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
受注高(千円)前期比(%)受注残高(千円)前期比(%)
高性能ソリューションポンプ4,031,596105.5976,860101.2
汎用型薬液注入ポンプ2,999,730103.3219,82792.8
ケミカル移送ポンプ684,71683.3130,82741.5
計測機器・装置1,529,963109.4223,658107.2
流体機器353,80483.848,44420.8
ケミカルタンク753,76291.5153,47799.2
その他473,311116.481,893101.6
合計10,826,884102.21,834,98883.6

(注)金額は販売価額で表示しております。
c. 販売実績
品目当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
前期比(%)
高性能ソリューションポンプ(千円)4,020,47592.7
汎用型薬液注入ポンプ(千円)2,985,608102.8
ケミカル移送ポンプ(千円)869,076117.1
計測機器・装置(千円)1,514,946102.5
流体機器(千円)538,385128.6
ケミカルタンク(千円)754,97393.1
その他(千円)472,042110.1
合計(千円)11,155,508100.3

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、売上高については111億55百万円(前期比0.3%増)となり、4期連続で過去最高を更新しました。利益面につきましても、営業利益は16億30百万円(同1.7%増)、経常利益は17億2百万円(同3.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億31百万円(同1.1%増)となり、いずれも4期連続で過去最高益となりました。
各品目別の販売状況につきましては、「第2[事業の状況] 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」をご参照下さい。
各段階利益の増減金額とその要因につきましては、以下のとおりであります。
売上総利益は、売上構成の変化に伴い限界利益率が低下したことから、31百万円(同0.6%減)の減益となりました。
営業利益は、人的資本や販売促進及び研究開発活動に対する積極投資を継続していることから販管費が増加した面はあるものの、海外の代理店向け販売手数料の減少が増益要因となり、27百万円(同1.7%増)の増益となりました。
経常利益は、受取利息及び配当金の増加に加えて、前連結会計年度に自己株式の取得に伴う支払手数料が計上されていたこともあり、57百万円(同3.5%増)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は、13百万円(同1.1%増)の増益となりました。
以上の結果、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度の170円23銭から8円24銭増加し、178円47銭となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローは11億10百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは8億99百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは3億80百万円の支出となりました。以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末から1億57百万円減少し、29億57百万円となりました。詳細につきましては、「第2[事業の状況] 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、事業運営において必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金需要のうち主なものは、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、設備投資によるものであります。
当連結会計年度末時点における重要な資本的支出の予定はありませんが、短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資に係る資金調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は3億73百万円となっております。
③ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、中長期的に資本コストを上回るROE(自己資本利益率)の向上を目指す価値創造企業でありたいと考えております。このため、ROEを重要な指標として位置付けております。
当連結会計年度におけるROEは11.4%(前期比0.6ポイント低下)となりましたが、引き続き当該指標の改善に邁進してまいります。
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、貸倒引当金、賞与引当金、退職給付債務、棚卸資産の評価、有価証券の評価、固定資産の減損、繰延税金資産の回収可能性などについて、会計上の見積り及び仮定を用いております。この連結財務諸表の作成に当たっての重要な会計方針については、「第5[経理の状況] 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。また、この連結財務諸表の作成に当たり、連結決算日における資産及び負債の数値並びに当連結会計年度における収益及び費用の数値に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5[経理の状況] 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。