有価証券報告書-第57期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 15:21
【資料】
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【項目】
102項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業の生産活動や輸出が持ち直す中、景気は緩やかに回復いたしました。一方、消費者マインドの低迷は続いており、個人消費は力強さを欠く状況が続いております。
外食産業におきましては、業界全体の売上は回復傾向にあるものの、人手不足は慢性化しており、引き続き厳しい状況が続いております。
このような情勢の中、当社グループとしては、お客様にとって満足度が高く、いち早くご相談・ご用命いただける会社として「ファーストコールマシナリー」になること、そして「信頼され、信頼に応えられる企業」を目指し、高付加価値製品の開発や、更なる販売体制の強化を行ってまいりました。
当期の販売状況につきましては、主力製品である店舗向け小型ロボットや大型機をベースに、お客様のニーズに沿った営業活動を展開してまいりました。海外におきましては、寿司文化の浸透を世界に働きかけるため、大規模な国際展示会に参加するとともに海外販売店との円滑な展開を収めました。
子会社では、株式会社セハージャパンは、アルコール系洗浄剤や離型油等の販売拡大を積極的に展開し、Suzumo International Corporation(SIC)は、新たに開設した米国ニュージャージー州の東部事務所を含め、小型ロボットを中心に積極的な販売活動を行いました。また、Suzumo Singapore Corporation(SSC)は、他のアセアン地域を含む現地ユーザーとのパートナーシップを通じて積極的に高品質なサービスを展開いたしました。
生産面におきましては、当期も技術および品質保証体制の更なる向上に取り組みました。管理部門におきましても、予算管理の徹底を行い、全社的な経費削減を進める中で、業績向上とともに経営基盤の強化に努めました。
このような結果、当期の連結売上高合計は94億12百万円(前期比112.4%)と増収となりました。製品内訳は、寿司・おむすびロボット等の製品売上高71億11百万円(前期比111.1%)、炊飯関連機器および食品資材等の売上高20億39百万円(前期比114.1%)、その他売上高2億61百万円(前期比107.6%)となりました。また、利益につきましては、営業利益は14億10百万円(前期比110.9%)、経常利益は14億13百万円(前期比110.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は8億21百万円(前期比105.3%)となりました。
事業のセグメントの概況は、次のとおりです。
⦅米飯加工機械関連事業⦆
米飯加工機械関連事業は主力製品を中心に営業活動を積極的に展開した結果、売上高87億34百万円(前期比113.1%)、営業利益13億88百万円(前期比111.4%)となりました。
⦅衛生資材関連事業⦆
衛生資材関連事業は売上高6億77百万円(前期比104.0%)、営業利益21百万円(前期比85.5%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ9億33百万円増加し47億73百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額5億9百万円、たな卸資産の増加2億49百万円、売上債権の増加1億72百万円等による資金の減少はありましたが、税金等調整前当期純利益12億85百万円、減価償却費2億57百万円、退職給付に係る負債の増加1億90百万円、仕入債務の増加1億42百万円等による資金の増加の結果、10億72百万円の資金の増加(前年同期比79百万円の増加)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の償還による収入2億円等による資金の増加はありましたが、有形固定資産の取得による支出1億92百万円、無形固定資産の取得による支出30百万円等による資金の減少の結果、20百万円の資金の減少(前年同期比5億8百万円の増加)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払90百万円、リース債務の返済による支出28百万円等による資金の減少の結果、1億19百万円の資金の減少(前年同期比2百万円の減少)となりました。