有価証券報告書-第22期(平成26年3月21日-平成27年3月20日)

【提出】
2015/06/17 13:53
【資料】
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【項目】
73項目

業績等の概要

(1) 業績
当事業年度におけるわが国経済は、政府主導による金融・経済政策の効果による企業収益の改善を背景に、賃金の上昇や景気マインドの向上により消費も緩やかに増加してまいりました。国内設備投資動向も期初から期央までは慎重な姿勢が大半を占めておりましたが、期後半から急激に活発化し来期にかけての設備計画が拡大基調に転じてきております。
このような状況のなか、当社主力販売先である自動車産業界における設備投資の状況につきましては、国内市場では、自動車メーカー各社の業績は円安効果や消費マインドの向上により各社とも好調で、更なる拡大基調で推移するものと思われます。そのような状況を背景に、当事業年度では大型設備投資に先立ち、汎用性の高いネジ締付工具であるハンドナットランナの需要が高まり、前年比150%を超える売上高となりました。大型設備投資計画も急激に増加してきており、その実施時期については来期以降となりますが、その状況は当面継続するものと予測されます。
海外市場では、成長率の鈍化が顕著になってきたといわれつつも、先進他国にくらべれば依然高い経済成長率を示す中国市場において、自動車産業では昨年に引き続き旺盛な設備投資状況のなか、当社の中国における現地生産拠点であるSHANGHAI ESTIC CO.,LTD.での設備受注が好調に推移し、同社向けのナットランナの販売が拡大いたしました。
また、米国におきましては、堅調な経済状況や昨年開設した米国現地法人の効果もあり、日系自動車メーカーを中心にハンドナットランナの受注が拡大してまいりました。
他方、韓国市場では経済成長率の鈍化傾向にあり、その影響から設備投資が減少し、ナットランナの売上高が前年比大幅マイナスとなり、タイにおいても一時的な経済成長率の鈍化により設備投資が減少したことにより売上高が前年比マイナスとなりました。
その結果、当事業年度の売上高は2,903百万円と前年同期比6.3%の増収となり、営業利益は564百万円と前年同期比12.1%の増益、経常利益は620百万円と前年同期比17.8%の増益、当期純利益は370百万円と前年同期比16.6%の増益となりました。
なお、当社は、単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は762百万円となり、前事業年度末に比べて306百万円の減少となりました。
各キャッシュ・フロー別の状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは258百万円の収入(前事業年度は262百万円の収入)となりました。
これは主に、税引前当期純利益620百万円などの増加要因があった一方、たな卸資産の増加額82百万円、法人税等の支払額222百万円などの減少要因があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは516百万円の支出(前事業年度は36百万円の支出)となりました。
これは主に、定期預金の払戻による収入51百万円などの増加要因があった一方、関係会社出資金の払込による支出50百万円、有形固定資産の取得による支出474百万円などの減少要因があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは68百万円の支出(前事業年度は68百万円の支出)となりました。
これは、配当金の支払額68百万円によるものです。