有価証券報告書-第56期(平成29年7月1日-平成30年6月30日)

【提出】
2018/09/27 10:40
【資料】
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【項目】
99項目

対処すべき課題

(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、創業以来「世の中にないものをつくり、世の中のためになるものをつくる」を経営理念に、半導体・FPDをはじめとする先端分野の市場に、各種検査・計測システムを提供してまいりました。今後もこの経営理念を堅持し、「世界中のお客様から何か困ったことが有れば、真っ先に声をかけて頂ける」会社を目指します。そのために、当社グループのコア技術である光技術を軸として、精密機械・エレクトロニクス・ソフトウエアの先進複合技術で、どこよりも早くソリューションを顧客に提供し貢献していくことを会社のミッションとしています。
(2)経営環境及び目標とする経営指標
当社グループは、企業の価値を高め続けることが、本来あるべき企業の成長の姿と考えており、この成長により、株主をはじめとするすべてのステークホルダー(利害関係者)の満足度向上を目指します。
当社グループの主たる事業領域である半導体業界は、技術革新のスピードが速く、常に最先端に向けた研究開発投資を継続的に行う必要があります。成長への投資を継続しつつ確固たる財務基盤を築くために、営業利益率20%以上を目標としております。
(3)対処すべき課題
当社グループは、合計12ヵ年の新中期経営計画(注)を推進しており、2018年6月期はフェーズⅡの最終年度でした。フェーズⅡでは、コアビジネスの更なる強化と、新規事業の基盤を確立することを方針に掲げ、成長戦略を進めてまいりました。
2019年6月期からいよいよフェーズⅢに入ります。この期間には、HPC (ハイパフォーマンスコンピューティング)、5G(第5世代移動通信システム)、AI(人工知能)、IoT(様々なものがインターネットにつながる)、ADAS(先進運転支援システム)などの技術革新に伴う半導体需要の裾野の広がりから半導体の需要は大きく増加していくことが予想されます。
以下のような施策を実行し、特に次世代の露光技術であるEUVL(極端紫外線リソグラフィ)などの先端分野に注力することで、この成長する半導体業界の中で更に大きな成長を目指すことが、当社グループの果たすべき課題と考えております。
① コアビジネス
半導体マスク欠陥検査装置、半導体マスクブランクス欠陥検査/レビュー装置、FPDフォトマスク欠陥検査装置などは、装置性能を向上させ、競争力をさらに強化することで、圧倒的なシェアを取ることを目指します。
② 新規事業
特にフェーズⅢの期間では、フェーズⅡまでに種蒔きをしたEUVL関連やウェハ検査関連の新製品が、いよいよ収穫期に入ります。新規事業の収穫を確実なものにして、当社の躍進につなげてまいります。
③ サービス(保守、メンテナンス)
製品の納入後も世界中のお客さまに安心して使っていただくために、サービスの重要性がますます増大しており、グローバルに体制を強化してまいります。
(注)合計12ヵ年の新中期経営計画