訂正有価証券報告書

【提出】
2016/03/30 16:08
【資料】
PDFをみる
【項目】
105項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による影響が見られましたが、雇用・所得環境や企業業績の改善等により、景気は緩やかな回復基調が続いております。
また、海外経済においては、一部で弱さが見られるものの、米国や欧州を中心に総じて緩やかな景気回復基調で推移いたしました。
一方、当社グループが属する電子計測器、電源機器等の業界においては、消費税率引き上げ直後の設備投資の動きは慎重でありましたが、製造業の設備投資意欲の増加などにより受注環境は改善されてまいりました。
このような状況の中、当社グループは引き続き環境・エネルギー関連市場と自動車関連市場を中心に積極的な営業活動と研究開発活動を行うと共に、原価低減と経費節減にも努力を重ねてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は78億2千6百万円(前年同期比11.3%増)、営業利益は6億6千6百万円(前年同期比43.0%増)、経常利益は7億2千7百万円(前年同期比49.9%増)、当期純利益は4億3千9百万円(前年同期比50.9%増)となりました。
当社グループは、電子計測器、電源機器等の各種電子応用機器の製造、販売を行っているものであり、セグメントは単一であります。したがいまして、セグメント情報は開示しておりません。
なお、当社グループにおける製品群別事業概況は、次のとおりであります。
《電子計測器群》
電子計測器分野においては、航空機用電子機器向けの測定器が好調に推移いたしました。また、自動車電装用評価装置等システム製品も売上を伸ばし、前年実績を上回る結果となりました。
以上の結果、売上高は17億1千2百万円(前年同期比11.5%増)となりました。
《電源機器群》
電源機器分野においては、設備投資が活況なスマートグリッド関連市場、自動車関連市場及び冷凍空調機関連市場向け等に交流電源や直流電源及び電子負荷装置の大容量モデルを中心に拡販活動に取り組み、着実に成果を上げてまいりました。また、汎用性の高い直流電源も売上を伸ばし、前年実績を上回る結果となりました。
以上の結果、売上高は57億9千4百万円(前年同期比11.5%増)となりました。
《サービス・部品等》
サービス・部品等につきましては、特記すべき事項はありません。
当該サービス・部品等の売上高は、3億1千8百万円(前年同期比5.2%増)となりました。
上記に含まれる海外市場の事業概況は以下のとおりであります。
《海外市場》
米国市場では、販路開拓に努めると共に、車載関連市場向けに直流電源や電子負荷装置が、また、IT関連市場向けに交流電源及び電子負荷装置に動きが見られました。
欧州市場では、新製品の販売促進活動の効果もあり、家電関連市場向けの交流電源、また、エネルギー関連市場や車載関連市場向けの直流電源に動きが見られました。
アジア市場においては、中国では自動車関連市場、通信関連市場及び家電関連市場向けに、また、韓国では車載関連市場やエネルギー関連市場向けに、東南アジア市場では日系企業向け等に、それぞれ交流電源、直流電源及び電子負荷装置が好調に推移いたしました。
以上の結果、海外売上高は21億5百万円(前年同期比16.7%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度の期末残高に比べ3億1千1百万円(12.4%)増加し、28億3千万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、6億2千8百万円(前連結会計年度2億4千5百万円)となりました。これは、税金等調整前当期純利益7億2千7百万円の計上等による資金の増加が、売上債権の増加額1億8千8百万円及び法人税等の支払額3億2千2百万円等による資金の減少を上回った結果によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、△1億4千3百万円(前連結会計年度△2億1百万円)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出1億4千4百万円等による資金の減少が、投資有価証券の売却及び償還による収入2千万円等による資金の増加を上回った結果によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、△1億9千5百万円(前連結会計年度△2億5百万円)となりました。これは、自己株式の取得による支出1千9百万円及び配当金の支払額1億7千1百万円等により資金が減少したことによるものであります。