有価証券報告書-第41期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 15:25
【資料】
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【項目】
119項目

研究開発活動

当社グループは、光源・光学技術、精密印刷技術、装置設計技術、画像処理技術などの要素技術の開発から新製品の開発まで、積極的な研究開発活動を行っております。
なお、当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は2億65百万円であり、ランプ事業は1億55百万円、製造装置事業は1億10百万円となっております。
当連結会計年度の各セグメントにおける研究開発活動は、以下のとおりであります。
① ランプ事業
プロジェクター用光源においては、高輝度プロジェクター向けにACランプの高ワッテージ化に取り組み、465wランプの開発を完了させました。
露光用光源では、昨年来開発に取り組んでいた電力アップにおいて、350wランプシステムの開発を完了し、世界最大級のサイズであるG10.5露光機への搭載にも成功しました。
また、コンベンショナルな産業用水銀灯の開発にも着手し、現在評価試験を開始いたしております。
LEDランプユニットRleds(アールレッズ)においては、昨年に引き続き高効率化と高照度製品の開発に取り組み1000wメタルハライドランプ代替えLEDランプユニットを開発しました。
また代替が非常に困難とされていた、360wナトリューム灯照明のLED化に成功し、アミューズメント施設などの外壁照明としてご採用頂いております。
② 製造装置事業
Flat Panel Display業界は、前年から続く新興国をはじめとする、世界各国の通貨安が影響し、世界経済は復調せずFPD製品需要は引き続き弱いままでありますが、テレビ用液晶パネルの大型化や古いパネル製造工場の閉鎖が重なり、大型パネルの供給不足が生じた結果、パネル価格が上昇して比較的高い稼働率を維持しました。また、中国メーカーなどは設備投資意欲が引き続き旺盛であり、特に有機EL(AMOLED)は先行する韓国メーカーに対抗するために一段と設備投資を増やしております。
その環境のもとで、カバーガラス基板への遮光膜(額縁)の高品位な印刷を量産できるレベルまで実現しました。
また、高速かつ大面積に印刷をする技術の開発を進め、量産できる装置を市場へ投入いたしました。
更にPI配向膜印刷では、インクジェット印刷による高精細パネルへの適応を実現し、量産機として中国、台湾のメーカーに採用されました。今後ますます拡大する高精細パネル需要に対応した装置の開発を進めており、多種多様な印刷用途に適合した印刷技術を引き続き開発してまいります。