有価証券報告書-第23期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/26 15:07
【資料】
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【項目】
111項目

研究開発活動

当連結会計年度の研究開発活動は、次のとおりであります。
当社グループの開発方針は「新製品の実現」、そして最終的には「新事業の創出」であります。当社の特徴である「高耐久性」を生み出す技術を生かして、使命達成に向けて進みます。開発テーマの見直し、選定、テーマの優先順位付けを行い、重要なテーマに資源を集中することで、開発納期の短縮を図るとともに、メリハリを持って研究開発を推進します。特に今期は、新製品の早期立上げのための新しい組織を立上げ、新規事業の種を探索していきます。
当連結会計年度の研究開発費は18億35百万円となりました。
セグメントごとの研究開発活動を示すと、次のとおりであります。
(光学フィルム事業)
光学フィルム事業の主体は偏光板であり、特に高耐久の偏光板と位相差板を中小型LCD市場ならびに車載用に事業展開をしております。当社では、製品に要求される多様な光学特性、表面仕様、サイズについて、得意先が要求する構成に応じ、「競争力のある新製品」の創出を精力的に進めております。
染料系偏光板においては、「高耐久」「カラー」という2大特徴を最大限に生かし、車載用表示装置(インフォメーションパネル)及びサングラス用途への新製品開発を進めております。
今期は、ハイコントラスト性能を持つ高耐久偏光板と新たに開発を進めている位相差板を上市する予定であり、TFT-LCDを使用した車載用途への展開を推進します。今後自動車の生産が伸び、アクティブ型のLCDが増えることが予想され、期待できる製品と考えております。
当連結会計年度の光学フィルム事業の研究開発費は7億56百万円であります。
(精密部品事業)
精密部品事業の主体は、液晶プロジェクタ用偏光板・位相差板の精密加工品、無機偏光板の精密加工品及びX線分析装置用精密加工品に関するものであります。
依然、成長が期待される新興国の業務用途、ホーム用途、教育分野への液晶プロジェクターの高輝度化、高コントラスト化、長寿命化の要求に応える製品を開発していきます。さらに短波長(紫外線)領域、長波長(近赤外線)領域での性能を持つ製品を開発し、新用途への展開を進めてまいります。
当連結会計年度の精密部品事業の研究開発費は10億79百万円であります。