有価証券報告書-第101期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/30 15:46
【資料】
PDFをみる
【項目】
113項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、北米や欧州では緩やかな回復を続けるなか、アジア地域においては、中国では景気の減速感が強まっていることや、タイやインドネシアなどでは停滞感も見られました。
国内経済は、消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動が見られたものの、政府の経済政策などにより緩やかな回復基調で推移してまいりました。
当社グループの主要取引先であります自動車業界においては、北米や中国では堅調に推移し、欧州では回復の兆しが見えてきております。国内市場においては、消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動減が見られました。
こうした状況のなか、当社グループにおいては、生産体制の見直し、生産効率の向上、原価改善の推進、サプライチェーンの見直し及び物流費の低減などの収益改善活動等に積極的に取り組んでまいりました。
当連結会計年度の業績は、売上高は4,228億円(前年度比5.9%増)となり、営業利益は43億円(前年度比56.8%増)、経常利益は21億円(前年度比2.1%増)となり、当期純利益は10億円(前年度比64.8%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①日本
売上高は2,404億円と前年度に比べ56億円(2.3%減)の減収となりました。セグメント利益は18億円(前年度比32.5%減)となりました。
②北米
売上高は942億円と前年度に比べ199億円(26.8%増)の増収となりました。セグメント利益は7億円(前年度は15億円のセグメント損失)となりました。
③欧州
売上高は289億円と前年度に比べ48億円(19.9%増)の増収となりました。セグメント損失は2億円(前年度は5億円のセグメント損失)となりました。
④アジア
売上高は744億円と前年度に比べ27億円(3.9%増)の増収となりました。セグメント利益は14億円(前年度比26.9%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当社グループの現金及び現金同等物は、前年度末に比べ56億円減少し、145億円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の営業活動の結果、得られた資金は257億円であり、前年度に比べ25億円(10.8%増)の増加となりました。これは、売上債権が減少したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の投資活動の結果、使用した資金は314億円、前年度に比べて182億円(137.6%増)の支出の増加となりました。これは、有形固定資産の取得支出が増加したこと、定期預金の預入れ支出が増加したことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度の財務活動の結果、得られた資金は10億円(前年度は107億円の支出)となりました。これは、有利子負債が増加したことなどによるものであります。