有価証券報告書-第87期(2022/04/01-2023/03/31)

【提出】
2023/06/30 9:51
【資料】
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【項目】
152項目

研究開発活動

当社グループの研究開発活動は環境と安全、省資源・省エネルギーを追求することを重点に自動車用・建設機械用のブレーキとポンプの先端技術の開発と将来の柱となるべき商品の開発を、セグメント別では「日本」及び「アジア」において行っております。
現在、研究開発は、当社の第一、第二、新製品開発部、実験部及び事業戦略部により推進されており、研究スタッフは84名で、グループ総従業員の約4.3%が従事しております。当連結会計年度の研究開発費総額は1,205百万円でありました。また、このうち新商品の開発に係る金額は119百万円であります。
①ブレーキ部門
国内商用車メーカー全社に採用されました当社ドラムブレーキは大幅に軽量・低コスト化し、次世代モデルとして展開拡大を図っております。また、ディスクブレーキは次期ブレーキの1つとして開発を進めており、当社独自開発のパッド、ロータを含めて信頼性の高い商品をご提供できる様に開発を進めております。新興国向けのドラムブレーキも構造合理化を行い、幅広いニーズに対応できる様、開発を進めております。
さらに、安全性向上、環境対応、省エネルギー対応を主眼とした研究・開発に注力し、将来への継承技術を蓄えております。当連結会計年度の研究開発費総額は515百万円であります。
②エンジンコンポーネント他部門
小型、中型、大型トラック・バス用エンジンのウォーターポンプとオイルポンプは、多くの国内外の得意先の性能向上、信頼性向上及び原価低減の要求に対応し、商品の改良・開発を推進し実績をあげております。
また、建機・産機向けOEMエンジンにおいても、欧州 排ガス規制Stage 5への対応を完了し、アジア圏の排ガス規制 中国4次(GB4)、インド5次(BS5)に向けた製品の開発を進めております。
さらに、海外メーカー向けに新規にウォーターポンプとオイルポンプの受注を獲得し、開発を進めております。
また、電動ポンプについても量産化しており、更なる拡大を狙い研究を進めております。
その他については、リターダは、排出ガス規制対応エンジンに適した補助ブレーキとして中型・大型トラック用に採用いただいております。
さらに、FC商用車に適した補助ブレーキとして拡販を進めてまいります。
また、リターダ技術を進化させ、制動力の回生と駆動力のアシストを付加した“エンジンアシストシステム(マイルドハイブリッドシステム)”の開発を進め、商用車・建産機のエンジンの燃費向上や出力向上に貢献する商品として、拡販を進めてまいります。
当連結会計年度の研究開発費総額は689百万円であります。また、このうち新商品の開発に係る金額は119百万円であります。