有価証券報告書-第136期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は、グループ企業理念「市民に愛され市民に貢献する」のもと2019年2月に、2022年3月期を最終年度とする「シチズングループ中期経営計画2021」(以下「本中期経営計画」という。)を策定しました。
本中期経営計画においてグループ中期経営ビジョン「Innovation for the next ~時を感じ、未来に感動を~」を掲げ、それぞれの事業において、新たな価値創造に挑戦してまいります。
(2) 経営戦略等
本中期経営計画におけるグループ経営ビジョン実現に向けて、以下の3つの重点施策に取り組んでまいります。
1)時計・工作機械事業の成長促進
時計事業は、グループ経営資源を積極的に投下し、100年間培ってきたマニュファクチュールとしての高い技術力や開発力、確かな品質という土台に加え、更に新たな顧客体験を生み出す“コト”の価値をも提供するようなものづくりを進めてまいります。
工作機械事業は、景気動向に左右されやすいという特性もある事から、市場状況に合わせた投資を継続し、景気変動の渦中にあっても、世界最先端の生産革新ソリューションを創造し「新・モノづくり企業」のポジションを確立することを目指してまいります。
2)サステナブル経営の推進
当社グループは、永続的に事業を継続できる企業となる為、事業を通じてさまざまな社会課題の解決を図り、2030年を見据えたグローバルな社会課題であるSDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献していくことを目指してまいります。
その一つとして、製品の製造プロセスにおいてはSDGsを視野に入れ、「サステナブルファクトリー」というコンセプトを打ち出し、従来からの環境配慮に加えてサプライチェーン全体で、コンプライアンス、人権や労働慣行に配慮したものづくりを進めてまいります。
3)品質コンプライアンスの強化
当社グループでは、2018年より業務リスクを統括するグループリスクマネジメント委員会に「品質コンプライアンス委員会」を設置し、品質に係るコンプライアンスリスクについて取り組んでまいりました。また、同委員会を通じ「グループ品質行動憲章」を策定し、ものづくり全プロセスにおいてコンプライアンス遵守の徹底に取り組んでおります。
2020年度以降については、当社グループのマテリアリティに特定するとともに、新たに設置した「サステナビリティ委員会」が同委員会を管理及び統括することにより、業務リスクに加えESG・SDGs視点での品質に係るコンプライアンスリスクに取り組む体制としてまいります。
本中期経営計画における事業別の戦略としましては、
1)時計事業
「時を通して新たな価値と体験を創造する」を事業スローガンに掲げ、時計本来の機能や価値を超えた商品や魅力あふれるサービスの提供を目指してまいります。
これまで進めてきたシチズンブランドを核にしたマルチブランド戦略の成果発現に加え、今後成長が見込まれるスマートウオッチや機械式、高級品を中長期的に育成し製品領域の拡大を行ってまいります。また、デジタル技術の活用によるデジタルマーケティングの推進や製造革新によるムーブメント及び完成品のコスト力強化も図ってまいります。
2)工作機械事業
世界最先端の生産革新ソリューションを創造し「新・モノづくり企業」のポジションを確立するために、現状の経営資源を最大限に効率化させる生産革新の実現及び今後期待される新興国市場を中心として既存事業の更なる競争力強化を推進してまいります。また、IoTに対応したソリューション事業の拡充も目指してまいります。
3)デバイス事業及び電子機器他事業
デバイス事業は、市場変化に合わせた製品の選択と集中と生産拠点の集約による収益力改善及び当社の強みを最大限に活かせる領域において事業拡大を図り確固たる競争優位を確立してまいります。当社グループの強みである小型金属加工技術を活かした自動車部品事業は、当社のコア技術である組立・研削技術等を活用した高付加価値製品の拡大を図り、小型化、薄型化、高耐久化が要求されるLEDやスイッチ事業は製品の選択と集中を行い、生産拠点の集約による収益力の改善及び強みを活した新規事業の創出を目指してまいります。
また、電子機器他事業では、当社グループの強みをしっかりと見極め、事業と製品における選択と集中を行い、生産効率の向上や合理化による安定的な利益確保を目指してまいります。
本中期経営計画の達成に向けて、以上の取組み・戦略を推進してまいります。
(3) 経営環境
当社を取り巻く経営環境として、中核事業である時計事業において、主に以下の環境変化を認識しております。
1)新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響による消費の落ち込み
2)新型コロナウイルス感染拡大の影響によるEコマース流通の更なる成長加速と実店舗流通の不振
3)デジタル表示式のスマートウオッチ市場の拡大に伴う、ファッションウオッチを中心とした時計市場の縮小
4)アナログクオーツムーブメント市場の縮小
5)高価格帯を中心とした機械式時計の堅調な需要
当社は、以上のような経営環境変化の影響を受け、業績下振れのリスクが高まっていることを認識し、中核事業である時計事業における課題について優先的に取り組んでまいります。
なお、時計以外の事業につきましては、様々な事業環境の変化、半導体をはじめとしたサプライチェーンの混乱や新型コロナウイルスの影響などによる業績下振れリスクを注視しつつ、「シチズングループ中期経営計画2021」で掲げた取組みを継続してまいります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社の時計事業における経営環境変化を認識し、以下の4つの課題について優先的に取り組んでまいります。
1)シチズンブランドの強化
光発電によって時計を駆動させる当社のコア技術である「Eco-Drive」を搭載し、国内主要ブランドとしての地位を築いている「ATTESA」と「xC」については、国内市場での更なる強化とアジア市場への拡販を進めてまいります。また、グローバルブランドとして展開しているプロフェッショナルスポーツウオッチ「PROMASTER」とサステナブルウオッチブランド「CITIZEN L」の更なる拡大を図ってまいります。
さらに、シチズンの“新しい始まり”として、再び本格派の機械式腕時計に回帰すべく、新開発した機械式ムーブメントを搭載した商品を、シチズンを代表するブランド「The CITIZEN」と、モダンでスポーティなデザインが特徴の機械式腕時計ブランド「Series 8」から販売し、シチズンブランドの更なる強化を図ってまいります。
2)EC販売及びデジタルマーケティングの強化
当社は、既存のEC販売の促進に加え、国内市場及び米国における直販ECプラットフォームを活用し、EC販売の更なる拡大を推進してまいります。また「Riiiver」、「FTS(ファイン・チューニング・サービス)」、「AIウオッチレコメンドサービス」といった当社だからこそ提供できる顧客体験や今まで時計に興味がなかった人が腕時計に魅力を感じられるデジタル空間を実現し、新たな顧客とのタッチポイントの創出を行うとともにデジタル技術を活用したコミュニケーションにも積極的に取り組んでまいります。
3)ムーブメント事業の収益改善
需要に見合った生産規模に再構築したアナログクオーツムーブメントの製造体制を維持するとともに、キャリバー統廃合等の合理化や更なる在庫削減を推進し、ムーブメント事業の収益改善を図ってまいります。
さらに、堅調な機械式ムーブメント需要の獲得に向けて、需要に応じた価格戦略を展開することにより、安定的な収益基盤を確立してまいります。
4)重点地域戦略
当社は、今後の成長が見込まれるアジア市場、特に中国市場を再び成長軌道に乗せるべく、若年層向けの商品の拡充及びEC販売の拡大を推進しております。また、当社の主要市場である北米市場においては、利益体質への転換に向け、販売管理費の適正化や得意先向けデジタルプラットフォームの導入による業務効率化を図っております。今後は新型コロナウイルス感染拡大の影響によるEコマース流通の成長加速への対応を迅速に進め、EC販売の更なる拡大を推進してまいります。
重要市場である国内市場は、インバウンド需要に頼らない施策として国内主要ブランド「ATTESA」と「xC」の拡販に加え、シチズンの個性豊かなプレミアムブランドの魅力を紹介する空間「シチズン プレミアム ドアーズ」を通じて「The CITIZEN」を中心とするシチズンの高価格帯商品の販売拡大にも取り組んでまいります。
(1) 経営方針
当社は、グループ企業理念「市民に愛され市民に貢献する」のもと2019年2月に、2022年3月期を最終年度とする「シチズングループ中期経営計画2021」(以下「本中期経営計画」という。)を策定しました。
本中期経営計画においてグループ中期経営ビジョン「Innovation for the next ~時を感じ、未来に感動を~」を掲げ、それぞれの事業において、新たな価値創造に挑戦してまいります。
(2) 経営戦略等
本中期経営計画におけるグループ経営ビジョン実現に向けて、以下の3つの重点施策に取り組んでまいります。
1)時計・工作機械事業の成長促進
時計事業は、グループ経営資源を積極的に投下し、100年間培ってきたマニュファクチュールとしての高い技術力や開発力、確かな品質という土台に加え、更に新たな顧客体験を生み出す“コト”の価値をも提供するようなものづくりを進めてまいります。
工作機械事業は、景気動向に左右されやすいという特性もある事から、市場状況に合わせた投資を継続し、景気変動の渦中にあっても、世界最先端の生産革新ソリューションを創造し「新・モノづくり企業」のポジションを確立することを目指してまいります。
2)サステナブル経営の推進
当社グループは、永続的に事業を継続できる企業となる為、事業を通じてさまざまな社会課題の解決を図り、2030年を見据えたグローバルな社会課題であるSDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献していくことを目指してまいります。
その一つとして、製品の製造プロセスにおいてはSDGsを視野に入れ、「サステナブルファクトリー」というコンセプトを打ち出し、従来からの環境配慮に加えてサプライチェーン全体で、コンプライアンス、人権や労働慣行に配慮したものづくりを進めてまいります。
3)品質コンプライアンスの強化
当社グループでは、2018年より業務リスクを統括するグループリスクマネジメント委員会に「品質コンプライアンス委員会」を設置し、品質に係るコンプライアンスリスクについて取り組んでまいりました。また、同委員会を通じ「グループ品質行動憲章」を策定し、ものづくり全プロセスにおいてコンプライアンス遵守の徹底に取り組んでおります。
2020年度以降については、当社グループのマテリアリティに特定するとともに、新たに設置した「サステナビリティ委員会」が同委員会を管理及び統括することにより、業務リスクに加えESG・SDGs視点での品質に係るコンプライアンスリスクに取り組む体制としてまいります。
本中期経営計画における事業別の戦略としましては、
1)時計事業
「時を通して新たな価値と体験を創造する」を事業スローガンに掲げ、時計本来の機能や価値を超えた商品や魅力あふれるサービスの提供を目指してまいります。
これまで進めてきたシチズンブランドを核にしたマルチブランド戦略の成果発現に加え、今後成長が見込まれるスマートウオッチや機械式、高級品を中長期的に育成し製品領域の拡大を行ってまいります。また、デジタル技術の活用によるデジタルマーケティングの推進や製造革新によるムーブメント及び完成品のコスト力強化も図ってまいります。
2)工作機械事業
世界最先端の生産革新ソリューションを創造し「新・モノづくり企業」のポジションを確立するために、現状の経営資源を最大限に効率化させる生産革新の実現及び今後期待される新興国市場を中心として既存事業の更なる競争力強化を推進してまいります。また、IoTに対応したソリューション事業の拡充も目指してまいります。
3)デバイス事業及び電子機器他事業
デバイス事業は、市場変化に合わせた製品の選択と集中と生産拠点の集約による収益力改善及び当社の強みを最大限に活かせる領域において事業拡大を図り確固たる競争優位を確立してまいります。当社グループの強みである小型金属加工技術を活かした自動車部品事業は、当社のコア技術である組立・研削技術等を活用した高付加価値製品の拡大を図り、小型化、薄型化、高耐久化が要求されるLEDやスイッチ事業は製品の選択と集中を行い、生産拠点の集約による収益力の改善及び強みを活した新規事業の創出を目指してまいります。
また、電子機器他事業では、当社グループの強みをしっかりと見極め、事業と製品における選択と集中を行い、生産効率の向上や合理化による安定的な利益確保を目指してまいります。
本中期経営計画の達成に向けて、以上の取組み・戦略を推進してまいります。
(3) 経営環境
当社を取り巻く経営環境として、中核事業である時計事業において、主に以下の環境変化を認識しております。
1)新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響による消費の落ち込み
2)新型コロナウイルス感染拡大の影響によるEコマース流通の更なる成長加速と実店舗流通の不振
3)デジタル表示式のスマートウオッチ市場の拡大に伴う、ファッションウオッチを中心とした時計市場の縮小
4)アナログクオーツムーブメント市場の縮小
5)高価格帯を中心とした機械式時計の堅調な需要
当社は、以上のような経営環境変化の影響を受け、業績下振れのリスクが高まっていることを認識し、中核事業である時計事業における課題について優先的に取り組んでまいります。
なお、時計以外の事業につきましては、様々な事業環境の変化、半導体をはじめとしたサプライチェーンの混乱や新型コロナウイルスの影響などによる業績下振れリスクを注視しつつ、「シチズングループ中期経営計画2021」で掲げた取組みを継続してまいります。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社の時計事業における経営環境変化を認識し、以下の4つの課題について優先的に取り組んでまいります。
1)シチズンブランドの強化
光発電によって時計を駆動させる当社のコア技術である「Eco-Drive」を搭載し、国内主要ブランドとしての地位を築いている「ATTESA」と「xC」については、国内市場での更なる強化とアジア市場への拡販を進めてまいります。また、グローバルブランドとして展開しているプロフェッショナルスポーツウオッチ「PROMASTER」とサステナブルウオッチブランド「CITIZEN L」の更なる拡大を図ってまいります。
さらに、シチズンの“新しい始まり”として、再び本格派の機械式腕時計に回帰すべく、新開発した機械式ムーブメントを搭載した商品を、シチズンを代表するブランド「The CITIZEN」と、モダンでスポーティなデザインが特徴の機械式腕時計ブランド「Series 8」から販売し、シチズンブランドの更なる強化を図ってまいります。
2)EC販売及びデジタルマーケティングの強化
当社は、既存のEC販売の促進に加え、国内市場及び米国における直販ECプラットフォームを活用し、EC販売の更なる拡大を推進してまいります。また「Riiiver」、「FTS(ファイン・チューニング・サービス)」、「AIウオッチレコメンドサービス」といった当社だからこそ提供できる顧客体験や今まで時計に興味がなかった人が腕時計に魅力を感じられるデジタル空間を実現し、新たな顧客とのタッチポイントの創出を行うとともにデジタル技術を活用したコミュニケーションにも積極的に取り組んでまいります。
3)ムーブメント事業の収益改善
需要に見合った生産規模に再構築したアナログクオーツムーブメントの製造体制を維持するとともに、キャリバー統廃合等の合理化や更なる在庫削減を推進し、ムーブメント事業の収益改善を図ってまいります。
さらに、堅調な機械式ムーブメント需要の獲得に向けて、需要に応じた価格戦略を展開することにより、安定的な収益基盤を確立してまいります。
4)重点地域戦略
当社は、今後の成長が見込まれるアジア市場、特に中国市場を再び成長軌道に乗せるべく、若年層向けの商品の拡充及びEC販売の拡大を推進しております。また、当社の主要市場である北米市場においては、利益体質への転換に向け、販売管理費の適正化や得意先向けデジタルプラットフォームの導入による業務効率化を図っております。今後は新型コロナウイルス感染拡大の影響によるEコマース流通の成長加速への対応を迅速に進め、EC販売の更なる拡大を推進してまいります。
重要市場である国内市場は、インバウンド需要に頼らない施策として国内主要ブランド「ATTESA」と「xC」の拡販に加え、シチズンの個性豊かなプレミアムブランドの魅力を紹介する空間「シチズン プレミアム ドアーズ」を通じて「The CITIZEN」を中心とするシチズンの高価格帯商品の販売拡大にも取り組んでまいります。