有価証券報告書-第77期(平成27年1月1日-平成27年12月31日)

【提出】
2016/03/30 9:10
【資料】
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【項目】
111項目

対処すべき課題

世界の景気は緩やかな回復傾向が続く見込みですが、米国の金融政策正常化の影響や、中国をはじめとするアジア経済の状況、地政学的リスク等先行きは不確実性が高く、予断を許さない状況が続いています。そのような状況において、当社の製品を取り巻く環境は、激しい価格競争による低価格製品へのシフトなど、依然として厳しい状況が続いています。
このような状況下で、当社は以下の課題に取り組んでまいります。
製品品質と研究開発力の質の向上
今年度は「製品品質の向上」、すなわちユーザーニーズを的確にとらえた「ムダのない商品開発」を実行していきます。さらに、「研究開発力の質の向上」を図るため、社員一人ひとりが各々の分野で第一人者となるために行動し、そのために必要な投資や人材の育成と活用を図ってまいります。
IoTを推進した生産体制の追求
IoTを推進し、センサーを駆使した生産現場の見える化や、稼動状況を常に監視できるネットワークの構築により、常に変化に対応できる生産システムを追求し、一歩先を見つめ、生産プロセス全体の最適化を図り、安定した稼動状態の実現と全てのムダを徹底的に排除して、生産性を向上させていきます。そして、生産工場の機能を常に見直し、現場中心の体制で環境変化に素早くかつ柔軟に対応し、高機能、高品質、低コストで真に価値ある製品をお客様に提供し続けてまいります。
内部統制システムの確立
「業務の適正を確保するための体制(内部統制システム)の基本方針」に基づき、教育啓蒙活動によるコンプライアンス意識の醸成、業務フローの改善によるけん制機能の強化、監視機能の強化に取り組み、当社グループの内部統制システムをより一層充実させてまいります。
成長分野への参入とその確立
従来にも増して全社員の持てる力を最大限に結集し、質の創造(世界に通用する倫理観・知識・技術及び実行力を持った高品質企業を目指す)を強力に推進していきます。そして、「新しいモノつくり基盤の確立」を目指し、商品企画から再利用まで常に考えて行動し、成長分野や新規事業への本格的な参入を果たすなど、更なる改革と挑戦を推し進めてまいります。