有価証券報告書-第63期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/22 10:30
【資料】
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【項目】
56項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は当連結会計年度末において、当社グループが判断したものです。
(1)経営方針、経営戦略及び対処すべき課題
当社グループはブランドステートメントとして「face the NEXT」を掲げ、「ものづくり」「ヘルスケア」「創薬」「シニア・ライフ」「アグリ・フード」を事業領域としております。その中で、「ものづくり」を基幹領域、「シニア・ライフ」及び「ヘルスケア」のデンタル分野や医療機関サポート分野を安定収益領域としつつ、これらの領域の安定的な成長で得られた資金を、中長期的な成長領域である医療情報分野、バイオ分野、デジタル分野に投資することで、収益力の更なる強化を目指し種々活動を行っております。
中長期的には以下の基本戦略に沿って連続的成長と非連続的成長のバランスを重視しつつ、経営基盤を構築していきます。
[グループ経営の基本戦略]
・「ものづくり」「ヘルスケア」「創薬」「シニア・ライフ」「アグリ・フード」各分野の事業拡大
・基幹領域、安定収益領域における収益基盤の拡大
・医療情報分野、バイオ分野における非連続的成長に向けた投資とリスクコントロール
・デジタル技術の非連続的成長に向けた事業領域横断的な活用
[ものづくり分野の事業における課題]
・素材開発技術を用いたペン先部材・コスメ部材等の売上拡大の継続
・研究開発による保有技術の新用途への展開
[ヘルスケア分野の事業における課題]
・デンタル事業、医療機関サポート事業及び予防医療事業におけるシェア拡大
・診断画像及びレセプト・データなどの医療情報を活用した新規事業の推進
[創薬分野の事業における課題]
・バイオ関連事業における新製品開発とリスクコントロール
[シニア・ライフ分野の事業における課題]
・シニア向け通信販売事業の訴求力とコスト効率の向上
・少額短期保険事業での新商品・新サービスの開発
[アグリ・フード分野の事業における課題]
・高付加価値商品(機能性食品等)の開発・生産
(2)経営目標
2019年3月期を期限とした経営目標として、段階利益のうち特に事業利益100億円を目指してまいりました。具体的には、既存事業を事業利益80億円まで成長させ、M&A及び新規投資により事業利益20億円を生み出すことを前提としておりました。しかし、①ヘルスケア事業、創薬事業を中心として既存事業で成長投資を行っていること、②M&A市場における買収相場の高騰により、想定していた規模のM&Aを実施しなかったことにより、未達が見込まれる状況になっております。次期の中期経営計画については、新経営体制のもとでしかるべきタイミングに策定していきたいと考えております。