有価証券報告書-第69期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/29 15:48
【資料】
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【項目】
164項目
(3)【監査の状況】
① 監査役監査の状況
(a)組織・人員
当社の監査役は4名であり、常勤監査役1名と社外監査役3名から構成されています。当社監査役会は、最低1名は当社の業務内容や組織に関して相当程度の知見を有するものを含めることとしており、また社外監査役候補者については、法律もしくは会計に関する高度な専門性または企業経営に関する高い見識を有することを基軸に数名を選定することとしています。現在、監査役会議長は、松木元常勤監査役が務めております。松木元常勤監査役は、1980年当社に入社以来、当社グループの経理・財務を中心に40年の勤務経験があり、かつ、2014年には当社グループの主要子会社の一つである株式会社タカラトミーアーツ常務取締役に就任し、企業経営にも携わった経験を持っています。梅田常和社外監査役及び渡邊浩一郎社外監査役を、財務・会計に関する相当程度の知見を有する監査役として選任しています。吉成外史社外監査役を、法律に関する相当程度の知見を有する監査役として選任しております。
梅田常和社外監査役は、1974年に公認会計士登録をして以来、企業会計・監査に長年携わり、加えて1995年には日本開閉器工業株式会社(現、NKKスイッチ株式会社)の取締役副社長として企業経営にも携わった経験を有しております。吉成外史社外監査役は1988年に弁護士登録をして以来、多様な企業法務に携わった経験を持っております。渡邊浩一郎社外監査役は、1982年公認会計士登録をして以来、企業会計・監査に長年携わり、加えて、2011年1月には新日本有限責任監査法人(現、EY新日本有限責任監査法人)の第Ⅱ事業部副事業部長及び監査7部部長に就任され、2014年にはPCM(パートナー・キャリア・マネージメント)室副室長も兼務し、監査法人のマネージメントにも関与された経験を有しております。
監査役会は、監査役の職務を補助する使用人を監査役付で1名置いております。監査役の職務を補助する使用人の任命・異動等人事については、事前に監査役の同意を得たうえで行うものとし、監査役の指揮命令のもと業務を行い、当該使用人の取締役からの独立性を確保いたします。
(b)監査役会の活動状況
監査役会は、取締役会開催に先立ち月次開催される他、必要に応じて随時開催されます。当事業年度は合計14回開催し、月次開催時の1回あたりの所要時間は約1時間でした。監査役の出席率は100%でした。年間を通じ次のような決議、報告、審議・協議がなされました。
決議4件:監査役監査方針及び監査計画、会計監査人の評価および再任・不再任、会計監査人の報酬等の同意、監査報告書
協議9件:監査役会活動状況確認、国内及び海外関係会社の往査結果報告検討、常勤取締役へのヒアリング結果検討、会計監査人との監査結果についての意見交換(年に4回)、会計監査人の評価および再任・不再任、会計監査人の報酬等の同意
報告6件:取締役会議題事前確認、常務会決議事項・報告事項の報告、社外役員連絡会報告、関係会社監査役連絡会報告、内部監査部門との面談結果報告等
(c)監査役の主な活動
監査役は、取締役会に出席し取締役の職務執行が法令・定款に違反する恐れがないかに留意するほか、重大な損失の発生を未然に防止するよう、適宜、提言を行いました。また、監査役全員による代表取締役会長、代表取締役社長、取締役副社長との個別会談を実施し、中立の立場から客観的且つ忌憚のない意見を述べました。
また、年間を通じてタカラトミーグループの「ビジネス行動指針」(COBC:Code of Business Conduct)に基づき、法律、基準、ガイドライン及び社内ルールに対するコンプライアンスが徹底されているかを日常的に監視すると共に、不祥事再発防止策の実施状況についても監視し、必要に応じて経営層への提言を行いました。
常勤監査役の主な活動は、以下の通りです。
イ)取締役会・常務会・主要報告会・グループ主要会議やグループ会社の株主総会などの重要な会議に出席して、取締役の職務執行が法令・定款に違反する恐れがないか検証、決議内容等を監査し、必要に応じて意見表明を行いました。
ロ)当事業年度は、重要性及びリスク・アプローチに基づき海外グループ会社3社⦅TOMY International, Inc.(Americas)、TOMY (THAILAND) LTD.及びTOMY Southeast Asia Pte. Ltd.⦆の内部統制の構築やコンプライアンス経営の啓蒙並びにトップ層の事業実態把握に重点を置いて往査を実施し、監査役会並びに取締役会にて往査結果・意見の共有を行いました。
ハ)本社並びにグループ主要会社の重要な決裁書類のチェックを行ない、適法性・妥当性を確認しました。各種議事録・稟議書・伝票などの証憑書類なども必要に応じて精査しました。
ニ)本社並びにグループ主要会社に於いて、会計監査人の実施する棚卸実査に立会い、適切に実施されていることを確認しました。
ホ)本社並びにグループ主要会社に於いて会計監査人の往査に立会い、また、定期的な打ち合わせを積極的に行うことで連携強化を図るとともに、監査法人の独立性や監査の品質管理の状況に関しても適宜説明を求め確認を行いました。
へ)内部監査担当部門及びグループ管理の担当部門と月次で打合せを実施し、情報収集と意見の共有に努めました。
ト)関係会社監査役連絡会を実施し、関係会社の監査役向けに監査チェックシートを作成、説明会を実施して、監査レベルの向上を計り、グループ全社のガバナンス体制の強化に努めました。
② 内部監査の状況
内部監査については内部監査担当部門の内部監査担当者(3名)が、各部門の業務遂行状況及びコンプライアンスの状況を監査し、随時担当取締役及び監査役会に報告しております。監査の指摘事項に関する改善実施状況については、担当部門(4名)を設けて実施状況を確認しています。
③ 会計監査の状況
(a)監査法人の名称
有限責任 あずさ監査法人
(b)継続監査期間
1997年以降(株式会社タカラとの合併前の株式会社トミーにおける継続監査期間も含んでおります。) 1996年以前の調査が著しく困難なため、継続監査期間は上記年数を超えている可能性があります。
(c)業務を執行した公認会計士
有限責任 あずさ監査法人 指定有限責任社員 業務執行社員 小林 雅彦
有限責任 あずさ監査法人 指定有限責任社員 業務執行社員 矢嶋 泰久
(d)監査業務に係る補助者の構成
当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士13名、その他16名、計29名です。
(e)監査法人の選定方針と理由
同監査法人が会計監査人として必要とされる専門性、独立性、品質管理体制を有していることや国際的に会計監査業務を展開しているKPMGインターナショナルのメンバーファームであること等を総合的に勘案した結果、当社の会計監査人に適任であると判断し、選任いたしました。
(f)監査役及び監査役会による監査法人の評価
当社の監査役及び監査役会は、監査法人に対して適時適切に評価を行っており、同監査法人による会計監査は適正に行われていることを確認しております。
会計監査人の再任に関しては、当社の監査法人評価基準、並びに当社の関連部門、グループ各社の経理部門及び監査役へのヒアリングも参考にして総合的に評価し、決議しております。
④ 監査報酬の内容等
(a)監査公認会計士等に対する報酬
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)
提出会社99-999
連結子会社----
99-999

当社における非監査業務の内容は、収益認識に関する会計基準の適用に関する検討支援業務等であります。
(b)監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMGグループ)に対する報酬((a)を除く)
区分前連結会計年度当連結会計年度
監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)監査証明業務に基づく報酬(百万円)非監査業務に基づく報酬(百万円)
提出会社-12-32
連結子会社671664
67136636

当社における非監査業務の内容は、税務アドバイザリー業務等であります。
また、連結子会社における非監査業務の内容は、税務アドバイザリー業務等であります。
(c)その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
(前連結会計年度)
該当事項はありません。
(当連結会計年度)
該当事項はありません。
(d)監査報酬の決定方針
監査計画、監査の内容、監査に要する人員及び時間等を勘案し、監査役会と協議の上、同意を得て決定しております。
(e)監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査役会では会計監査人の監査計画の内容、監査計画の職務遂行状況及び報酬見積りの算出根拠等が適切であるかどうかについて必要な検証を行ったうえで、会計監査人の報酬等の額につき、会社法第399条第1項の同意を行っております。