有価証券報告書-第19期(2023/04/01-2024/03/31)
②戦略
当社グループは、バンダイナムコグループサステナビリティ方針のもと、「パーパス“Fun for All into the Future”」実現のために、企業として重点的に取り組む必要がある5つのテーマをマテリアリティ(重要課題)として特定しました。サステナブル活動にあたっては、これらマテリアリティに沿った施策を立案し推進しています。
[マテリアリティ特定の3ステップ]
■STEP1 社会課題のリストアップ
分析対象とする社会課題項目を「バンダイナムコグループの考え方(パーパス、バンダイナムコグループサステナビリティ方針等)」「国内外の潮流、社会要請」の観点からリストアップし、20項目に整理。
■STEP2 抽出した社会課題のマッピング
「ステークホルダーの皆様にとっての重要性」と「バンダイナムコグループにとっての重要性」の2軸で評価及びマッピング。
■STEP3 妥当性の確認・マテリアリティの特定
特定したマテリアリティの妥当性を確認すべく、社外有識者によるコメントを取得。グループサステナビリティ委員会での協議、当社取締役会での審議を経て、マテリアリティを特定。
※コメントを受領した社外有識者(所属肩書は、2023年2月時点)
・株式会社イースクエア 共同創業者 ピーター・D・ピーダーセン氏
・放送大学 客員教授 関 正雄氏
・CSRアジア 日本代表 赤羽 真紀子氏
[バンダイナムコグループの5つのマテリアリティと重点項目]
[バンダイナムコグループの5つのマテリアリティのリスクと機会]
当社グループは、バンダイナムコグループサステナビリティ方針のもと、「パーパス“Fun for All into the Future”」実現のために、企業として重点的に取り組む必要がある5つのテーマをマテリアリティ(重要課題)として特定しました。サステナブル活動にあたっては、これらマテリアリティに沿った施策を立案し推進しています。
[マテリアリティ特定の3ステップ]
■STEP1 社会課題のリストアップ
分析対象とする社会課題項目を「バンダイナムコグループの考え方(パーパス、バンダイナムコグループサステナビリティ方針等)」「国内外の潮流、社会要請」の観点からリストアップし、20項目に整理。
■STEP2 抽出した社会課題のマッピング
「ステークホルダーの皆様にとっての重要性」と「バンダイナムコグループにとっての重要性」の2軸で評価及びマッピング。

特定したマテリアリティの妥当性を確認すべく、社外有識者によるコメントを取得。グループサステナビリティ委員会での協議、当社取締役会での審議を経て、マテリアリティを特定。
※コメントを受領した社外有識者(所属肩書は、2023年2月時点)
・株式会社イースクエア 共同創業者 ピーター・D・ピーダーセン氏
・放送大学 客員教授 関 正雄氏
・CSRアジア 日本代表 赤羽 真紀子氏
[バンダイナムコグループの5つのマテリアリティと重点項目]
マテリアリティ | 内容 | 重点項目 |
地球環境との 共生 | 地球環境に配慮した事業を推進することが、社会と企業の持続可能な発展の実現に欠かせないことを認識し、様々なステークホルダーとともに、地球環境との共生を目指します。 | ・気候変動対策の強化 ・資源・原材料の持続可能な利用 ・サプライチェーンマネジメント(環境) |
適正な商品・ サービスの提供 | お客さまの安心・安全を第一に考え、適正な倫理規範のもと、品質や安全性が確保された商品・サービスをパートナーと一体となって提供し、顧客満足度の向上に努めます。 | ・適切な倫理表現に基づいた商品・サービスの提供 ・商品・サービスの安全・安心 ・顧客満足の向上 ・サプライチェーンマネジメント(品質) |
知的財産の 適切な活用と保護 | 重要な経営資源であるIPを適切に活用・保護することにより、エンターテインメントの持続的な発展に寄与します。 | ・IPの適切な活用・特許の相互活用 ・IPの保護 |
尊重しあえる 職場環境の実現 | 従業員をはじめバンダイナムコグループに関わるあらゆる人々が互いを尊重しあい、生き生きと働くことができる職場環境を実現することで、社会と企業の持続的な発展を目指します。 | ・働き易い職場の実現 ・ワークライフバランスの推進 ・人材育成 ・ダイバーシティ&インクルージョンの推進 ・サプライチェーンマネジメント(労働) |
コミュニティとの 共生 | バンダイナムコグループが地域やファンから愛され、社会から必要とされる企業であり続けるために、コミュニティとともに生き、発展していくことを目指します。 | ・地域コミュニティとの連携 ・次世代に向けた教育支援 ・ファンコミュニティの活性化 |
[バンダイナムコグループの5つのマテリアリティのリスクと機会]
マテリアリティ | リスク | 機会 |
地球環境との 共生 | ・炭素規制やプラスチック利用規制による原材料や生産・調達コストの上昇 ・新技術の導入や研究開発、設備投資に伴うコストの増加 ・自然災害による財物損壊やサプライチェーンの中断、資源の枯渇 ・外出意欲の低下に伴うライブ、店舗運営事業の売上減少 | ・省エネルギー化による電力コストの削減 ・効率的な生産・輸送プロセスの導入によるコストの削減 ・顧客の嗜好変化による新しい市場の創出 ・環境配慮の取組みによる企業イメージの向上 ・環境配慮に向けた取組みに起因するビジネス機会の創出 ・グループ従業員のエンゲージメント向上 |
適正な商品・ サービスの提供 | ・顧客志向の変化による売上減少 ・新たな技術開発に向けた投資増加 ・商品・サービスの品質面等における不具合発生数の増加 ・不具合に起因するレピュテーションリスク | ・新商品やサービスの開発促進 ・新たな技術への取組み増加 ・従業員教育充実による技能向上 ・顧客満足度の向上に伴うブランド価値向上 |
知的財産の 適切な活用と保護 | ・IP創出における競争激化 ・IP創出、取得、保護に関する投資増加 ・知的財産の侵害等によるIP価値の毀損 | ・IPの適切な活用と保護によるエンターテインメントの持続的発展 ・新規IP創出の可能性拡大 |
尊重しあえる 職場環境の実現 | ・IP軸戦略を推進する人材の確保の競争激化 ・人材の確保、育成にかかる投資増加 ・グループ従業員のエンゲージメント低下、及び流出 ・人材不足による事業への悪影響 ・グローバルで強化される法規制への対応の遅延によるビジネスリスクの増大 ・サプライチェーンにおける人権侵害の発生による生産性の低下 | ・ビジネスパートナーとの良好な関係構築及び生産性の向上 ・グループ従業員のエンゲージメント向上 |
コミュニティとの 共生 | ・社会貢献及び地域活性化の取組み不足に起因するレピュテーションリスク | ・地域社会の活性化に伴う企業価値向上 ・グループ従業員のエンゲージメント向上 |