有価証券報告書-第88期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャ
ッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当期におけるわが国経済は、企業収益や雇用・所得環境の着実な改善を背景に、緩やかな回復基調が続きました
が、海外諸国における政治・経済の動向や地政学的リスクの懸念は払拭されず、先行き不透明な状況が続きまし
た。
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産合計は、前連結会計年度に比べ2,512百万円減少し、62,964百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度に比べ3,465百万円減少し、44,048百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度に比べ953百万円増加し、18,916百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高133,727百万円(前年同期比5.5%減)、営業利益1,573百万円(前年同期
比20.1%増)、経常利益1,502百万円(前年同期比35.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益913百万円(前年
同期比44.1%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
繊維関連事業の経営成績は、売上高105,275百万円(前年同期比8.8%減収)、営業利益1,006百万円(前年同
期比17.9%増益)となりました。
工業製品関連事業の経営成績は、売上高28,452百万円(前年同期比9.0%増収)、営業利益1,171百万円(前年同
期比14.6%増益)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、売上債権の減少など営業活動による収入や、投資有価証券の
売却による収入など投資活動による収入、借入金の返済による支出など財務活動による支出などの要因により、また、これらに換算差額39百万円、連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額21百万円を加味した結果、全体で
は前連結会計年度末に比べ、264百万円増加の12,636百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、1,394百万円の増加(前期末比1,229百万円の収入の増加)となりまし
た。主な要因は売上債権の減少などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、697百万円の増加(前期末比2,731百万円の収入の減少)となりました。
主な要因は投資有価証券の売却による収入などによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、1,846百万円の減少(前期末比1,582百万円の支出の増加)となりまし
た。主な要因は借入金の返済による支出などによるものです。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 繊維関連事業 | 2,402 | 0.9 |
| 工業製品関連事業 | 1,426 | △1.1 |
| 合計 | 3,829 | 0.1 |
(注)1 生産高は、製造会社における生産実績を販売価格により表示しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 繊維関連事業 | 99,209 | △16.3 | 17,984 | △25.2 |
| 工業製品関連事業 | 28,633 | 8.9 | 2,246 | 8.8 |
| 合計 | 127,843 | △11.7 | 20,231 | △22.5 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
C.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 繊維関連事業 | 105,275 | △8.8 |
| 工業製品関連事業 | 28,452 | 9.0 |
| 合計 | 133,727 | △5.5 |
(注)1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(百万円) | 割合(%) | 販売高(百万円) | 割合(%) | |
| Toray Industries (HK) Ltd. | 40,471 | 28.6 | 37,230 | 27.8 |
| Pacific Textiles Limited | 17,899 | 12.6 | 19,485 | 14.6 |
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されてお
ります。この財務諸表を作成するにあたり採用している「重要な会計方針」については「第5 経理の状況
注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりです。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
流動資産は受取手形及び売掛金の減少などにより、前期末比1,861百万円減少の52,446百万円、固定資産はリー
ス資産や投資有価証券の減少などにより前期末比650百万円減少の10,518百万円となりました。以上の結果、当連
結会計年度末における総資産合計は、前連結会計年度に比べ2,512百万円減少の62,964百万円となりました。
流動負債は支払手形及び買掛金の減少などにより、前期末比3,385百万円減少の42,907百万円、固定負債はリー
ス債務の減少などにより、前期末比80百万円減少の1,140百万円となりました。以上の結果、当連結会計年度末に
おける負債合計は、前連結会計年度に比べ3,465百万円減少の44,048百万円となりました。
株主資本は親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことなどにより前期末比743百万円増加の18,090百万円
となりました。その他の包括利益累計額はその他有価証券評価差額金の増加などにより前期末比209百万円増加の
826百万円なりました。以上の結果、当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度に比べ953百万円
増加の18,916百万円となりました。
b.経営成績の分析
(売上高)
売上高は、機能性原糸・生地の海外販売が減少したことや実用衣料販売事業の一部を譲渡したことなどに
より、また、海外売上高の一部が円高の影響を受けたことから、前期比7,805百万円減収の133,727百万円となり
ました。
(売上総利益)
売上総利益は、減収に伴い減益となりましたが、利益率は改善し29百万円の減益にとどまりました。
(営業利益)
営業利益は、売上総利益の減益がありましたが、物流費や販売諸掛を中心に販売費及び一般管理費を削減でき
たことにより、前期比263百万円増益の1,573百万円となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業外費用において為替差損を前期比129百万円減少できたことや借入金返済により支払利息を削
減できたことにより増益幅が拡大し、前期比395百万円増益の1,502百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損益の部において当連結会計年度は合計で21百万円の利益を計上し
ました。前連結会計年度に多額の固定資産売却益を計上していたため、前期比では720百万円減益の913百万円と
なりました。
セグメントごとの分析は次のとおりであります。
<繊維関連事業>・企画提案型の婦人ファンデーションは堅調に推移しましたが、機能性の高い原糸および生地の海外販売は減少
しました。靴下や肌着、パンスト等の実用衣料は、平成28年9月末の事業譲渡の影響により売上高が減少しており
ます。
・米国向けのアパレル用生地が伸張し、レディース向けのアウターOEM取引は堅調に推移しました。
以上の結果、当事業全体の売上高は前期比10,154百万円、8.8%減収の105,275百万円、セグメント利益(営業
利益)は前期比152百万円、17.9%増益の1,006百万円となりました。
セグメント資産は機能性原糸にかかる売掛金が減少したことにより前期末比2,434百万円減少の39,349百万円と
なりました。
<工業製品関連事業>・欧米やアジア向けの塗料原料が堅調に推移しました。また、中国製半導体ウエハーや国内のフィルム、米国
向けの化学品が増加しました。
・ホビー関連商品は、前年並みに推移しました。
以上の結果、当事業全体の売上高は前期比2,349百万円、9.0%増収の28,452百万円、セグメント利益(営業利
益)は前期比149百万円、14.6%増益の1,171百万円となりました。
セグメント資産は固定資産を減損したことなどにより前期末比217百万円減少の15,842百万円となりました。
c.キャッシュ・フローの状況の分析
「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」を参照願います。
d.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因
「2 事業等のリスク」に記載のとおりです。
e.当社グループの資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要の主なものは運転資金および設備投資資金であり、これらの資金を自己資金および金
融機関からの借入金で賄っております。財務の健全性、金融環境を考慮し最適と思われる調達手段を選択してい
くとともに、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことにより将来必要となる資金の創出に努めてまい
ります。
なお、当連結会計年度末における有利子負債から現金及び預金を控除したネット有利子負債の残高は、前期末
比1,895百万円減少の3,197百万円となりました。