有価証券報告書-第89期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャ
ッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当期におけるわが国経済は、企業収益はやや弱含みながらも高水準を維持しており、雇用・所得環境も改善が
続くなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、中国・欧州経済の減速や米中貿易摩擦の長期化
などにより、景気の先行きは不透明な状況が続きました。
こうした中、当社グループでは、当期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を策定し、「海外売上高の拡大」や
「収益性の向上」などの諸施策を実施してまいりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の総資産合計は、前連結会計年度に比べ1,058百万円減少し、61,618百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度に比べ1,134百万円減少し、42,626百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度に比べ75百万円増加し、18,991百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高138,487百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益1,683百万円(前年同期
比7.0%増)、経常利益1,661百万円(前年同期比10.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,152百万円(前
年同期26.1%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
繊維関連事業の経営成績は、売上高109,790百万円(前年同期比4.3%増収)、営業利益948百万円(前年同
期比5.8%減益)となりました。
工業製品関連事業の経営成績は、売上高28,697百万円(前年同期比0.9%増収)、営業利益1,354百万円(前年同
期比15.6%増益)となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会
計年度の期首から適用しており、財政状態については遡及適用後の前連結会計年度末の数値で比較を行っておりま
す。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、売上債権の減少など営業活動による収入や、投資有価証券の
売却による収入など投資活動による収入、借入金の返済による支出など財務活動による支出などの要因により、また、これらに換算差額△69百万円を加味した結果、前連結会計年度末に比べ、198百万円減少の12,437百万円と
なりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、2,199百万円の収入(前期末比804百万円の収入の増加)となりました。
主な要因は税金等調整前当期純利益の計上や売上債権の減少などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、196百万円の支出(前期末比893百万円の支出の増加)となりました。
主な要因は有形固定資産の取得による支出などによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2,131百万円の支出(前期末比285百万円の支出の増加)となりました。
主な要因は借入金の返済による支出などによるものです。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 繊維関連事業 | 2,379 | △1.0 |
| 工業製品関連事業 | 1,361 | △4.5 |
| 合計 | 3,740 | △2.3 |
(注)1 生産高は、製造会社における生産実績を販売価格により表示しております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 繊維関連事業 | 105,250 | 6.1 | 13,445 | △25.2 |
| 工業製品関連事業 | 29,550 | 3.1 | 3,275 | 35.2 |
| 合計 | 134,801 | 5.4 | 16,720 | △18.1 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
C.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 繊維関連事業 | 109,790 | 4.3 |
| 工業製品関連事業 | 28,697 | 0.9 |
| 合計 | 138,487 | 3.6 |
(注)1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
| 販売高(百万円) | 割合(%) | 販売高(百万円) | 割合(%) | |
| Toray Industries (HK) Ltd. | 37,230 | 27.8 | 41,007 | 29.6 |
| Pacific Textiles Limited | 19,485 | 14.6 | 20,536 | 14.8 |
3 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されてお
ります。この財務諸表を作成するにあたり採用している「重要な会計方針」については「第5 経理の状況
注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりです。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
流動資産は受取手形及び売掛金の減少などにより、前期末比509百万円減少の51,577百万円、固定資産は無形リ
ース資産や投資有価証券の減少などにより前期末比548百万円減少の10,041百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度末における総資産合計は、前連結会計年度に比べ1,058百万円減少の61,618百万円
となりました。
流動負債は短期借入金の減少などにより、前期末比1,060百万円減少の41,834百万円、固定負債は長期借入金の
減少などにより、前期末比73百万円減少の791百万円となりました。
以上の結果、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度に比べ1,134百万円減少の42,626百万円と
なりました。
株主資本は親会社株主に帰属する当期純利益を計上したことなどにより前期末比772百万円増加の18,862百万円
となりました。その他の包括利益累計額はその他有価証券評価差額金の減少などにより前期末比696百万円減少の
129百万円なりました。
以上の結果、当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度に比べ75百万円増加の18,991百万円と
なりました。
b.経営成績の分析
(売上高)
売上高は、繊維事業の海外売上高が大きく増加したことなどにより、前期比4,760百万円増収の138,487百万円
となりました。
(売上総利益)
売上総利益は、繊維事業の利益率が低下しましたが、工業製品事業の増益により前期比41百万円の増益13,165
百万円となりました。
(営業利益)
営業利益は、物流費や人件費等の販売費及び一般管理費を削減できたことにより、前期比110百万円増益の
1,683百万円となりました。
(経常利益)
経常利益は、営業外費用において借入金返済により支払利息を削減できたことなどにより増益幅が拡大し、前
期比158百万円増益の1,661百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
親会社株主に帰属する当期純利益は、特別損益の部は出資金評価損を計上したことなどにより悪化しました
が、税金費用を削減できたことにより、前期比238百万円増益の1,152百万円となりました。
セグメントごとの分析は次のとおりであります。
<繊維関連事業>・機能性の高い原糸・生地の海外販売が大きく伸長しました。
・婦人ファンデーションの取引は低調に推移しましたが、中国におけるインナー製品のOEM取引は増加しました。
・米国向けのアパレル用生地の取引とアウター製品のOEM取引が増加しました。一方、婦人ニット製品の輸入販売
は減少しました。
以上の結果、当事業全体では、売上高は、前期比4,514百万円、4.3%増収の109,790百万円となりましたが、セグメント利益(営業利益)は、前期比58百万円、5.8%減益の948百万円となりました。
<工業製品関連事業>・フィルム関連の取引が増加し、塗料原料の輸出入取引と米国向けの化学品の取引は前年並みに推移しました。
・中国製半導体基板及び機械装置の取引は堅調に推移しました。
・ホビー関連及び化粧品原料の取引は増加しました。
以上の結果、当事業全体では、売上高は、前期比245百万円、0.9%増収の28,697百万円となり、セグメント利
益(営業利益)は、前期比182百万円、15.6%増益の1,354百万円となりました。
c.キャッシュ・フローの状況の分析
「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」を参照願います。
d.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因
「2 事業等のリスク」に記載のとおりです。
e.当社グループの資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要の主なものは運転資金及び設備投資資金であり、これらの資金を自己資金及び金融機
関からの借入金で賄っております。財務の健全性、金融環境を考慮し最適と思われる調達手段を選択していくと
ともに、営業活動によるキャッシュ・フローを生み出すことにより将来必要となる資金の創出に努めてまいりま
す。
なお、当連結会計年度末における有利子負債から現金及び預金を控除したネット有利子負債の残高は、借入金
を返済したことなどにより前期末比1,408百万円減少の1,789百万円となりました。
(3)経営上の目標の達成状況について
経営上の目標の達成状況につきましては、「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりま
すとおり、目標達成に向けて順調に推移していると考えており、引き続き海外売上高の拡大、収益性の向上等の
諸施策に取り組むことにより目標達成を目指してまいります。