有価証券報告書-第69期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 11:52
【資料】
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【項目】
112項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度の売上高は、大衆魚を中心とした鮮魚類の不漁による入荷減少もありましたが、平成28年9月に築地市川水産㈱をグループ化したことによる増収効果もあって、783億10百万円(前年同期売上高781億55百万円)と増収となり、収益面では入荷減並びに利益率低下に加え、市場移転に備え在庫水準を引下げたことによる築地場内冷蔵庫の収益悪化、また、前年度に賃貸用不動産を売却したことによる収益減もあり、営業損失は51百万円(前年同期営業利益2億42百万円)、支払利息の削減等により、経常利益は18百万円(前年同期経常利益2億92百万円)となり、投資有価証券売却益6億33百万円を特別利益に計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は6億49百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純利益9億74百万円)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
水産物卸売業は、売上高は777億57百万円(前年同期は773億95百万円)、セグメント損失は1億45百万円(前年同期は25百万円のセグメント利益)となりました。冷蔵倉庫業は、売上高は3億97百万円(前年同期は4億59百万円)、セグメント利益は4百万円(前年同期は42百万円のセグメント利益)となりました。不動産賃貸業は、売上高は1億55百万円(前年同期は3億円)、セグメント利益は89百万円(前年同期は1億74百万円のセグメント利益)となりました。
当連結会計年度末の総資産は180億86百万円となり、前連結会計年度末に比べ49億37百万円増加いたしました。流動資産は84億60百万円となり、5億63百万円増加いたしました。これは主に売掛金が増加したことによるものです。固定資産は95億26百万円となり、43億32百万円増加いたしました。これは主に建設仮勘定の増加によるものです。当連結会計年度末の負債は123億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ48億46百万円増加いたしました。流動負債は59億59百万円となり、5億45百万円減少いたしました。これは主に短期借入金の減少によるものです。固定負債は63億69百万円となり、53億92百万円増加いたしました。これは主に長期借入金の増加によるものです。当連結会計年度末の純資産は、利益剰余金の増加により、57億57百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の43.1%から31.8%となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2億61百万円減少し、当連結会計年度末には22億26百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
売上債権は増加しましたが仕入債務の増加とたな卸資産の減少等により17百万円の収入(前連結会計年度は9億27百万円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資有価証券売却による収入がありましたが有形及び無形固定資産の取得による支出等で39億15百万円の支出(前連結会計年度は2億88百万円の収入)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の増加により36億36百万円の収入(前連結会計年度は10億58百万円の支出)となりました。