有価証券報告書-第103期(2025/04/01-2026/03/31)
(3) 戦略
7つの事業ポートフォリオのうち、相対的に気候変動による財務的影響を受けやすい事業 (セグメント)から順に、気候変動が当社グループの事業活動に与えるリスク及び機会を抽出し、シナリオ分析を実施いたしました。総合機械商社の事業構造から取扱製品の変更及び追加が可能であり、ポートフォリオの戦略的な調整を通じて気候変動リスクへの対応の選択肢が広がり、いずれのシナリオにおいても当社グループへの財務的影響は限定的であると分析しております。一方、脱炭素関連やエネルギー効率改善設備等への需要拡大は新たな事業機会として機能し、市場トレンドの変化に誠実に対応することで、サステナビリティと事業成長の両立を実現いたします。シナリオ分析の結果は以下のとおりであります。
対象事業:プラント・エネルギー事業、自動車事業
■参照したシナリオ
■全社に共通する気候関連のリスク及び機会
注 短期/3年以内、中期/4~9年以内、長期/10年以上
■個別事業における気候関連のリスク及び機会
プラント・エネルギー事業
注 短期/3年以内、中期/4~9年以内、長期/10年以上
自動車事業
注 短期/3年以内、中期/4~9年以内、長期/10年以上
7つの事業ポートフォリオのうち、相対的に気候変動による財務的影響を受けやすい事業 (セグメント)から順に、気候変動が当社グループの事業活動に与えるリスク及び機会を抽出し、シナリオ分析を実施いたしました。総合機械商社の事業構造から取扱製品の変更及び追加が可能であり、ポートフォリオの戦略的な調整を通じて気候変動リスクへの対応の選択肢が広がり、いずれのシナリオにおいても当社グループへの財務的影響は限定的であると分析しております。一方、脱炭素関連やエネルギー効率改善設備等への需要拡大は新たな事業機会として機能し、市場トレンドの変化に誠実に対応することで、サステナビリティと事業成長の両立を実現いたします。シナリオ分析の結果は以下のとおりであります。
対象事業:プラント・エネルギー事業、自動車事業
■参照したシナリオ
| 設定シナリオ | 1.5℃シナリオ | 4℃シナリオ |
| 将来社会像 | 脱炭素化により化石燃料関連のビジネスが減少し、新素材・新技術等による製品需要が増加 | 脱炭素・低炭素の動きは一部にとどまり、気候変動に起因する自然災害が頻発、激甚化 |
| 移行リスクシナリオ | 「Net Zero Emissions by 2050 Scenario」 (NZE)(IEA WEO2022) | 「Stated Policies Scenario」 (STEPS)(IEA WEO2022) |
| 物理リスクシナリオ | RCP2.6(IPCC AR5) SSP1-1.9/SSP1-2.6(IPCC AR6) | RCP8.5(IPCC AR5) SSP5-8.5/SSP1-2.6(IPCC AR6) |
■全社に共通する気候関連のリスク及び機会
| リスク・機会の種類 | トリガー | 自社への影響 | 時間軸(注) | 財務影響 | |||
| 1.5℃ | 4℃ | ||||||
| リスク | 移行 リスク | 政策/法規制 | カーボンプライシングの導入 | 営業活動にかかるコストの増加 | 中期 | 小 | 小 |
| 各国の炭素規制、GHG排出量報告義務の強化 | 取引手続き・モニタリング調査等におけるコストの増加 | 短期 | 小 | 小 | |||
| 評判 | 環境対応への遅れによるステークホルダーからの評判低下 | 人員不足、労働生産性の低下 | 中期 | 小 | 小 | ||
| 物理的リスク | 急性 | 異常気象の激甚化 | 洪水によるサプライチェーン寸断に伴う販売機会の喪失 | 長期 | 小 | 小 | |
| 物流や保険料等のコスト増大による価格転嫁への懸念 | 長期 | 小 | 小 | ||||
| 慢性 | 気温の上昇 | バイオマス原料等の調達困難 | 長期 | 小 | 小 | ||
| 機会 | 資源の効率性 | カーボンニュートラル政策 | 補助金による取引機会の増加 | 中期 | 小 | 小 | |
| 新たなエネルギー源 | 新市場における取引機会の増加 | 中~長期 | 小 | 小 | |||
| レジリエンス | 気候変動への取組の外部評価 | 脱炭素化への取組の本気度による企業価値の向上、外部評価の向上、社員エンゲージメントの上昇 | 中期 | 小 | 小 | ||
注 短期/3年以内、中期/4~9年以内、長期/10年以上
■個別事業における気候関連のリスク及び機会
プラント・エネルギー事業
| リスク・機会の種類 | トリガー | 自社への影響 | 時間軸(注) | 財務影響 | |||
| 1.5℃ | 4℃ | ||||||
| リスク | 市場 | 原材料価格高騰 | 取扱商材の仕入れ価格高騰による利幅の低下 | 中期 | 小 | 小 | |
| 化石燃料ビジネスの衰退 | 関連業界・市場規模縮小による従来の設備需要の減少 | 中期 | 中 | 小 | |||
| 新規事業の失敗 | 新しい脱炭素技術を活用した商材への投資の失敗による減益 | 中期 | 小 | 小 | |||
| 機会 | 市場 | CCS等の新たな機会 | 掘削事業の横展開による取引機会の増加 | 長期 | 中 | 小 | |
注 短期/3年以内、中期/4~9年以内、長期/10年以上
自動車事業
| リスク・機会の種類 | トリガー | 自社への影響 | 時間軸(注) | 財務影響 | |||
| 1.5℃ | 4℃ | ||||||
| リスク | 政策/法規制 | 燃料規制や環境規制の強化 | 内燃機関自動車の新車販売台数の低下による取引機会の喪失 | 中期 | 小 | 小 | |
| 市場 | EVの普及 | EV製造設備の価格競争激化による収益の低下 | 中期 | 小 | 小 | ||
| EV製造企業の増加による顧客購買力の低下及び自社営業コストの増大 | 中期 | 小 | 小 | ||||
| 内燃機関への設備投資縮小に伴う関連製造設備の収益低下 | 中期 | 小 | 小 | ||||
| EV普及の鈍化 | EV需要の停滞に伴う設備投資の減少及び取引機会の減少 | 中期 | ― | 中 | |||
| モビリティサービスの 普及・拡大 | 自動車生産量の低下による製造設備需要の減少 | 長期 | 小 | 小 | |||
| 機会 | 市場 | EV市場の拡大 | 新たな生産設備の需要増加に伴う収益の向上 | 中期 | 中 | 小 | |
| EV製造関連企業の増加による取引機会の拡大 | 中期 | 中 | 小 | ||||
| 新工法開発による新規設備投資に伴う取引機会の拡大 | 中期 | 中 | 小 | ||||
注 短期/3年以内、中期/4~9年以内、長期/10年以上