有価証券報告書-第78期(2025/04/01-2026/03/31)
② 戦略
当社グループは、気候変動関連を含むサステナビリティに係る対応を経営上の重要課題と認識しております。特に、生命に係る医薬品の流通を担う立場として、自然災害の激甚化に伴うサプライチェーンの寸断や医薬品供給能力の低下は大きな事業リスクであり、社会リスクでもあります。また、事業から直接排出されるScope1とScope2の排出量は少なく、サプライチェーンから排出されるScope3の排出量が多いことが特徴です。このような認識に基づき、気候変動に伴う当社グループの事業への影響を把握し、対応策を策定するため、シナリオ分析を実施しました。
医薬品卸売事業を対象組織として、IPCC第5次評価報告書やIEA WEO2020 NZE等のシナリオを参照の上、気候変動が2030年時点で1.5℃上昇する世界におけるシナリオ(移行シナリオ)と、2050年時点で4℃上昇する世界におけるシナリオ(物理シナリオ)を想定しております。影響度が高いと考えるリスクと機会を特定し、事業および財務への影響を定量・定性の両面から評価したものを以下の表にまとめております。
リスク
機会
(注)1.影響度の評価基準については、営業利益に与える影響を基準とし、以下の通り設定しております。
大:10億円以上、中:5億円~10億円未満、小:5億円未満
定量的な評価が困難な項目につきましては、定性的(*)に評価しております。
2.時間軸は、短期(~2025年度まで)、中期(~2030年度まで)、長期(~2050年度まで)に設定しており
ます。
当社グループは、気候変動関連を含むサステナビリティに係る対応を経営上の重要課題と認識しております。特に、生命に係る医薬品の流通を担う立場として、自然災害の激甚化に伴うサプライチェーンの寸断や医薬品供給能力の低下は大きな事業リスクであり、社会リスクでもあります。また、事業から直接排出されるScope1とScope2の排出量は少なく、サプライチェーンから排出されるScope3の排出量が多いことが特徴です。このような認識に基づき、気候変動に伴う当社グループの事業への影響を把握し、対応策を策定するため、シナリオ分析を実施しました。
医薬品卸売事業を対象組織として、IPCC第5次評価報告書やIEA WEO2020 NZE等のシナリオを参照の上、気候変動が2030年時点で1.5℃上昇する世界におけるシナリオ(移行シナリオ)と、2050年時点で4℃上昇する世界におけるシナリオ(物理シナリオ)を想定しております。影響度が高いと考えるリスクと機会を特定し、事業および財務への影響を定量・定性の両面から評価したものを以下の表にまとめております。
リスク
| 区分 | 分類 | 内容 | 財務への影響度 (注1) | 時間軸(注2) | |
| 2030年度 影響度 | 2050年度 影響度 | ||||
| 移行面(1.5℃シナリオ) | 炭素税 | 炭素税の導入により、店舗・営業拠点・物流センター等での活動や輸送などにかかるコストが増加 | 中 | 中 | 中長期 |
| エネルギー | エネルギー価格の高騰により、店舗・営業拠点・物流センター等での医薬品の保管や輸送などの事業運営コストが増加 | 大 | 大 | 中長期 | |
| 仕入先での調達コスト増加分が仕入れ価格に転嫁することにより、仕入れコストが増加 | 大* | 大* | 中長期 | ||
| 技術 | 脱炭素関連の政策・法規制強化および省エネルギー対応や脱炭素化設備の導入により、設備投資コストが増加 | 大 | 大 | 中長期 | |
| 評判 | 気候変動対策への遅れによるステークホルダーからの評価の低下および株価、業績への影響 | 大* | 大* | 中長期 | |
| 物理面(4℃シナリオ) | 急性 | 風水害の増加・激甚化により、店舗・営業拠点・物流拠点などでの操業停止にともなうコストの増加 | 大 | 大 | 短中期 |
| 感染症流行(パンデミック)により、従業員不足(従業員の出社困難)および患者さまの受診抑制がおこり、業績が悪化 | 小* | 小* | 中長期 | ||
| 仕入れ先の操業停止による医薬品等の調達不能にともなう安定供給への影響 | 大 | 大 | 中長期 | ||
| 慢性 | 気温上昇により、医薬品品質管理コストが増加 | 大 | 大 | 中長期 | |
| 気温上昇により、事業所等の職場環境整備および事業運営コストが増加 | 大 | 大 | 中長期 | ||
| 取引先の操業停止や製造量の減少により、業績が悪化 | 大 | 大 | 中長期 | ||
機会
| 内容 | 財務への影響度 (注1) | 時間軸(注2) | |
| 2030年度 影響度 | 2050年度 影響度 | ||
| 気候変動への対策によりステークホルダーからの評価が高まり、株価上昇および業績向上 | 中* | 中* | 短中期 |
| 感染症流行(パンデミック)により関連医薬品の需要が高まり、業績が向上 | 小* | 小* | 中長期 |
| 気候変動により、新たな医療提供体制の需要が高まることで、関連製品・サービスの需要が増加 | 中* | 中* | 短中期 |
| 気候変動により、新たな医療提供体制の需要が高まることで、新たなビジネス機会が創出 | 中* | 中* | 短中長期 |
(注)1.影響度の評価基準については、営業利益に与える影響を基準とし、以下の通り設定しております。
大:10億円以上、中:5億円~10億円未満、小:5億円未満
定量的な評価が困難な項目につきましては、定性的(*)に評価しております。
2.時間軸は、短期(~2025年度まで)、中期(~2030年度まで)、長期(~2050年度まで)に設定しており
ます。