有価証券報告書-第69期(平成27年4月1日-平成28年3月31日)

【提出】
2016/06/23 10:04
【資料】
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【項目】
108項目

金融商品関係

(金融商品関係)
1 金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
当社グループは、短期的な運転資金を銀行借入により調達しております。また、一時的な余資は安全性の高い金融資産で運用し、デリバティブは後述するリスクを回避するために利用しており、投機的な取引は行わない方針であります。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク
営業債権である受取手形及び売掛金は、顧客の信用リスクに晒されております。海外取引から生じている外貨建ての営業債権は、為替の変動リスクに晒されていますが、原則として先物為替予約を利用してヘッジしております。投資有価証券は主として取引先企業との業務又は資本提携等に関連する株式であり市場価格の変動リスクに晒されております。
営業債務である支払手形及び買掛金は、すべて1年以内の支払期日であります。
短期借入金は金利の変動リスクに晒されています。
デリバティブ取引は、外貨建ての営業債権債務に係る為替変動リスクに対するヘッジ取引を目的とした先物為替予約取引であります。なお、ヘッジ会計に関するヘッジ手段とヘッジ対象、ヘッジの方針、ヘッジの有効性の評価方法等については、前述の「会計方針に関する事項」に記載されている「重要なヘッジ会計の方法」をご参照下さい。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
① 信用リスク(取引先の契約不履行等に係るリスク)の管理
当社は、信用管理規程を定め、営業債権及び貸付金については各営業部及び審査法務室が一体となって主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っております。
当社のデリバティブ取引の契約先は、いずれも信用度の高い国内の銀行であるため、相手先の契約不履行によるいわゆる信用リスクはほとんどないと判断しております。
② 市場リスク(為替や金利などの変動リスク)の管理
当社は、外貨建ての営業債権債務について、通貨別・月別に把握された為替の変動リスクに対して、原則として先物為替予約を利用してヘッジしております。
投資有価証券については定期的に時価や発行体(取引先企業)の財務状況を把握し、また、取引先企業との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しております。
短期借入金については、金利の変動リスクに晒されていますが、1年以内の返済期日であるためリスクは小さいと考えております。
デリバティブ取引については、「外国為替の先物予約に関する規程」を定め、運用は財務部長の権限により実行されており、その運用実績については、取引があった都度、各関係部署に報告され、また、毎月末には為替予約残高状況を経理部門長他、その他関係部署に報告することとなっております。
③ 資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払を実行できなくなるリスク)の管理
当社は、仕入・販売計画に基づく営業キャッシュ・フロー及び投資活動計画に基づくキャッシュ・フロー並びに、財務活動によるキャッシュ・フローを社内諸資料により、毎月財務部が資金繰り計画を作成・更新し、流動性リスクを管理しております。
(4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定した価額が含まれております。当該市場価格がない価額の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件等を採用することにより、当該価額が変動することもあります。また、「デリバティブ取引関係」注記におけるデリバティブ取引に関する契約額等については、その金額自体がデリバティブ取引に係る市場リスクを示すものではありません。
(5) 信用リスクの集中
前連結会計年度(平成27年3月31日)
当期の連結決算日現在における営業債権のうち、特定の大口顧客に対する金額は17%であります。
当連結会計年度(平成28年3月31日)
当期の連結決算日現在における営業債権のうち、特定の大口顧客に対する金額は15%であります。
2 金融商品の時価等に関する事項
連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。なお、時価を把握することが極めて困難と認められるものは、次表には含めておりません。((注2)を参照ください。)
前連結会計年度(平成27年3月31日)
区分連結貸借対照表計上額
(百万円)
時価
(百万円)
差額
(百万円)
(1) 現金及び預金5,5245,524
(2) 受取手形及び売掛金34,34934,349
(3) 投資有価証券
その他有価証券9,2489,248
資産計49,12349,123
(1) 支払手形及び買掛金24,73124,731
(2) 短期借入金5,2295,229
負債計29,96129,961
デリバティブ取引 (*)1212

* デリバティブ取引は、債権・債務を差し引いた合計を表示しております。
当連結会計年度(平成28年3月31日)
区分連結貸借対照表計上額
(百万円)
時価
(百万円)
差額
(百万円)
(1) 現金及び預金6,8836,883
(2) 受取手形及び売掛金30,95230,952
(3) 投資有価証券
その他有価証券8,4778,477
資産計46,31346,313
(1) 支払手形及び買掛金22,88222,882
(2) 短期借入金5,3085,308
負債計28,19028,190
デリバティブ取引 (*)△16△16

* デリバティブ取引は、債権・債務を差し引いた合計を表示しております。
(注1)金融商品の時価の算定方法並びに有価証券及びデリバティブ取引に関する事項
資 産
(1) 現金及び預金、(2) 受取手形及び売掛金
これらは短期間で決済されるものであるため、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によっております。
(3) 投資有価証券
時価について、株式は取引所の価格によっております。
負 債
(1) 支払手形及び買掛金、(2) 短期借入金
これらは短期間で決済されるものであるため、時価は帳簿価額と近似していることから、当該帳簿価額によっております。
デリバティブ取引
「デリバティブ取引関係」注記を参照ください。
(注2)時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品
区分前連結会計年度
(平成27年3月31日)
当連結会計年度
(平成28年3月31日)
非上場株式及び関係会社株式410百万円420百万円

上記については、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認められるため「(3)投資有価証券」には含めておりません。
(注3)金銭債権及び満期のある有価証券の連結決算日後の償還予定額
前連結会計年度(平成27年3月31日)
1年以内1年超5年以内5年超10年以内10年超
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
現金及び預金5,524
受取手形及び売掛金34,349
合計39,874

当連結会計年度(平成28年3月31日)
1年以内1年超5年以内5年超10年以内10年超
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
現金及び預金6,883
受取手形及び売掛金30,952
合計37,835

(注4)有利子負債の連結決算日後の返済予定額
前連結会計年度(平成27年3月31日)
1年以内1年超2年以内2年超3年以内3年超4年以内4年超5年以内
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
短期借入金5,229

当連結会計年度(平成28年3月31日)
1年以内1年超2年以内2年超3年以内3年超4年以内4年超5年以内
(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)(百万円)
短期借入金5,308