有価証券報告書-第69期(平成29年11月1日-平成30年10月31日)

【提出】
2019/01/31 10:40
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【項目】
96項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境や企業収益の改善が続き、景気は緩やかな回復基調で推移したものの、米中貿易摩擦の激化等による世界経済の減速懸念や、欧米の政治動向などの不確実性及び地政学リスクの高まりなどもあり、先行き不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの係わる電線業界におきましては、電線の主材料である銅の価格が、1トン当たり期中平均777千円と前期平均709千円に比べ9.6%上昇いたしました(銅価格の推移、1トン当たり期初820千円、安値690千円(平成30年8月)、高値850千円(平成29年12月)、期末740千円)。また、建設・電販向けの出荷量は、期中半ばから緩やかな持ち直しの動きもみられ、前期に比べおおむね横ばいで推移いたしました。
このような情勢のもとで当社グループは、提案型営業の推進、配送体制の強化、新規得意先の開拓及び既存得意先の深耕、新商品の拡販など積極的な営業展開を図りました。
また、販売体制及び物流機能の強化を図るため、平成30年5月に当社北関東特販営業所(栃木県宇都宮市)を新設し、平成30年10月に当社高松支店(香川県高松市)及び埼玉営業所(埼玉県上尾市)を移転・拡充いたしました。
この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度に比べ3,568百万円増加し、67,319百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度に比べ2,285百万円増加し、28,950百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度に比べ1,282百万円増加し、38,368百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、建設需要の緩やかな持ち直しや銅価格の上昇による増収効果要因に加え、民間設備投資向け電線の需要が底堅く推移し、売上高は82,038百万円(前期比9.4%増)、営業利益は3,868百万円(前期比20.8%増)、経常利益は4,105百万円(前期比18.8%増)となりましたが、当社高松支店及び埼玉営業所の移転に伴う旧事業所の固定資産の減損損失等の特別損失を501百万円計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は2,371百万円(前期比3.6%増)となりました。
なお、当社グループは、電線・ケーブル事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの経営成績の記載を省略しております。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、14,798百万円で前連結会計年度に比べて35百万円の減少となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、3,660百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益3,724百万円、減価償却費415百万円及び仕入債務の増加2,125百万円等の収入に対し、売上債権の増加1,343百万円、法人税等の支払1,224百万円等の支出によるものであります(前連結会計年度は資金の増加3,035百万円)。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2,648百万円となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入390百万円、保険積立金の解約による収入296百万円等の収入に対し、有形固定資産の取得による支出3,148百万円等の支出によるものであります(前連結会計年度は資金の減少3,248百万円)。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1,032百万円となりました。これは主に配当金の支払502百万円、自己株式の取得による支出473百万円等の支出によるものであります(前連結会計年度は資金の減少407百万円)。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループは、「電線・ケーブル」のみの単一セグメントのため、単一セグメントで表示しております。
当社グループは、卸商社でありますので生産及び受注の状況は記載しておりません。
販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年11月1日
至 平成30年10月31日)
前年同期比(%)
電線・ケーブル(百万円)82,038109.4
合計(百万円)82,038109.4

(注)1.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2.電線の主材料である銅の期中平均価格は、前期に比べ9.6%上昇しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがあります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(イ)財政状態の分析
当連結会計年度末の資産につきましては、資産合計は67,319百万円で前連結会計年度末に比べて3,568百万円の増加となりました。
(資産の部)
流動資産は44,119百万円で売上債権が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて1,592百万円の増加となり、固定資産は23,200百万円で有形固定資産が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて1,976百万円の増加となりました。
(負債の部)
負債につきましては、負債合計は28,950百万円で前連結会計年度末に比べて2,285百万円の増加となりました。流動負債は26,180百万円で仕入債務が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて2,177百万円の増加となり、固定負債は2,770百万円で前連結会計年度末に比べて108百万円の増加となりました。
(純資産の部)
純資産につきましては、純資産合計は38,368百万円で前連結会計年度末に比べて1,282百万円の増加となりました。増加の主な要因は、利益の内部留保により利益剰余金が1,867百万円増加したことなどによります。
(ロ)経営成績の分析
当連結会計年度の売上高は82,038百万円(前期比9.4%増)となり、営業利益は3,868百万円(前期比20.8%増)、経常利益は4,105百万円(前期比18.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,371百万円(前期比3.6%増)となりました。
(売上高)
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要」に記載しております。
(営業利益、経常利益)
営業利益及び経常利益につきましては、建設需要の緩やかな持ち直しや銅価格の上昇による増収効果要因に加え、民間設備投資向け電線の需要が底堅く推移したことなどにより売上総利益は、前連結会計年度に比べて816百万円(6.8%)の増加となりました。また、販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べて150百万円(1.7%)増加しましたが、営業利益は前連結会計年度に比べて666百万円(20.8%)の増加となりました。営業利益に営業外損益を加えた経常利益は、前連結会計年度に比べて649百万円(18.8%)の増加となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
経常利益に特別損益を加えた税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べて256百万円(7.4%)の増加となり、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べて81百万円(3.6%)の増加となりました。
(3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、設備の新設のための設備投資であります。
これらの資金需要については、営業活動によるキャッシュ・フロー及び自己資金、必要に応じて取引銀行からの借入等により資金を調達しております。なお、設備投資額及び設備投資予定額につきましては、「第3 設備の状況」に記載のとおりであります。
資金の流動性については、現金及び現金同等物に加え、取引銀行との間で当座貸越契約を締結しており、事業活動のために必要な資金の確保と流動性を維持しております。
(4) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、2017年10月期から2021年10月期までの5ヵ年を対象とした「泉州電業グループ中期経営計画」を策定し、推進しております。
当中期経営計画は、100年企業を目指すため、設立70周年(2019年11月)を通過点とする2021年までの5ヵ年を更なる飛躍を目指す期間と位置付け、収益の長期安定化と持続的成長を継続することを基本方針と定め、最終年度に売上高100,000百万円、経常利益5,000百万円、ROE(株主資本利益率)6%以上の達成を経営数値目標としております。
当中期経営計画の2ヵ年目である当連結会計年度につきましては、売上高は82,038百万円(進捗率82.0%)、経常利益は4,105百万円(進捗率82.1%)、ROEは6.3%(進捗率105.0%)となり、目標値に対して順調に進捗しております。
今後も収益の長期安定化と継続的成長に向け、経営数値目標の達成に取り組んでまいります。

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