有価証券報告書-第46期(2025/04/01-2026/03/31)
8.企業結合
2026年3月31日に終了した1年間
Ampere
(1)企業結合の概要
ソフトバンクグループ㈱は、2025年3月に、100%子会社であるSilver Bands 6 (US) Corp.(以下「SB6」)を通じて、Armコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体設計企業である米国のAmpereの全持分を取得することについて、Ampereおよび同社の特定の持分保有者(以下「売主」)と合意しました。その後、2025年11月25日に、本合意に基づく買収取引が完了しました。
本取引の結果、Ampereは当社の100%子会社となりました。
(2)子会社化の目的
Ampereは、次世代クラウドコンピューティングやAIワークロード向けに特化した高性能かつエネルギー効率に優れたプロセッサを設計する半導体企業です。約1,000人の優れた半導体エンジニアとその素晴らしい技術開発力により、Ampereは、今後の成長市場において重要な役割を果たすと見込んでいます。
本取引は、当社の広範な戦略的ビジョンおよびAI・コンピューティングにおけるイノベーション推進へのコミットメントに沿ったものです。Ampereは、当社のグループ企業、投資先、取引先を含む広範なエコシステムと連携していくものと見込まれます。本取引に伴う戦略的な連携により、Armの設計力を補完する形で、Armベースのチップの開発およびテープアウト(注)で実績を持つAmpereの専門知識を統合することが可能となります。ひいては当社のNAV(Net Asset Value:保有株式価値-調整後純有利子負債で算出)の長期的な拡大につながっていくものと期待しています。
(注)半導体製造工程において、非常に複雑な回路設計が完成し、そのデータを製造部門やファウンドリに送付すること。設計工程の区切り目を表す言葉。
(3)Ampereの概要
(4)買収の概要
本取引の主な売主は、Carlyle Partners VI Denver Holdings, L.P.、Oracle Project Denver Holdings LLC、およびArmです。本取引は、(i)まず、SB6が、一部の売主から、Ampereの持分を保有する特定のエンティティ(以下「持分保有エンティティ」)に係る持分の全てを取得し、(ii)その直後に、本取引のために設立されたSB6の100%子会社がAmpereに吸収合併される方法(逆三角合併)により実行しました。合併後の存続会社はAmpereとなり、合併の効力発生時点のAmpereの持分保有者(持分保有エンティティを除く)には現金対価が交付される一方、存続会社であるAmpereが当社の完全子会社になりました。
(5)支配獲得日
2025年11月25日
(6)取得対価およびその内訳
当該企業結合に係る取得関連費用15,502百万円を連結損益計算書上の「販売費及び一般管理費」に計上しています。
当社が支配獲得時にすでに保有していたAmpereに対する資本持分を支配獲得日の公正価値で再測定した結果、△3,093百万円の段階取得差額を認識しています。このうち、839百万円の利益を連結損益計算書上の「投資損益-その他」に、△3,932百万円の損失に税効果を考慮した金額を連結包括利益計算書上の「FVTOCIの資本性金融資産」に、それぞれ計上しています。
(7)支配獲得日における資産・負債の公正価値およびのれん
取得対価は、支配獲得日における公正価値を基礎として、取得した資産および引き受けた負債に配分していますが、その一部について、識別および公正価値の測定が完了していません。上記金額は、現時点での最善の見積りに基づく暫定的な公正価値です。支配獲得日から1年間において修正されることがあります。
なお、上記金額は、支配獲得日時点の為替レート(1米ドル=156.87円)により換算しています。
(注)のれんは、今後の事業展開や研究開発などに関する集合的な人的資源により期待される将来の超過収益力および既存事業とのシナジーを反映したものです。
(8)子会社の支配獲得による支出
(9)被取得企業の売上高および純利益
2026年3月31日に終了した1年間の連結損益計算書上に認識している、支配獲得日以降における内部取引消去前の被取得企業の売上高は2,186百万円、純損失は35,294百万円です。
なお、取得対価の配分が完了していない無形資産に関する償却費については認識していません。
(10)企業結合が期首に完了したと仮定した場合の、連結売上高および連結純利益
Ampereの企業結合について、支配獲得日が2025年4月1日であったと仮定した場合の、2026年3月31日に終了した1年間における当社の連結業績に係るプロフォーマ情報(非監査情報)は、以下の通りです。
(11)資金調達
本取引に必要な資金を調達するため、ソフトバンクグループ㈱は、2025年4月10日に金融機関と締結した借入契約(以下「ブリッジローン」)に基づいて65億米ドルの借入を実行しました。
ブリッジローンの概要は以下の通りです。
なお、ソフトバンクグループ㈱は、2026年4月に上記借入を返済しました。
2026年3月31日に終了した1年間
Ampere
(1)企業結合の概要
ソフトバンクグループ㈱は、2025年3月に、100%子会社であるSilver Bands 6 (US) Corp.(以下「SB6」)を通じて、Armコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体設計企業である米国のAmpereの全持分を取得することについて、Ampereおよび同社の特定の持分保有者(以下「売主」)と合意しました。その後、2025年11月25日に、本合意に基づく買収取引が完了しました。
本取引の結果、Ampereは当社の100%子会社となりました。
(2)子会社化の目的
Ampereは、次世代クラウドコンピューティングやAIワークロード向けに特化した高性能かつエネルギー効率に優れたプロセッサを設計する半導体企業です。約1,000人の優れた半導体エンジニアとその素晴らしい技術開発力により、Ampereは、今後の成長市場において重要な役割を果たすと見込んでいます。
本取引は、当社の広範な戦略的ビジョンおよびAI・コンピューティングにおけるイノベーション推進へのコミットメントに沿ったものです。Ampereは、当社のグループ企業、投資先、取引先を含む広範なエコシステムと連携していくものと見込まれます。本取引に伴う戦略的な連携により、Armの設計力を補完する形で、Armベースのチップの開発およびテープアウト(注)で実績を持つAmpereの専門知識を統合することが可能となります。ひいては当社のNAV(Net Asset Value:保有株式価値-調整後純有利子負債で算出)の長期的な拡大につながっていくものと期待しています。
(注)半導体製造工程において、非常に複雑な回路設計が完成し、そのデータを製造部門やファウンドリに送付すること。設計工程の区切り目を表す言葉。
(3)Ampereの概要
| 名称 | Ampere Computing Holdings LLC |
| 所在地 | 米国カリフォルニア州サンタクララ |
| 代表者の役職・氏名 | Chief Product Officer Jeff Wittich |
| 事業内容 | Armコンピュートプラットフォームに基づいた高性能・省エネルギー・持続可能なAIコンピューティングに特化した半導体の設計 |
| 設立年月日 | 2017年9月27日 |
(4)買収の概要
本取引の主な売主は、Carlyle Partners VI Denver Holdings, L.P.、Oracle Project Denver Holdings LLC、およびArmです。本取引は、(i)まず、SB6が、一部の売主から、Ampereの持分を保有する特定のエンティティ(以下「持分保有エンティティ」)に係る持分の全てを取得し、(ii)その直後に、本取引のために設立されたSB6の100%子会社がAmpereに吸収合併される方法(逆三角合併)により実行しました。合併後の存続会社はAmpereとなり、合併の効力発生時点のAmpereの持分保有者(持分保有エンティティを除く)には現金対価が交付される一方、存続会社であるAmpereが当社の完全子会社になりました。
(5)支配獲得日
2025年11月25日
(6)取得対価およびその内訳
| (単位:百万円) | ||
| 支配獲得日 (2025年11月25日) | ||
| 現金による取得対価 | 970,680 | |
| 支配獲得時にすでに保有していたAmpereに対する資本持分の公正価値 | 46,899 | |
| 取得対価の合計 | A | 1,017,579 |
当該企業結合に係る取得関連費用15,502百万円を連結損益計算書上の「販売費及び一般管理費」に計上しています。
当社が支配獲得時にすでに保有していたAmpereに対する資本持分を支配獲得日の公正価値で再測定した結果、△3,093百万円の段階取得差額を認識しています。このうち、839百万円の利益を連結損益計算書上の「投資損益-その他」に、△3,932百万円の損失に税効果を考慮した金額を連結包括利益計算書上の「FVTOCIの資本性金融資産」に、それぞれ計上しています。
(7)支配獲得日における資産・負債の公正価値およびのれん
| (単位:百万円) | ||
| 支配獲得日 (2025年11月25日) | ||
| 現金及び現金同等物 | 39,886 | |
| その他の流動資産 | 3,020 | |
| 非流動資産 | 13,365 | |
| 資産合計 | 56,271 | |
| 流動負債 | 57,695 | |
| 非流動負債 | 59,641 | |
| 負債合計 | 117,336 | |
| 純資産 | B | △61,065 |
| のれん(注) | A-B | 1,078,644 |
取得対価は、支配獲得日における公正価値を基礎として、取得した資産および引き受けた負債に配分していますが、その一部について、識別および公正価値の測定が完了していません。上記金額は、現時点での最善の見積りに基づく暫定的な公正価値です。支配獲得日から1年間において修正されることがあります。
なお、上記金額は、支配獲得日時点の為替レート(1米ドル=156.87円)により換算しています。
(注)のれんは、今後の事業展開や研究開発などに関する集合的な人的資源により期待される将来の超過収益力および既存事業とのシナジーを反映したものです。
(8)子会社の支配獲得による支出
| (単位:百万円) | ||
| 2026年3月31日に 終了した1年間 | ||
| 現金による取得対価 | △970,680 | |
| 支配獲得時に被取得企業が保有していた現金及び現金同等物 | 39,886 | |
| 子会社の支配獲得による支出 | △930,794 |
(9)被取得企業の売上高および純利益
2026年3月31日に終了した1年間の連結損益計算書上に認識している、支配獲得日以降における内部取引消去前の被取得企業の売上高は2,186百万円、純損失は35,294百万円です。
なお、取得対価の配分が完了していない無形資産に関する償却費については認識していません。
(10)企業結合が期首に完了したと仮定した場合の、連結売上高および連結純利益
Ampereの企業結合について、支配獲得日が2025年4月1日であったと仮定した場合の、2026年3月31日に終了した1年間における当社の連結業績に係るプロフォーマ情報(非監査情報)は、以下の通りです。
| (単位:百万円) | ||
| 2026年3月31日に 終了した1年間 | ||
| 売上高(プロフォーマ情報) | 7,801,032 | |
| 純利益(プロフォーマ情報) | 5,606,081 |
(11)資金調達
本取引に必要な資金を調達するため、ソフトバンクグループ㈱は、2025年4月10日に金融機関と締結した借入契約(以下「ブリッジローン」)に基づいて65億米ドルの借入を実行しました。
ブリッジローンの概要は以下の通りです。
| 借入人 | ソフトバンクグループ㈱ |
| マンデーテッド・リード・アレンジャー兼ブックランナー | ㈱みずほ銀行 ㈱三井住友銀行 JPモルガン・チェース銀行 東京支店 |
| 契約締結日 | 2025年4月10日 |
| 総借入額 | 65億米ドル |
| 借入実行日 | 2025年11月25日 |
| 資金使途 | Ampere持分の取得およびAmpereの既存借入の返済ならびにその関連諸費用の支払い |
| 元本弁済日 | 2026年4月10日 |
| 担保 | なし |
| 保証会社 | なし |
なお、ソフトバンクグループ㈱は、2026年4月に上記借入を返済しました。