有価証券報告書-第114期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針、経営戦略等
当社グループは、1894年の創業以来、その120年を越える歴史の中で、「堅実なモノづくりの精神」と「常に時代の変化をとらえチャレンジする進取の精神」を両輪として発展を続けてきました。その時々の時代の流れやその都度の環境の変化を見極め、事業をその変化に機敏に対応させてきた結果、現在に至る当社の事業は多彩なフィールドに広がっています。創業以来の繊維事業はもちろん、現在世界五大陸へ販売を広げる医療用医薬品、そして資源や発展途上国のインフラに関わる海外事業への投資はグローバルな展開を見せております。
各事業分野では、ライフスタイルの変化をとらえ、人々が健康を楽しんで暮らしていくことをテーマにした商品開発や、省エネ技術の追求、そしてまた地球環境にやさしい製品作りを力強く推進しているところです。こうした商品の企画から製造、販売までの流れを垂直統合し、ビジネス世界に向かって水平展開していく中で人々の幸福を追求し、快適で豊かな暮らしを実現していくことを当社の社会的使命ととらえています。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響による世界経済の減速に対応するため、サプライチェーンの見直しを進めるとともに、持続的競争力の基盤強化を図ってまいります。また、ホテル事業を除き、新型コロナウイルス感染症の影響は限定的と考えております。
医薬事業においては、2型糖尿病・高脂血症をはじめとする生活習慣病領域、緑内障・高眼圧症などの感覚器領域を中心とした医療用新薬、白内障治療に用いられる眼内レンズ(IOL)などの医療機器、より身近なくすりの提供を実現しているOTC医薬品、日本からグローバルな展開を推進するこれらの分野が相乗効果を生み、「ハイブリッド型」の事業活動を可能にしています。さらに、医療用検査・診断機器からマスクやサポーターなどの衛生雑貨品まで、健康・医療に関わるさまざまな事業に幅広く取り組んでいます。当社の医薬事業の特徴は、研究・開発から製造・販売までの垂直統合が確立されていることです。これにより、「より安全で安心な製品」をお届けすることが可能となっています。
産業関連事業は、マーケットの開拓と事業参画を特徴とした「総合商社」としての一面を持っています。世界中に広がるネットワークを生かし、国際情勢や時代の流れを肌で感じながら、新たな製品・サービス市場を切り開いています。この分野での中心業務は、製薬業界向け包装機械の取り扱い、船舶ビジネス、レアメタルであるリチウムを含めた化学品の輸出入、産業資材の取り扱いなどで、これら事業の拡大に取り組んでいます。
生活関連事業においては、メンズ・レディスファッションをはじめとして、機能性衣料から海外ブランドを含めたブランド展開まで、その活動領域は大きく広がっています。さらに、ルームウェア、インテリア商品、アウトドア商品、ファッション雑貨などを合わせ、総合生活関連商品の拡充を推進しています。この分野では、各種釣具商材の展開の強化や、ファッションに対しては消費者目線の商材開発や早期のトレンド把握によるクイックレスポンス対応、小売部門ではWEB販売の強化を図ることなどを各分野における課題とし、対策に取り組んでまいります。
環境・省エネ事業においては、引き続きLED照明を含めた環境ビジネスの拡大を図ります。また、自動化・省力化の流れがますます強くなる中、スマートファクトリーに向けたマシンビジョンに注力し、レンズ・カメラ製品のさらなる品質向上に取り組んでまいります。
不動産事業においては、土地・建物の有効活用とマンション・戸建の拡販を図ってまいります。
ホテル事業では、ハワイにおいて海外マーケットに向けたフラッグシップとなるラグジュアリーコンセプトブランド第1号施設となる「ESPACIO THE JEWEL OF WAIKIKI」をオープンいたしました。国内では、東京オリンピックに向けて、より一層ホスピタリティの高いサービスの提供に努めるとともに、ラグジュアリービジネスへの参入及びブランディング戦略の基礎を固め、運営体制の確立を進めてまいります。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外渡航制限による訪日外国人客及び国内旅行客の宿泊の減少に加え、感染拡大防止の観点から、宴会、婚礼、飲食等についても影響が長期化することが見込まれます。今後は宴会、婚礼、宿泊、飲食の各事業ポートフォリオの見直しを図ってまいります。
食品事業においては、輸入を中心とした食品原料、油脂類など植物由来原料の取引が堅調に推移しており、一次産品や加工食品を含めた取扱商品の拡充、輸出や三国間取引の拡大に向けた取り組みを継続しています。植物工場野菜の生産・販売については、機能性付与など高付加価値化によるブランド構築を課題として、企画、開発、流通・販売まで一貫したビジネスの確立を目指しています。またハワイにおけるアワビ養殖・加工・販売事業など事業投資にも積極的に取り組んでいます。
以上のように、興和グループは、世界の人々の幸福を追求し、健康で豊かな暮らしを実現するため、世界的なネットワークを通じて製品・サービスを提供し続けており、また、今後も100年後、200年後を見据え、時代の変化に合わせフレキシブルに事業を変革させながら、次代に継承していきます。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の経済見通しは、国際的な通商問題、ブレグジットによる欧州経済への影響、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大による経済活動の停滞など不透明な状況にあります。
このような中、当社は創業125年を迎え、グローバル企業集団としての進化を目指し革新を続けてまいります。生活関連事業及び産業関連事業におきましてはサプライチェーンの再構築と営業体制の最適化・効率化に努め、収益拡大を図ります。また、生活関連事業におきましてはEコマースなど新規販売チャネルの拡充を図り、消費者ニーズを捉えた新規カテゴリーへの進出、付加価値の高い新商材の開発に努めます。医薬事業におきましては、医療用医薬品で特に「パルモディア錠」、「デベルザ錠」、「グラナテック点眼液」について、病院・開業医での採用増と処方拡大に努めるとともに、「パルモディア錠」については世界24ヶ国で大規模試験を実施しており、「リバロ錠」に続くグローバル戦略品を目指しています。OTC医薬品・ヘルスケア品では新製品「バンテリンコーワα」シリーズ、「キューピーコーワαゼロドリンク」、「三次元 高密着マスク ナノ」の育成及び基幹品の販促に努めるとともに、海外での興和ブランドのさらなる浸透を図ってまいります。
また、不透明な経営環境の下においても事業活動の維持拡大に必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することに注力してまいります。
今後ともグループが一丸となり、新たな事業分野に挑戦し、企業価値の向上に努めてまいります。
(1)経営方針、経営戦略等
当社グループは、1894年の創業以来、その120年を越える歴史の中で、「堅実なモノづくりの精神」と「常に時代の変化をとらえチャレンジする進取の精神」を両輪として発展を続けてきました。その時々の時代の流れやその都度の環境の変化を見極め、事業をその変化に機敏に対応させてきた結果、現在に至る当社の事業は多彩なフィールドに広がっています。創業以来の繊維事業はもちろん、現在世界五大陸へ販売を広げる医療用医薬品、そして資源や発展途上国のインフラに関わる海外事業への投資はグローバルな展開を見せております。
各事業分野では、ライフスタイルの変化をとらえ、人々が健康を楽しんで暮らしていくことをテーマにした商品開発や、省エネ技術の追求、そしてまた地球環境にやさしい製品作りを力強く推進しているところです。こうした商品の企画から製造、販売までの流れを垂直統合し、ビジネス世界に向かって水平展開していく中で人々の幸福を追求し、快適で豊かな暮らしを実現していくことを当社の社会的使命ととらえています。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響による世界経済の減速に対応するため、サプライチェーンの見直しを進めるとともに、持続的競争力の基盤強化を図ってまいります。また、ホテル事業を除き、新型コロナウイルス感染症の影響は限定的と考えております。
医薬事業においては、2型糖尿病・高脂血症をはじめとする生活習慣病領域、緑内障・高眼圧症などの感覚器領域を中心とした医療用新薬、白内障治療に用いられる眼内レンズ(IOL)などの医療機器、より身近なくすりの提供を実現しているOTC医薬品、日本からグローバルな展開を推進するこれらの分野が相乗効果を生み、「ハイブリッド型」の事業活動を可能にしています。さらに、医療用検査・診断機器からマスクやサポーターなどの衛生雑貨品まで、健康・医療に関わるさまざまな事業に幅広く取り組んでいます。当社の医薬事業の特徴は、研究・開発から製造・販売までの垂直統合が確立されていることです。これにより、「より安全で安心な製品」をお届けすることが可能となっています。
産業関連事業は、マーケットの開拓と事業参画を特徴とした「総合商社」としての一面を持っています。世界中に広がるネットワークを生かし、国際情勢や時代の流れを肌で感じながら、新たな製品・サービス市場を切り開いています。この分野での中心業務は、製薬業界向け包装機械の取り扱い、船舶ビジネス、レアメタルであるリチウムを含めた化学品の輸出入、産業資材の取り扱いなどで、これら事業の拡大に取り組んでいます。
生活関連事業においては、メンズ・レディスファッションをはじめとして、機能性衣料から海外ブランドを含めたブランド展開まで、その活動領域は大きく広がっています。さらに、ルームウェア、インテリア商品、アウトドア商品、ファッション雑貨などを合わせ、総合生活関連商品の拡充を推進しています。この分野では、各種釣具商材の展開の強化や、ファッションに対しては消費者目線の商材開発や早期のトレンド把握によるクイックレスポンス対応、小売部門ではWEB販売の強化を図ることなどを各分野における課題とし、対策に取り組んでまいります。
環境・省エネ事業においては、引き続きLED照明を含めた環境ビジネスの拡大を図ります。また、自動化・省力化の流れがますます強くなる中、スマートファクトリーに向けたマシンビジョンに注力し、レンズ・カメラ製品のさらなる品質向上に取り組んでまいります。
不動産事業においては、土地・建物の有効活用とマンション・戸建の拡販を図ってまいります。
ホテル事業では、ハワイにおいて海外マーケットに向けたフラッグシップとなるラグジュアリーコンセプトブランド第1号施設となる「ESPACIO THE JEWEL OF WAIKIKI」をオープンいたしました。国内では、東京オリンピックに向けて、より一層ホスピタリティの高いサービスの提供に努めるとともに、ラグジュアリービジネスへの参入及びブランディング戦略の基礎を固め、運営体制の確立を進めてまいります。なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外渡航制限による訪日外国人客及び国内旅行客の宿泊の減少に加え、感染拡大防止の観点から、宴会、婚礼、飲食等についても影響が長期化することが見込まれます。今後は宴会、婚礼、宿泊、飲食の各事業ポートフォリオの見直しを図ってまいります。
食品事業においては、輸入を中心とした食品原料、油脂類など植物由来原料の取引が堅調に推移しており、一次産品や加工食品を含めた取扱商品の拡充、輸出や三国間取引の拡大に向けた取り組みを継続しています。植物工場野菜の生産・販売については、機能性付与など高付加価値化によるブランド構築を課題として、企画、開発、流通・販売まで一貫したビジネスの確立を目指しています。またハワイにおけるアワビ養殖・加工・販売事業など事業投資にも積極的に取り組んでいます。
以上のように、興和グループは、世界の人々の幸福を追求し、健康で豊かな暮らしを実現するため、世界的なネットワークを通じて製品・サービスを提供し続けており、また、今後も100年後、200年後を見据え、時代の変化に合わせフレキシブルに事業を変革させながら、次代に継承していきます。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の経済見通しは、国際的な通商問題、ブレグジットによる欧州経済への影響、新型コロナウイルス感染症の世界的拡大による経済活動の停滞など不透明な状況にあります。
このような中、当社は創業125年を迎え、グローバル企業集団としての進化を目指し革新を続けてまいります。生活関連事業及び産業関連事業におきましてはサプライチェーンの再構築と営業体制の最適化・効率化に努め、収益拡大を図ります。また、生活関連事業におきましてはEコマースなど新規販売チャネルの拡充を図り、消費者ニーズを捉えた新規カテゴリーへの進出、付加価値の高い新商材の開発に努めます。医薬事業におきましては、医療用医薬品で特に「パルモディア錠」、「デベルザ錠」、「グラナテック点眼液」について、病院・開業医での採用増と処方拡大に努めるとともに、「パルモディア錠」については世界24ヶ国で大規模試験を実施しており、「リバロ錠」に続くグローバル戦略品を目指しています。OTC医薬品・ヘルスケア品では新製品「バンテリンコーワα」シリーズ、「キューピーコーワαゼロドリンク」、「三次元 高密着マスク ナノ」の育成及び基幹品の販促に努めるとともに、海外での興和ブランドのさらなる浸透を図ってまいります。
また、不透明な経営環境の下においても事業活動の維持拡大に必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することに注力してまいります。
今後ともグループが一丸となり、新たな事業分野に挑戦し、企業価値の向上に努めてまいります。