有価証券報告書-第58期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針及び経営戦略
当社グループは、「革新と創造」という経営理念のもとで、「顧客満足度の追求」を徹底することにより業容を拡大し、併せて業務の効率化を推進することによって収益力の強化・企業価値の増大を図ることを経営の基本方針といたしております。
「顧客満足度の追求」につきましては、より多様化するユーザーニーズにきめ細かく対応するために、魅力ある幅広い品揃え、カタログやインターネット等による様々な情報の提供に加え、商品のクイックデリバリーやサポートサービス等、お客様の利便性向上が重要であると考えております。
<目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略>中期経営計画「PROJECT -NANA-」の推進
当社グループは、2015年度よりスタートした中期経営計画「PROJECT -NANA-」を基本方針とし、2019年度の達成すべき目標に向け活動していくとともに、その先の将来に向けても成長を続けることができる経営基盤の構築に邁進しております。
[中期経営計画New Action Next AS ONE 「PROJECT -NANA-」(2015年度~2019年度)]
① 経営ビジョン
「アズワンは、「科学」・「医療」を中心とする専門分野を主な事業領域とし、顧客が必要と
する商品・サービス・情報を提供することで、社会に貢献する企業を目指します」
② 3つの目指すべき姿
ⅰ.成長への再加速
ⅱ.高収益性の追求
ⅲ.株主価値の最大化
③ 目標とする経営指標
3つの軸となる成長戦略を推進し、2019年度において、連結売上高700億円、連結営業利益率13.0%、ROE11.0%を実現することを目標としております。
(2) 経営環境
当社を取り巻く環境としては、以下のような変化が見られます。
ユーザーサイドの発注管理の効率化やコンプライアンスの観点から取引の電子化を求めるニーズが高まってきております。
また、研究開発或いは製造プロセスにおいて機器類の品質を担保するニーズが高まっており、点検・校正などのアフターメンテナンスサービスを求められるケースが増えてきております。
さらに、ユーザー企業のグローバル化は伸展し、進出先の中国から東南アジアへのシフトや、欧米企業とのアライアンスなど多方面への拡大が見られます。
医療業界においては、医療費抑制という国をあげての方向性があり病院の経営環境は引き続き厳しく、病院数、病床数は減少傾向にある一方、クリニックや介護施設は増加傾向にあります。
社会構造の変化として、人口の高齢化に伴い労働力人口はマイナスに転じております。また、労働の質という面からは働き方改革という言葉に象徴される効率的な働き方が推奨されております。こうした変化は、例えば物流業界で、人材確保難や労働環境の改善等から配送費等の上昇という形で表出しております。当社グループにおいても、物流費の上昇という形で少なからず影響を受けております。
また、あらゆるものがデジタル化しITを駆使した新しいテクノロジーは、IoTや自動運転という形を代表例として社会に大きな変化をもたらそうとしております。シェアリングエコノミーという言葉に代表される、所有から使用へという流れも、研究プロセスにおける実験機器の所有にこだわるより、機器によるアウトプットのみを求めるという形で当業界においても変化していくことが予想されます。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループは、2015年度よりスタートした中期経営計画「PROJECT -NANA-」を基本方針とし、3つの目指すべき姿として「成長への再加速」「高収益性の追求」「株主価値の最大化」を掲げております。最終年度である2019年度「PROJECT -NANA-」の最終目標に到達すべく、残り1年当社グループのリソースを最大限活用し、目標達成に尽力するとともに、さらに次の中期経営計画に向けた準備を進めてまいります。
2017年度にバージョンアップさせた「PROJECT -NANA2.0-」で挑んだ取り組みが目に見える形で成果を上げ、まさに「成長への再加速」が現実のものとなってきました。2019年度も中期経営計画を上回る意欲的な売上目標を立て、成長を加速させてまいります。
「PROJECT -NANA-」のスタート以後、紙面に限りのある紙カタログにおいて取扱っていた7万点の商品は、インターネットを最大限に活用することで、取扱商品点数を350万点超に拡大することができました。さらに、商品検索システム「AXEL」は、ワンストップで商品を探せるサイトとして販売店様やお客様にご愛用いただけるようになりました。今後は、品揃えの充実を推進するとともに、在庫情報としてサプライヤー様在庫の見える化や、取扱説明書の掲載や写真カットの詳細化など掲載情報の充実等で、他社の追随を許さない利便性を追求してまいります。
また、当社の豊富な品揃えと電子カタログ情報を前提とした電子集中購買システム「ocean」との連携ニーズは高く、大規模ユーザーを中心に拡大を続けております。さらにこの流れを加速させるべく、販売店様が行う集中購買サービスを連携して提供するシステム「Wave」を構築し、サービス提供を開始しました。自社ネットショップ「AXELショップ」やネット通販向けの商品供給と併せ、大規模ユーザーから中規模、小規模ユーザーまであらゆる層のお客様に当社のeコマースを浸透させてまいります。
<海外事業>海外事業は、中国を中心としつつ、東南アジアや欧米をはじめとする世界各国への輸出にて成長を続けております。中国では、上海、広州、蘇州、北京、大連、瀋陽に拠点展開し、現地に在庫を持ち、中国語のカタログを活用して営業しております。今後も、現地販売店様の開拓及びお取引の深耕、ECの活用、商品の拡充を推進し、中国における総合理化学機器卸としての地位を確立してまいります。
また、当社は海外向けに理化学機器専門の英文eコマースサイトである「AXEL_GLOBAL」を提供しております。提供する商品情報は77万点に及び、英語を中心に15か国語の多言語にて商品検索が可能で、世界中からのお問い合わせにお応えしております。海外販売店様やそのお客様に「AXEL_GLOBAL」を浸透させ活用いただくことで、売上獲得につなげてまいります。
米国現地法人は、北米のバイオサイエンス機器や試薬等の先端製品の情報を収集し、スピーディーに日本へ供給する調達業務で活躍しております。将来の課題として、日本製品の米国での販売も視野に入れ取引先の開拓等に力を入れてまいります。
欧州においては、共同仕入れを行うLLG*との資本提携をしております。欧州理化学商品の調達の効率化を図るとともに、日本製品をLLGの発行するカタログに掲載するほか、30社を超える欧州各地の組合企業との連携を強化する等して、欧州向け輸出の拡大を図ってまいります。
*Lab Logistics Group GmbH
<新規商材>「PROJECT -NANA-」で新たな領域として取組んだ新規商材は、オリジナル医療機器や生産現場向けMRO品、試薬などの物販と、研究者周りのサービスを強化する取組みを行ない、成長を続けております。なかでもサービスは、機器メンテナンスや校正・修理あるいはレンタル等のメニューの充実を図っております。また、ライフサイエンス研究機関が集積している川崎市殿町地区において、遺伝子解析等の受託を行う「殿町ソリューションリサーチラボ」を開設しております。
当社のメインのお客様である研究者の周辺には、研究機材というモノだけでなく、研究を実現するために解決しなければならない課題がたくさんあります。それら課題の解決策をワンストップで提供できる人とモノと情報のハブとなり、本当に無くてはならないパートナーとしての地位を固めてまいります。
<高収益性の追求>当社グループは、卸でありながら10%以上の営業利益率を確保し、収益性と経営効率にこだわってまいりました。今後も、柔軟で新しい発想を取り入れ、付加価値の高いサービスやオリジナル商品や新しいビジネスを創造して、収益性と経営効率を追求してまいります。
現在2020年5月稼動予定で、千葉に新たな物流センターを設置(賃借)する計画を進めております。今後の成長を持続させるための能力増強のみならず、夜間に無人でロボットが商品補充を行うなど、最新鋭の設備で最大限の庫内効率化を実現する予定です。
また、ITの導入にも積極的に対応いたします。時代の先端を行くITを柔軟に使いこなすことで、新たな付加価値の創造に取り組んでまいります。そのためにも、システムでできる業務はAI(人工知能)やRPA(業務自動化仮想ロボット)に任せ、マンパワーはよりクリエイティブな分野に振り向けていきます。より付加価値の高い事業を創造するとともに、成長に伴うオペレーションの増加を抑え、収益性と経営効率を高めてまいります。
<株主価値の最大化>当社グループは、資本効率を意識してさらなる成長への積極的な投資を行い、1株当たりの利益を高めてまいります。また、資本コストを意識し、ROE(株主資本利益率)を高めることで、企業価値の向上に努めてまいります。
「革新と創造」という経営理念のもと、常に新しいことにチャレンジし、新しい仕組みを作り出し、中期経営計画「PROJECT -NANA-」を推進することにより、業容を拡大させてまいります。
(1) 経営方針及び経営戦略
当社グループは、「革新と創造」という経営理念のもとで、「顧客満足度の追求」を徹底することにより業容を拡大し、併せて業務の効率化を推進することによって収益力の強化・企業価値の増大を図ることを経営の基本方針といたしております。
「顧客満足度の追求」につきましては、より多様化するユーザーニーズにきめ細かく対応するために、魅力ある幅広い品揃え、カタログやインターネット等による様々な情報の提供に加え、商品のクイックデリバリーやサポートサービス等、お客様の利便性向上が重要であると考えております。
<目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略>中期経営計画「PROJECT -NANA-」の推進
当社グループは、2015年度よりスタートした中期経営計画「PROJECT -NANA-」を基本方針とし、2019年度の達成すべき目標に向け活動していくとともに、その先の将来に向けても成長を続けることができる経営基盤の構築に邁進しております。
[中期経営計画New Action Next AS ONE 「PROJECT -NANA-」(2015年度~2019年度)]
① 経営ビジョン
「アズワンは、「科学」・「医療」を中心とする専門分野を主な事業領域とし、顧客が必要と
する商品・サービス・情報を提供することで、社会に貢献する企業を目指します」
② 3つの目指すべき姿
ⅰ.成長への再加速
ⅱ.高収益性の追求
ⅲ.株主価値の最大化
③ 目標とする経営指標
3つの軸となる成長戦略を推進し、2019年度において、連結売上高700億円、連結営業利益率13.0%、ROE11.0%を実現することを目標としております。
(2) 経営環境
当社を取り巻く環境としては、以下のような変化が見られます。
ユーザーサイドの発注管理の効率化やコンプライアンスの観点から取引の電子化を求めるニーズが高まってきております。
また、研究開発或いは製造プロセスにおいて機器類の品質を担保するニーズが高まっており、点検・校正などのアフターメンテナンスサービスを求められるケースが増えてきております。
さらに、ユーザー企業のグローバル化は伸展し、進出先の中国から東南アジアへのシフトや、欧米企業とのアライアンスなど多方面への拡大が見られます。
医療業界においては、医療費抑制という国をあげての方向性があり病院の経営環境は引き続き厳しく、病院数、病床数は減少傾向にある一方、クリニックや介護施設は増加傾向にあります。
社会構造の変化として、人口の高齢化に伴い労働力人口はマイナスに転じております。また、労働の質という面からは働き方改革という言葉に象徴される効率的な働き方が推奨されております。こうした変化は、例えば物流業界で、人材確保難や労働環境の改善等から配送費等の上昇という形で表出しております。当社グループにおいても、物流費の上昇という形で少なからず影響を受けております。
また、あらゆるものがデジタル化しITを駆使した新しいテクノロジーは、IoTや自動運転という形を代表例として社会に大きな変化をもたらそうとしております。シェアリングエコノミーという言葉に代表される、所有から使用へという流れも、研究プロセスにおける実験機器の所有にこだわるより、機器によるアウトプットのみを求めるという形で当業界においても変化していくことが予想されます。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当社グループは、2015年度よりスタートした中期経営計画「PROJECT -NANA-」を基本方針とし、3つの目指すべき姿として「成長への再加速」「高収益性の追求」「株主価値の最大化」を掲げております。最終年度である2019年度「PROJECT -NANA-」の最終目標に到達すべく、残り1年当社グループのリソースを最大限活用し、目標達成に尽力するとともに、さらに次の中期経営計画に向けた準備を進めてまいります。
2017年度にバージョンアップさせた「PROJECT -NANA2.0-」で挑んだ取り組みが目に見える形で成果を上げ、まさに「成長への再加速」が現実のものとなってきました。2019年度も中期経営計画を上回る意欲的な売上目標を立て、成長を加速させてまいります。
また、当社の豊富な品揃えと電子カタログ情報を前提とした電子集中購買システム「ocean」との連携ニーズは高く、大規模ユーザーを中心に拡大を続けております。さらにこの流れを加速させるべく、販売店様が行う集中購買サービスを連携して提供するシステム「Wave」を構築し、サービス提供を開始しました。自社ネットショップ「AXELショップ」やネット通販向けの商品供給と併せ、大規模ユーザーから中規模、小規模ユーザーまであらゆる層のお客様に当社のeコマースを浸透させてまいります。
<海外事業>海外事業は、中国を中心としつつ、東南アジアや欧米をはじめとする世界各国への輸出にて成長を続けております。中国では、上海、広州、蘇州、北京、大連、瀋陽に拠点展開し、現地に在庫を持ち、中国語のカタログを活用して営業しております。今後も、現地販売店様の開拓及びお取引の深耕、ECの活用、商品の拡充を推進し、中国における総合理化学機器卸としての地位を確立してまいります。
また、当社は海外向けに理化学機器専門の英文eコマースサイトである「AXEL_GLOBAL」を提供しております。提供する商品情報は77万点に及び、英語を中心に15か国語の多言語にて商品検索が可能で、世界中からのお問い合わせにお応えしております。海外販売店様やそのお客様に「AXEL_GLOBAL」を浸透させ活用いただくことで、売上獲得につなげてまいります。
米国現地法人は、北米のバイオサイエンス機器や試薬等の先端製品の情報を収集し、スピーディーに日本へ供給する調達業務で活躍しております。将来の課題として、日本製品の米国での販売も視野に入れ取引先の開拓等に力を入れてまいります。
欧州においては、共同仕入れを行うLLG*との資本提携をしております。欧州理化学商品の調達の効率化を図るとともに、日本製品をLLGの発行するカタログに掲載するほか、30社を超える欧州各地の組合企業との連携を強化する等して、欧州向け輸出の拡大を図ってまいります。
*Lab Logistics Group GmbH
<新規商材>「PROJECT -NANA-」で新たな領域として取組んだ新規商材は、オリジナル医療機器や生産現場向けMRO品、試薬などの物販と、研究者周りのサービスを強化する取組みを行ない、成長を続けております。なかでもサービスは、機器メンテナンスや校正・修理あるいはレンタル等のメニューの充実を図っております。また、ライフサイエンス研究機関が集積している川崎市殿町地区において、遺伝子解析等の受託を行う「殿町ソリューションリサーチラボ」を開設しております。
当社のメインのお客様である研究者の周辺には、研究機材というモノだけでなく、研究を実現するために解決しなければならない課題がたくさんあります。それら課題の解決策をワンストップで提供できる人とモノと情報のハブとなり、本当に無くてはならないパートナーとしての地位を固めてまいります。
<高収益性の追求>当社グループは、卸でありながら10%以上の営業利益率を確保し、収益性と経営効率にこだわってまいりました。今後も、柔軟で新しい発想を取り入れ、付加価値の高いサービスやオリジナル商品や新しいビジネスを創造して、収益性と経営効率を追求してまいります。
現在2020年5月稼動予定で、千葉に新たな物流センターを設置(賃借)する計画を進めております。今後の成長を持続させるための能力増強のみならず、夜間に無人でロボットが商品補充を行うなど、最新鋭の設備で最大限の庫内効率化を実現する予定です。
また、ITの導入にも積極的に対応いたします。時代の先端を行くITを柔軟に使いこなすことで、新たな付加価値の創造に取り組んでまいります。そのためにも、システムでできる業務はAI(人工知能)やRPA(業務自動化仮想ロボット)に任せ、マンパワーはよりクリエイティブな分野に振り向けていきます。より付加価値の高い事業を創造するとともに、成長に伴うオペレーションの増加を抑え、収益性と経営効率を高めてまいります。
<株主価値の最大化>当社グループは、資本効率を意識してさらなる成長への積極的な投資を行い、1株当たりの利益を高めてまいります。また、資本コストを意識し、ROE(株主資本利益率)を高めることで、企業価値の向上に努めてまいります。
「革新と創造」という経営理念のもと、常に新しいことにチャレンジし、新しい仕組みを作り出し、中期経営計画「PROJECT -NANA-」を推進することにより、業容を拡大させてまいります。