有価証券報告書-第65期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/22 13:44
【資料】
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【項目】
108項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における世界経済は、中国やその他新興国において減速が見られたものの、米国や欧州などの先進国は年度後半にかけて持ち直しの動きが見られ、全体では緩やかな回復基調となりました。また、わが国経済も公的需要の下支えがあったものの、為替の影響、個人消費の弱含み等により、緩やかな回復にとどまりました。
当社グループの主力事業分野であります自動車業界においては、米国及びアセアン市場はほぼ横ばいでありましたが、中国並びに欧州市場が堅調に推移したことにより、日系自動車メーカーの海外生産全体は増加いたしました。また、日本市場では、軽自動車の販売不振などにより、国内生産はほぼ横ばいで推移いたしました。
このような状況下、当社グループでは積極的な事業展開により業績の拡大に取り組んでまいりましたが、為替の円高影響が大きく、連結売上高、各利益とも前期を下回る業績となりました。
当連結会計年度の売上高は375億1千3百万円(前連結会計年度比6.2%減)、営業利益は38億7百万円(同15.5%減)、経常利益は38億8千8百万円(同15.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は28億3千4百万円(同4.8%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。(セグメント利益は、当期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。)
① 日本
売上高は199億7千4百万円(前連結会計年度比0.8%減)、セグメント利益は17億7千2百万円(同3.3%減)となりました。
② 米州
売上高は90億7百万円(同14.0%減)、セグメント利益は11億3千9百万円(同16.7%減)となりました。
③ 中国
売上高は39億1千8百万円(同1.4%減)、セグメント利益は5億2千7百万円(同8.5%減)となりました。
④ アセアン
売上高は25億5千2百万円(同15.9%減)、セグメント利益は2億4千7百万円(同46.8%減)となりました。
⑤ 欧州
売上高は20億6千万円(同12.9%減)、セグメント利益は2億4千5百万円(同24.4%減)となりました。
⑥ 台湾
台灣大橋精密股份有限公司は、グループ間取引のみのため、外部顧客への売上高はありません。
なお、セグメント利益は3千8百万円(前年同期はセグメント損失1千3百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3億8千9百万円増加し、157億4千1百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フロ-の状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロ-)
営業活動の結果、37億2千1百万円の資金の増加(前連結会計年度は42億2百万円の増加)となりました。
これは主に、法人税等の支払額が13億7百万円ありましたが、仕入債務が5億円増加し、税金等調整前当期純利益を42億4百万円計上したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロ-)
投資活動の結果、23億3千8百万円の資金の減少(前連結会計年度は7百万円の増加)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得26億3千1百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロ-)
財務活動の結果、5億5千9百万円の資金の減少(前連結会計年度は10億6千3百万円の減少)となりました。
これは主に、配当金の支払5億9千5百万円によるものであります。