有価証券報告書-第34期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/14 11:14
【資料】
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【項目】
145項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
わが国経済は、企業業績や雇用及び所得環境の改善傾向のもと、緩やかな回復基調が続きました。一方で、通商問題の動向が世界経済に与える影響や、海外経済の不確実性には留意する必要がある状況です。
住宅市場においては、2018年4月-2019年3月の新設住宅着工数は前年同期比0.7%増(3月の季節調整済年率換算値98.9万戸)、新設戸建木造持家着工数は同2.5%増となり、当面横ばいで推移していくと考えられます。
このような状況のなか、当社は中期3ヵ年計画の2年目を迎え、「“業界最狂、ハピネス拡散”」のスローガンのもとBESSブランドの更なる成長に向けた施策を推進してまいりました。
当社は、BESS事業をスタートさせて以来、ユーザー視点に立脚した経営に取り組み、住宅業界の常識に挑戦してきました。このような業界の「異端」とも言える姿勢を更に進化させる意味で、“最狂”を掲げています。
“最狂”には、当社が理想とする「“狂”狷の道」(注)を進んでいくことで、多くの熱“狂”的とも言えるほどのBESSファンとともに大きく成長していきたいという思いを込めています。
中期経営計画においては、BESSのブランドミッションである「ユーザー・ハピネス」の更なる拡散を掲げ、最終年度の2020年3月期において連結売上高200億円、営業利益率8%、ROE18%を目指します。
なお当社グループでは、成長性、収益性(営業効率)の観点から、売上高の先行指標としてBESS LOGWAY数、全国LOGWAY新規来場件数、契約(受注)高及び件数、また、資本効率及び株主価値創造の尺度としてROE(自己資本当期純利益率)、加えてDOE(純資産配当率)を重要な経営指標と認識しております。
(注)狂狷(きょうけん):孔子の「論語」に由来し、狂者は進取の精神に富むいわば理想主義者、狷者は「できることでもやらないことがある」という強い信念の持ち主を意味し、当社では、理想を追い続け、意志を曲げないことを指しています。
中長期的な会社の成長戦略
①中期3ヵ年計画における事業戦略
「BESSファンが集う『触媒力』拡大」
・BESSブランドの認知度向上及びBESSファンの拡大を更に進化させるため、拠点を“ファンをつくる場”から“ファンが集う場”として進化させ、更にWEB戦略による“集う”環境づくりを実施しています。
・2018年4月より、BESS多摩開設を皮切りに、全国のBESS拠点が、“リアルに暮らしを体験する場”であることを示すため、呼称を「展示場」から「LOGWAY」に変更しました。また、BESSにお住まいの有志の方々にボランティアで「LOGWAYコーチャー」として、BESSの暮らしを伝道するイベント等の企画・実施に参画していただき、LOGWAYやウェブサイト上にファンが“集う”環境づくりを一体となって進めています。
・BESSの暮らしを検討する方を応援する制度として、BESSファンに喜んでいただくためLOGWAYクラブを立ち上げました。年会費を納めて会員になっていただくと、LOGWAYでの特別なイベントにLOGWAYコーチャーと共に参加することができ、BESSとの関係をより一層深めていただけます。また用地の優先紹介、ご契約時には入会年数に応じた特典等、その他様々な会員特典を用意しております。
・「触媒」とは、BESSとファンを繋ぐ力であり、いわば「ファンがファンを呼ぶ」構造を強化していきます。
「新時代の暮らし方『梺(ふもと)ぐらし』の創出」
・当社は、新しい時代の生き方・暮らし方として、ココロのぜいたく「梺ぐらし」をBESSからのメッセージとして訴求しています。その「梺ぐらし」の実現性を高めるために、積極的に用地開発を進めてまいります。
・現在、商談の大多数を占める土地の同時購入を検討中のお客様に、BESSの暮らしを実現していただき易いよう、魅力的な土地の確保を更に進めていくとともに、将来の販社展開の基礎づくりとして、用地確保から開発、紹介まで、本部直販部門でノウハウを積み重ねていきます。
「BESSブランドを旗印に『販社制度』を強化」
・ブランド価値の向上を企図して、ブランド方針の理解・浸透とロイヤルティの向上を図り、全国にユーザー・ハピネスを拡散するために、BESS本部・販社が一体となって取り組める体制を構築してまいります。
・営業員に対する新資格制度の導入により、営業面の質を強化しています。
・当連結会計年度において、経営難に陥っていた販社、株式会社BESS-ZERO(以下、ZERO社)の顧客契約工事及び一部事業の承継を行いました。これは顧客及びブランド保護を最優先として行ったものです。今後、BESSブランドを旗印にBESS本部・販社の連携を更に強め、一層のブランド向上に努めます。
「『生産革新』の実行」
・施工・物流・設計・情報・購買の5つのテーマを掲げて改善に取り組み、BESSブランドを生産面から高めます。
施工革新:現場加工を低減し工期を短縮
物流革新:工程納品の実現による現場生産性の向上
設計革新:設計・積算業務の一部を本部に集約
情報革新:日付・部材情報の集約化による業務効率化
購買革新:本部一括購買でスケールメリットを活かしたコストダウン等により、加工・物流費の原資確保
・更に、総合的な工期の短縮化にも取り組み、生産性を高めることによって、BESS販社を含めての収益性向上を実現してまいります。
・供給部材の取扱いを拡充し、従来のキットという呼称から部材パッケージと改め、特に施工・物流面では「ログハウス施工現場の負担軽減」に取り組んでいます。
・2018年4月から「BH(BESS Housing)生産システム」と名付けて、全国で稼働を開始しました。
②成長戦略
「感性マーケティングの推進」
・当社は、創業以来「消費社会が成熟しモノが豊かになったら、“感性の時代”」という捉え方を背景に、“感性マーケティング”を推進してきました。これまで住宅は機能・性能、モノの良し悪しを中心に選ばれる商品でしたが、モノも社会も成熟した現在、家も自分の感性に合うか否か、好きか嫌いかで選ぶ時代の本格化が感じられます。当社の主力事業であるBESS事業では、広報宣伝、カタログ、LOGWAY、複数展示のモデル棟、接客、契約、お引渡し、アフターサービス等、その全てにおいてBESSを「好き」になってもらい、ファンになっていただくことを目指したスタイルを貫き、“感性マーケティング”を実践していきます。
・暮らし体感の場「LOGWAY」が共感を増幅します。“感性マーケティング“の中核として、BESS単独ブランドの展示場「LOGWAY」で、複数モデル棟、インテリア、エクステリアなどトータルなBESSの世界観を表現しています。BESSは従来の「展示場」の呼称を改め、ログハウスを源流とするBESSの思いから「LOGへの道」、「楽しい未来への道」という思いを込め、「LOGWAY」と名付けました。LOGWAYでは、すでにBESSの家に暮らしているBESSユーザーが、来場客にBESSの暮らしの楽しさを伝える「LOGWAYコーチャー」としてボランティアで活動しています。暮らし体感に加え、LOGWAYコーチャーに接することで、暮らしのイメージが生き生きとふくらみ、BESSへの共感が増幅されます。
「BESS営業拠点の拡大」
・当社はBESS事業において、全国の地区販社との間でパートナーシップ(マーケティングのフランチャイズシステム)を築き、BESS単独のLOGWAYによる展開とファンづくりという独自のビジネスモデルの強みを背景に営業拠点を展開しております。
・2018年4月14日に、当社の直営3拠点目となる「LOGWAY BESS多摩」(東京都)が、BESS販社の拠点として同年4月に「LOGWAY BESS倉敷」(岡山県)、2019年3月に「LOGWAY BESS木更津」(千葉県)がそれぞれオープンし、稼働拠点が45拠点となったほか、福岡市での新規オープンも控えております。今後も、新規販社の開拓や既存販社の拠点増設、営業担当者の採用強化などを通じて、引続き営業体制の拡充に努めてまいります。
③財務戦略
「資本効率の向上」
・当社は、地区販社とのパートナーシップ(フランチャイズシステム)により、本部(当社)の陣容拡大を抑えながら売上増を可能にする高効率の収益構造を目指しております。これにより、成長時でも最小限の設備投資・在庫でフリーキャッシュ・フローを増大させるビジネスモデルを確立しています。
・営業拠点の拡大等によりこのメリットを最大限享受し、更なる資本効率の向上を図るとともに、株主資本比率50%程度の健全性を兼ね備えた財務体質を目指します。

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