有価証券報告書-第71期(平成31年3月1日-令和2年2月29日)

【提出】
2020/05/28 11:04
【資料】
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【項目】
141項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社グループは、「世界中のお客様の普段の暮らしをより豊かに、より便利に、より楽しく」を経営理念として掲げ、お客様に満足していただける商品やサービスを、毎日低価格(エブリディ・ロープライス)で提供し続けることを経営の目的といたしております。
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、売上高営業利益率を重要な経営指標と考え、継続的な売上の増大を図るとともに、ローコスト運営の確立による営業利益高の拡大につとめ、企業価値の向上を行ってまいります。
(3) 経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題
気候変動や感染症流行が世界経済に大きく影響し、国内では、税負担の増加や将来不安による節約志向が高まるなど消費の先行きに不透明な要素が広がる一方で、消費行動の多様化や少子高齢化による人手不足など、小売業界内でも業態を越えた競争がさらに激化しております。このような環境下で対処すべき課題として以下の項目に取り組んでまいります。
①「毎日安いこと」を実現する徹底したローコストオペレーション運営
仕入から販売まで、徹底したローコストオペレーションの仕組みを磨き、「毎日安いこと」を実現いたします。
特に、店舗における作業の質を高め、作業頻度の見直しを実施することで、さらなる業務の効率化をすすめることと、店舗マネジメント体制を強化し、店舗間の収益力の格差を解消することに重点で取り組みます。
さらに、より踏み込んだ作業改善をすすめるため、従業員の位置情報を把握し作業導線の効率化に繋げたり、カメラによる動作分析で作業手順を最適化するなど、IT技術を活用してまいります。
②商品改革を通じた魅力的な売場づくり
従来から強みとしている「価値ある安さ」にさらに磨きをかけることに加えて、お客様の強いご支持をいただける新しい商品カテゴリーの育成と拡大をすることで、お客様が選びやすく、便利に楽しくお買い物していただける魅力的な売場を実現いたします。
また、プライベートブランド商品の開発と販売拡大を通して、他社との差別化と利益改善につなげてまいります。
さらに、アプリなどデジタル販促を活用し、お客様の利便性をより高めるためのシステム投資も積極的に行ってまいります。
③新たな出店の創造
当社は従来のワンフロア型でフルラインナップの総合ディスカウントストアでの出店を基本としています。加えて、今後、人口集中エリアへの出店を勝ち取っていくために、300坪~400坪サイズの小型店舗の開発と、店舗面積や周辺環境が様々な居抜き物件を活用できる店づくりを行ってまいります。
以上に加え、法令遵守への取り組みにつきましては、継続して、役員及び従業員一人一人が果たすべき行動指針をまとめた「ミスターマックス行動規範」及び各種法令の遵守状況について、弁護士と危機管理の専門家を社外委員とする「コンプライアンス委員会」を定期的に開催し、問題点の早期発見と改善策の徹底に努めてまいります。