四半期報告書-第60期第3四半期(平成30年9月1日-平成30年11月30日)

【提出】
2019/01/11 11:03
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【項目】
23項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復基調が続くことが期待されるものの、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動影響等、先行き不透明な状況が続いております。
小売業界におきましては、消費者の節約志向が依然として続く中、業種・業態を越えた競争の激化及び困難な状況が続く人材確保等、厳しい状況が続いております。
このような状況の中で当社グループは、スーパーマーケットとして地域社会の人々により充実した生活を提供すべく、「Better Quality & Lower Price」を掲げ、おいしく鮮度の良い商品の販売、価格訴求及びお客さまに支持され信頼される店舗づくりを推進いたしました。
主な取り組みにつきましては、以下のとおりであります。
販売政策におきましては、ポイントカード販促、チラシ価格の強化を行い、平成30年8月には「ベルクアプリ」をリリースし、お客さまの来店動機を高め、生活催事に合わせた売場づくり、品切れの削減及び接客レベルの向上を引き続き行うことにより、固定客化を図る取り組みを実施いたしました。また、移動スーパーの展開により、高齢者等に対する買物支援の取り組みを行いました。
平成30年4月には前連結会計年度における売上高が2,000億円を超え、お客さまからの永年のご愛顧に感謝し、「売上2,000億円達成記念セール」を実施いたしました。
商品政策におきましては、より良い産地からの商品調達、直輸入商品の開発を行うことにより、品質の良い商品をお求めやすい価格にてご提供いたしました。また、平成30年3月より新たなブランド、「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を立ち上げ、毎日の暮らしにうれしい商品をお求めやすい価格にて順次発売いたしました。
店舗運営におきましては、当社最大の特長である標準化された企業体制を基盤にLSP(作業割当システム)の定着化、適正な人員配置、省力器具の活用による効率的なチェーンオペレーションを推進いたしました。また、さらなる商品力強化、サービスレベル向上を図るため、各種研修プログラムの充実を行い、従業員教育の強化に取り組みました。
店舗投資におきましては、平成30年5月埼玉県大里郡寄居町に「フォルテ寄居店」、6月千葉県鎌ケ谷市に「鎌ケ谷富岡店」、10月栃木県小山市に「フォルテ間々田店」、11月群馬県藤岡市に「藤岡店」の4店舗を新規出店し、平成30年11月末現在の店舗数は110店舗となりました。また、競争力の強化及び標準化の推進のため、既存店9店舗の改装を実施し、惣菜及び簡便商品の拡充、快適なお買物空間を提供するための設備の更新、生産性向上を目的にセミセルフレジ導入等を推進いたしました。
物流体制におきましては、自社物流の強みを活かし、商品を産地やメーカーから大量一括調達することにより配送効率を高め、商品の価格強化、品質の安定化を目指しました。また、店舗作業に合わせた配送体制の見直しを引き続き行い、店舗運営の効率化に取り組みました。
なお、次期の閉店が決定した店舗に係る特別損失について349百万円を計上しております。その内訳は、減損損失225百万円、店舗閉鎖損失引当金繰入額123百万円であります。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における経営成績は、営業収益(売上高及び営業収入)が167,027百万円(前年同期比107.5%)、営業利益が6,970百万円(前年同期比100.9%)、経常利益が7,265百万円(前年同期比100.2%)、親会社株主に帰属する四半期純利益が4,695百万円(前年同期比94.6%)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ7,194百万円増加し113,794百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ3,177百万円増加し17,409百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が3,213百万円増加したこと等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ4,017百万円増加し96,385百万円となりました。この主な要因は、建物及び構築物が2,221百万円増加したこと等によるものであります。
(負債)
負債は、前連結会計年度末に比べ3,950百万円増加し52,136百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,905百万円増加し28,069百万円となりました。この主な要因は、買掛金が1,546百万円増加したこと等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ2,044百万円増加し24,066百万円となりました。この主な要因は、長期借入金が1,599百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末に比べ3,244百万円増加し61,657百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が3,234百万円増加したこと等によるものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。