有価証券報告書-第39期(令和1年6月1日-令和2年5月31日)

【提出】
2020/08/21 13:13
【資料】
PDFをみる
【項目】
146項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループの経営方針は、「ファンつくり」を共通の経営理念に掲げており、事業の永続発展のために最も
大切なものが「ファンつくり」であると考えております。お客様をファン化させる重要なファクターとして「お
客様立場主義」を追求しており、商品・サービス・お客様対応など、あらゆる面でのお客様立場主義の実践を目
指しております。また、グループ経営においては、グループ内の経営資源を適切に結合したり、配分したりする
ことで最大のシナジーを生み、常にグループ全体の最適化を図りながら生々発展させる仕組みを通じ、企業価値
を高めていく経営を推進することであります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、株主資本を効率的に活用し、企業価値の向上を図ることが重要と認識しております。このた
め、ROE(株主資本利益率)を重要指標とし、20%以上を目標としております。
(3)経営環境及び優先的に対処すべき課題
①新型コロナウイルス
今後の経済動向は、新型コロナウイルスの感染拡大や第2波・第3波の発生が想定される中、世界経済は長期的な景気悪化が懸念されております。
当社グループ内では、このような環境下の中、BtoC事業、BtoBtoC事業それぞれに外出自粛や店舗休業によるる売上高の減少影響を受ける販売ルートがある一方、巣ごもりと言われる生活環境の中でもショッピングができるTVショッピング、WEBショッピング、生活協同組合などの販売ルートがあり、生活環境に適した販売ルートでの営業強化により売上確保に努め、収益力を高めてまいります。
②BtoC事業
BtoC事業は主にTVショッピング、WEBショッピング、SKINFOO化粧品の実店舗等による小売事業であり、この中でも巣ごもり需要と相まって売上が増加しているTVショッピングでは、安定的な売上を確保するために
年間10アイテムほどの新商品を開発し、テスト販売を繰り返しながら拡販するか否かを決定する必要がありま
す。そのためには、商品開発のスピードアップ、品質のチェック及び機能テストなどに注力する必要があり、こ
れらに必要な能力を高めてまいります。
SKINFOO化粧品の実店舗は新型コロナウイルス感染拡大防止による外出自粛、店舗休業、時間短縮営業等で売
上減少要因がありますことから、WEBショッピングにも注力し、お客様の新たな生活様式に対応してまいりま
す。
③BtoBtoC事業
BtoBtoC事業は、生活協同組合ルート(全国各地の地域生協、職域生協に販売)、通信販売ルート(一般企業
向け販売)、店舗ルート(バラエティストア・ドラッグストア等への販売)、海外ルートへの卸売事業であり、PB商品(自社開発商品)比率がグループ全体で最も低く、営業利益率も低い事業となっていることから、PB商
品の開発に注力し、ここ数年でPB商品比率を現状より10ポイント以上アップの50%にすることで、売上総利益
率及び営業利益率を高めてまいります。
また、この事業におきましても新型コロナウイルス禍において、売上が増加している販路、減少傾向の販路が
ある中、特に食品商材の売上が順調な生活協同組合ルートへの営業に注力してまいります。
④その他
音声通話録音システム「Voistore」は市場が飽和状態になりつつある中、音声での問い合わせではなくスマー
トフォンを利用したインターネットを介しての問い合わせが手軽にできるチャットシステム「M-Talk」の商談が
増加傾向にありますことから、引き続き営業を強化してまいります。