訂正有価証券報告書-第19期(平成28年7月1日-平成29年6月30日)

【提出】
2017/10/13 15:00
【資料】
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【項目】
71項目

業績等の概要


(1)業績
当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善にみられるように好循環が広がりつつある中で、新興
国経済等の海外経済の弱さや資源価格の低下等の動きが一服したこと等により、生産面を中心に緩やかな回復基調
が続いております。一方で、個人消費は、物価上昇率低下に伴う実質所得の下げ止まりや消費者マインドの改善も
あり、持ち直しの動きが続いていましたが、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響等、依然として先行
きが不透明な状況となっております。
当外食業界におきましては、緩やかな景気回復に伴い、高価格帯商品にシフトする消費者志向の変化が見られた
ものの、全般的には消費者の節約志向が依然として高く、また、中食業界の拡大、新規参入が容易であること等に
よる競争の激化等により、厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社は新業態の開発に注力し、神奈川県平塚市に株式会社湘南ベルマーレとの業務提携に
よる「MEAT COMPANY with Bellmare」、愛知県長久手市にバークシャー種の黒豚を使用したとんかつ専門店「黒豚
とんかつ コシヒカリ かまど炊き 鬼おろし とん久」、そして、東京大手町駅直結の商業施設OOTEMORI(オーテモ
リ)内に米国産最高グレードであるプライムビーフのステーキを提供する「GOOD MEAT STOCK」の新規出店を行いま
した。また、当社ブランドの更なる認知度向上を企図し、既存店の展開として神奈川県平塚市に「3 Little
Eggs」、東京町田に「igu&peace PATRON」、東京都世田谷区と広島県広島市には主要業態の「いしがまやハンバー
グ」をそれぞれ1店舗ずつ出店いたしました。
また、プラットフォームシェアリング事業については、店舗での仮想通貨(ビットコイン)決済の導入、労務管
理及び経費精算の分野で最先端のIT関連技術を持つ企業との共同開発等、外食企業向けの更なるプラットフォーム
強化を図っており、今後につきましても、あらゆる可能性を模索しながら、事業の拡大に努めたいと考えていま
す。
その結果、当事業年度における売上高は、8,845百万円(前期比10.1%増)、営業利益318百万円(前期比24.8%
減)、経常利益317百万円(前期比25.0%減)、当期純利益170百万円(前期比33.4%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当事業年度における当社の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロ
ーが585百万円の資金増、投資活動によるキャッシュ・フローが902百万円の資金減、財務活動によるキャッシュ・
フローが688百万円の資金増となりました。その結果、当事業年度末の資金残高は、前事業年度末と比較して371百
万円増の1,089百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は585百万円(前事業年度は536百万円の収入)となりました。これは主に、法人
税等の支払により140百万円、長期前受収益の減少により51百万円の資金減少があったものの、税引前当期純利益
270百万円の計上に加え、減価償却費367百万円の計上があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、減少した資金は902百万円(前事業年度は435百万円の支出)となりました。これは主に、新規
店舗出店に伴う有形固定資産の取得による支出810百万円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加した資金は688百万円(前事業年度は6百万円の支出)となりました。これは主に、新規店
舗出店等に係る長期借入金の借入れによる収入900百万円があったこと等によるものであります。