有価証券報告書-第17期(平成26年7月1日-平成27年6月30日)

【提出】
2015/09/25 15:30
【資料】
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【項目】
76項目

業績等の概要

(1)業績
当事業年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日本銀行の金融緩和策等を背景として、製造業を中心に企業収益が回復するとともに、雇用情勢についても改善傾向であり、緩やかな回復基調がみられました。その一方で、円安の影響による物価上昇を背景とした実質可処分所得の伸び悩みにより、個人消費の回復は緩慢な動きとなり、依然として先行きが不透明な状況となっております。
当外食業界におきましては、中高所得層における消費マインドの改善の傾向が見られたものの、全般的には消費者の節約志向が依然として高く、また、輸入原材料の高騰や人材不足による採用費の上昇、同業他社や中食との競争激化等により、厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社は関東圏を中心としたKICHIRIブランドの更なる認知度向上を企図し、付加価値の高い料理の開発や「おもてなし」の更なる向上に取り組んでまいりました。その取り組みの一つとしまして、4月に埼玉県のららぽーと富士見、コクーンシティに新業態として、オムライス専門店「3Little Eggs」を出店し、潜在ニーズの掘り起こしを図ってまいりました。既存店舗におきましても、常に新しい価値を提供し続け、複雑化する消費者ニーズに対応することでブランドの磨き上げに尽力してまいりました。また、プラットフォーム事業の一環として、長野県と食を通じた健康長寿発信に関する戦略的連携協定を締結し、“長野の長寿食”を銘打った料理を提供する、「長野県長寿食堂」を長野県に新規出店いたしました。
その結果、当事業年度における売上高は、7,371百万円(前期比6.6%増)、営業利益445百万円(前期比7.3%減)、経常利益439百万円(前期比14.8%減)、当期純利益116百万円(前期比60.7%減)となりました。
なお、当社はセグメント情報の記載を省略しているため、セグメント業績の記載を省略しております。
(2)キャッシュ・フロー
当事業年度における当社の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フロ
ーが853百万円の資金増、投資活動によるキャッシュ・フローが596百万円の資金減、財務活動によるキャッシュ・フローが257百万円の資金減となりました。その結果、当事業年度末の資金残高は、前事業年度末と比較してほぼ同額となり、624百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果増加した資金は853百万円(前事業年度は619百万円の増加)となりました。これは主に、法人税等の支払いにより182百万円、預け金の増加39百万円の資金減少があったものの、税引前当期純利益208百万円の計上に加え、減価償却費316百万円の計上があったこと等によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果減少した資金は596百万円(前事業年度は347百万円の減少)となりました。これは主に、店舗保証金の代預託の実行等による差入保証金の回収による収入61百万円があったものの、新規店舗出店及び店舗改装等に伴う有形固定資産の取得による支出416百万円があったこと等によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果減少した資金は257百万円(前事業年度は103百万円の減少)となりました。これは主に、新規店舗出店等に係る長期借入金の借入れによる収入200百万円があったものの、長期借入金の返済による支出238百万円及びリース債務の返済による支出69百万円に加え、配当金の支払いにより101百万円の支出があったこと等によるものであります。